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2011年6月12日 (日)

6・11脱原発100万人アクション 神戸で

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 昨日、全国129ヶ所と、パリ、メルボルン、香港、台北など世界各地11ヶ所でも、「6・11脱原発100万人アクション」が取り組まれました。関西でも大阪で5000人、神戸で500人、東京では3ヶ所で3万人。パリでは5千人とか。少なくとも数十万人になったかな? 11611_3 神戸でも、とにかく若い人、それも明らかにいろんな種族(?)の若い人たち、それに小さな子供さんを連れたお母さんや、お父さん。ほんとにいい雰囲気でした。

 雨上がりの神戸は、神戸市役所の南隣にある東遊園地(右写真)が会場。ここに来るたびに、この神戸市役所の異様さにうんざりします。こういうのを「景観を壊す」というのでしょうね。その下に小さく見えるのが、「いのちを考える神戸パレード」として開催された集会です。

 集会には、映画「祝(ほうり)の島」を監督した纐纈(はなぶさ)あやさんがかけつけ(左写真)、中国電力上関原発の建設予定地の山口県上関の祝島に8年前に訪れ、11611_4 そこで「元気で、明るくて、生きる力に満ちているじいちゃん、ばあちゃんに魅せられて映画を作りました」と、原発問題に寄せる想いを語られました。

 続いて、この間、正に「時の人」として東奔西走して活躍しておられる京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん(右下写真)が話されました。まず福島の事故について「こんなことになってしまったのを残念に思います」と専門家として止められなかった自分の責任を語られました。そして「私たちには放射能というゴミを始末できない」「福島で調査をしてきて、とてつもないシグナルを出しているそこに福島の人たちが生きているということを、どうして日本の人たちは自分の問題として考えていないのか」11611_5 「次の事故は絶対に防ごう」「10万年、100万年の先までこのゴミを残すことになる。なんという酷いことですか」「原発を今すぐ止めても何の支障もない。それ以上に、電気など足ろうと足りまいと原子力だけはやってはならない」と訴えられました。

 関西電力への申し入れ行動や、兵庫県・神戸市への申し入れ、被災地への支援活動、神戸での放射能の測定状況、太陽光発電でパネルが動く実物を示しながらの自然エネルギーの訴え、動物・生き物への犠牲を許さないでという訴えなどいろいろな取り組みが報告されていきます。また、音楽、歌がいくつも披露されました。11611_6

 外での会場で2時間の集会に少し疲れましたが、いよいよデモに出発です。それぞれ工夫を凝らした5つの梯団にわかれてデモに出発です。

 いつもの年よりの多い、しかし威勢の良いデモに慣れている者にはちょっと調子に乗りにくい雰囲気。しかし、若い人が多いので、梯団によっては最後まで元気いっぱい。いろんな人が、とにかく「反原発」「脱原発」「さよなら原発」「福島を支援しよう」の1点で繋がっていることは実感できます。11611_7

 しかし、なぜか2列のデモ申請になっていたため、神戸で一番の繁華街センター街では、デモ隊がいるのか通行人なのか全くわからない(右写真)状態に。まあ、プラカードやデコレーションを用意して来なかった私たちが悪いのですが。

 とにかく久しぶりに蒸し暑かった。終わっての1杯のビールの美味しかったこと。

 終わって、夜、神戸空港の中止を求める市民の会の例会で、NHKスペシャルで09年10月に放映された「原発解体」の録画を見ました。日本のふげんや東海村の実験炉の解体とドイツやイギリスの解体の報道を通して、原発解体の困難さとそれから生み出される膨大な放射性廃棄物の問題が淡々と語られていました。「さすがNHK」と思わせるしっかりした内容で、この状況ですからほんとに考えさせられました。しかし「原発ルネッサンス」が語られた当時ではなく、今こそ放映してほしいと思いましたが、その勇気がNHKにあるでしょうか。それに解体される状況にあるふげんや東海村原子炉は小さなもので、今、廃炉になる運命にある福島原子力発電所とはくらべものになりません。そして放射性廃棄物は、解体するから出るのではなく、運転する間中出ていることが語られない、また使用済み燃料がどこへ処分することもできず福島に溜め込まれ4号炉のように事故の原因となったことに関連した問題などが何も触れられません。そしてイギリスのセラフィールドの原子炉解体による膨大な廃棄物に触れ、地元で賛否両論の様子を伝えながら、ここでの再処理工場の失敗、膨大な放射能の垂れ流しによる海への汚染がヨーロッパ中で大問題になったことなどが一言も触れられないのに疑問をもちました。それでも、今放映してくれるなら拍手しますよ。いい映像でした。

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コメント

むんむんする人いきれにまぎれ込んで新宿をひとり歩きながら、いたるところを歩いている無数のひとたちのことを思った。

歴史はじまって以来のビートが、声が、怒りが全国津々浦々に響き渡っているにちがいないと思うと、どうしても涙がとまらなかった。

●この日、革命が起きなかったのでも革命を起こせなかったのでもない。
とうとう革命が始まったのだ。●

投稿: 田中洌 | 2011年6月13日 (月) 11時16分

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