断じて許せない! 5・20弾圧で38名全員を拘留延長
昨日、東京地裁は、天神峰現闘本部裁判判決をめぐって現在も逮捕・拘留されている38名に対して、さらに10日の拘留延長決定を強行しました。断じて許されません。
ことの発端である東京高裁井上裁判長による本部裁判判決の不法、不当性、その国策裁判としての暗黒性を100%棚上げしたとしても、20日午後7時前の50名に対する逮捕自体が極めて不当であり、弾劾されなければなりません。
ことのきっかけは、反対同盟顧問弁護団が、午後3時前には井上裁判長に対し、本部解体の仮執行停止の申し立てをしたことです。これは何ら特別なことでもなく、東京高裁の決定に対し、供託金を積んで、それを担保として最高裁の判決による確定まで仮執行を停止しろという通常の手続きです。それには200万円から300万円が必要だろうと、判決直後から反対同盟とともに相談を私たちも始めていました。
ところが井上裁判長は、この申し立てに来た弁護団に会おうともしなかったのです。結論から見て、申し立てを却下するのならば何の躊躇もなく弁護団に会い、「申し立ての却下」を言い渡せば済んだことのはずです。それには5分と掛からないでしょう。ところが2時間も待たせても会おうとしなかったのです。これ自体、自らが行った「暗黒裁判」の結果に井上裁判長自身が怯え、三里塚闘争の45年の重みに恐怖したからにほかなりません。
それまで申し立ての結果がでるのを弁護士会館でまっていた私たちは、あまりの東京高裁井上裁判長の「会わない」ということへの「なんでや」という疑問と怒りから、誰が言うともなく東京高裁第15民事部(裁判所16階)の前の廊下に集まって、事の推移を直接見極めようとしたのです。すでに判決から2時間以上後の午後4時半を回っていました。
そこにはすでに裁判所の職員とガードマン20人近くがスクラムを組んで阻止線を張っていました。何人かの人々がそれに対して、「何の法的根拠で阻止するのか」「裁判長は出てこい」「弁護士に会え」と抗議の声を上げ続けていましたが、多くはその様子を見ながら待機していたというのが実際です。
そのうち、5時過ぎころだと思うのですが、千葉地裁で見かける廷吏を含めた数十人の廷吏が構え、その奥には機動隊が旗をかざして待機しているという状態になりました。相変わらず井上裁判長は、弁護団と会おうともしません。そのうち裁判所の職員と思われる女性が、午後6時過ぎまでに3度ほど「退去を命じる」と居丈高に叫びました。こちらの数人から「法的根拠はなんだ」「文書でもってこい」などと揶揄していました。
ところが午後6時半ごろ、判決が出て4時間以上が過ぎて、突然、機動隊が「全員逮捕」と大声で叫びながら襲い掛かってきたのです。いったん全体を廊下の端まで追い込み、一人を3、4人で宙づりして廊下の反対側にあるエレベーターで次々と下していきました。控室に退避していた北原事務局長や鈴木加代子さん母娘、山本関実世話人なども1人を2人で抱えて「逮捕する」と拉致したのです。反対する会の井村さんたちや車いすの方が廊下のくぼんだ所に退避し、私は座り込んだ数人の女性たちを機動隊の動きからかばっていたために13人が、廊下にそのまま取り残された結果になりました。
井上裁判長は、なんとこの騒ぎの最中に弁護団と会い、「却下」を言い渡したというのです。「全員逮捕」しないと「却下」の結果でどんな騒動になるかわからなかったからというのです。そこには自らの所業に対する確信や裁判官としての矜持などを投げ捨てた、三里塚闘争への恐怖に震えあがった姑息な人間の姿しかありませんでした。姑息さのゆえに、卑劣な弾圧で押さえつけようとする、こんなことがどうして許せるでしょうか。
今回、拘留延長を決めた東京地裁の判断は、「不退去罪」の前提として「事前共謀」か「現場共謀」がなされたかを調べるためと言われているといいますが、そもそも4時間余りも、申し立てに来た弁護団に何の根拠もなく会おうとしなかった井上裁判長の所業に一切の原因があり、逮捕された50名には、当事者として「なぜ会わない」ととがめ、経緯を注視したいという当然の権利があったのです。しかも、天人とも許されない暗黒裁判が強行されたのですから。
こんな不当、不法な権力犯罪が、白昼公然と、しかも裁判所の中で、裁判所、権力機動隊一体となって強行されたことに満腔の怒りを込め弾劾するものです。
東京地裁は、直ちに38名全員を釈放せよ!
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