天神峰現闘争本部への解体攻撃を許すな!
左の写真は、反対同盟ブログに7月23日に掲載されたものですが、天神峰現闘本部を解体するために重機を入れるべく16枚もの鉄板を敷き詰めたというのです。
千葉地裁藤山裁判長は、7月4日、不当にも「収去命令」決定を出しました。その中で、5・20東京高裁井上裁判長の判決の中で天神峰現闘本部が1990年以来、今も成田治安法によって閉鎖されて誰も入ることができないことについてどうするかの判断をしていない問題に対して、「立ち入りは禁止されているが、取り壊しは禁止されていない」という信じられないような屁理屈の「独自判断」を強行しています。
また、裁判での争点でもあった登記された木造建築が残っているという問題を高裁判決が回避して仮執行宣言を付けたことに対し、「収去命令」は「その建物も含む」とこれまた「独自判断」を付けています。
高裁の「仮執行」宣言を受けて審議する千葉地裁が、事柄の根幹に関わる原判決にもないこれほど重大な「独自判断」を付け加えるというのは、明らかな越権行為です。しかし、これは到底千葉地裁の藤山になしうる判断ではありません。言い換えるならば、「何としても解体しろ」という国家意志が、藤山にそうさせたのです。45年間繰り返されてきたと言えばそれまでですが、法理を無視した成田空港建設への国家権力の横暴がまたここにもあらわれています。
他方、農地法裁判、行政訴訟が重大な立証段階に差し掛かっています。すでに反対同盟弁護団から、21名に上る証人申請が出されています。当然にも、国、空港会社、千葉県側の最大の根拠とされた「同意書」と「確認書」について地主・藤崎某が、自分が書いたものでもなく、あずかり知らないと明言していることが法廷で明らかにされており、地所「41-9」問題とともに重大な争点となっています。それゆえ弁護団は、地主・藤崎をはじめ21名もの証人を申請したのです。ところが千葉地裁多見谷裁判長は、萩原さんと市東さんの証人採用だけで審理を進めようとしていることが、この間の交渉で明らかとなっています。とんでもない話しです。一切の証人申請を切り捨て、立証をさせず、真実を覆い隠して国、空港会社、千葉県の意向に沿った判決、市東さんの農地取り上げを強行しようとしているのです。
これは具体的に市東さんの農地を奪い、「へ」の字問題の根本的解決を天神峰現闘本部の解体と共に強行しようとしているということです。それは第3誘導路建設と相まって市東さんの生活を破壊し、あわよくば叩き出し、成田空港の13年度27万回、14年度30万回の運行を強行しようとする攻撃そのものです。こんなことがどうして許せるでしょうか。
三里塚闘争45年のひとつの大きな山場、決戦を私たちが迎えているということです。この状況を、一人でも多くのみなさんに知らせていく宣伝戦に打って出ること共に、現地からの要請、状況の変化があり次第、全力で天神峰現闘本部の解体を許さない現地の闘いに決起することが何よりも必要です。こうしたうねりを実現する中から、10・9三里塚全国総決起集会への大きな流れを作り出していこうではありませんか!
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