7・18緊急現地闘争へ
写真は、現在の天神峰現闘本部とその周辺(6月5日撮影)。空港のフェンス(写真中央)の左側が団結街道です。第3誘導路建設のために、団結街道の左側(西側)のフェンスがすべてとっぱらわれています。
5月20日の東京高裁井上裁判長によるあの許し難い反動判決は、仮執行宣言によって本部所有者である反対同盟に本部を解体・撤去するよう命じています。 当然にも反対同盟がそれに応じるはずもなく、空港会社NAAは、6月9日、千葉地裁に対して執行官による解体・撤去するよう求めた「建物等収去命令申立書」を提出しました(その「申立書」には、なんと係る経費については当事者の反対同盟の負担であることを求めています)。千葉地裁はすでにその手続きに入っており、21日までの当事者としての申し立て書の提出(「審尋」)を求めていましたが、反対同盟は書類ではなく当事者の面談による申立てをするよう求めていました。しかし、千葉地裁は許し難いことにこれを拒否し、期日だけを28日まで延期してきました。そのため反対同盟は代理人による申立書の提出を行なっております。
天神峰現闘本部に対するNAA、国の動きは予断を許さない状況になっています。そんな中、先日、高裁判決を受けてNAA社長・森中は記者の問いに答える形で、「『へ』の字問題の解決には、天神峰本部の解体だけでは事態の解決にならない」と、市東さんの闘いへの消耗感をにじませながら、すぐには取り掛からないような雰囲気で語ったようです。これは、5・20反動判決への怒りの決起としての63名による東京高裁占拠と言える闘いと、50名逮捕という国家権力自らが引き起こした事態にたじろいだがゆえの動揺の表れ以外の何物でもありません。しかし、同時に姑息にも反対同盟の動きを探ろうとする意味でのアドバルーンであることも明らかです。
これに対し、先日開かれた「耕作権裁判」の報告会の中で、北原鉱治事務局長は、「我々は裁判に頼らない。現地の闘いで45年、決着を付けてきた」と怒りを込め宣言し、萩原進事務局次長から「天神峰現闘本部を守るために、7月18日、緊急現地闘争を行う」と提起されました。
先日、沖縄の新基地建設に向けた「2ぷらす2」の21日の合意による沖縄への「国策」の強要と全く同様に、日本の航空政策の完全な行き詰まりに追い詰められた民主党政権、日本帝国主義による成田空港完成のための「第3誘導路建設攻撃」「市東さん叩き出し」「三里塚闘争の解体」をかけた宣言として、まさに「国策」の強要として5・20反動判決が強行され、50名の逮捕が強行されたのです。
こんなことがどうして許されようか。福島原発の事故こそ、こうした強要してくる「国策」というものが私たち人民に何をもたらしているかが端的に示されているではありませんか。6・22、23沖縄での三里塚闘争の画期的な位置を築く端緒についた三里塚反対同盟が、「沖縄・三里塚・福島を結び国策を打ち破る」と提起され、その怒りの決起の中から新たに7・18緊急現地闘争を提起されたのです。全力で応えようではありませんか。
7・18緊急現地闘争
【日時】 7月18日(月・休日)午後1時半より
【会場】 天神峰・開拓道路の萩原さんの畑(市東さん宅の南側、昨年の6・27現地集会が開かれた畑です)
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