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2011年5月19日 (木)

天神峰現闘本部への攻撃を許すな!

 明日、天神峰現闘本部控訴審の判決攻撃が行われようとしています。井上裁判長の意図は明確です。菅政権の国家意思に使嗾され、違法極まる訴訟指揮をはばかることなく強行し、天神峰現闘本部解体にむけた「仮執行宣言」を付けた判決を強行しようとしているのは明らかです。どうしてこんなことが許されるでしょうか。午前11時半、日比谷公園霞門に結集し、怒りの声をあげ、反撃しようではありませんか。

 11327 そもそも天神峰現闘本部が、憲法違反の成田治安法で封鎖され毎年更新されて21年間もこの異様な姿(右写真)をさらし続けてきたこと自体が、成田空港建設の45年にわたる破たんの歴史を象徴しています。あの前原前外務大臣も、一昨年の9月、政権交代の折、国交相として就任早々最初の仕事の一つとして、この本部封鎖の更新に喜々として印を押したのかと考えるだけでも腸が煮えくり返る思いです。

 市東孝雄さんは、帰ってこられて以来11年、毎日、この本部の無残な姿を見ながら農作業を続けてこられました。F その姿があまりにも不様で無残であるだけに、農民への国家権力の不当、非道な攻撃、わけても自らへの農地強奪の攻撃に対する怒りと闘志をはぐくんでこられたのではないかと想像に難くありません。

 天神峰現闘本部解体の攻撃は、この市東さんの闘いへの強い意志を、営農と土への篤い想いを粉々に打ち壊そうと企まれたのだということが、その攻撃の根拠の一つです。こんなことがどうして許されるでしょうか。昨年5月に強行された団結街道封鎖と並ぶ非道極まりない攻撃です。しかし、国家権力・空港会社は、45年にわたる闘いの中で培われてきた反対同盟農民の、市東さんの人間としての、農民としての尊厳をかけた想いを見誤っています。この攻撃によってその怒りを倍加することはあっても、そこで挫けるようなものでは決してないことを思い知るでしょう。全力でその反対同盟、市東さんの想いとともに前進しよう!

 Photo 本部解体の攻撃は、第2に誘導路の「へ」の字問題に追い詰められたが故の攻撃だということです。

 世界、アジアの航空事情から完全に取り残され、帝国主義としての存亡の危機にある日本にとって、成田空港の完成、30万回の実現によるハブ空港化は、いかに45年を経過しようが、いや、現下の情勢だからこそますます絶対的な課題となっています。海運事情は、航空事情よりも惨憺たる状況にあり、「アジア・ゲートウェイ構想」や「成長戦略構想」がいくら「ヒト・モノ・カネの流れ」とお題目を唱えようが、どうにもならない現実となって日本を、菅政権を追い込んでいます。

 11418 彼らにとって今や一切の問題は「へ」の字であり、市東さんの営農と存在なのです。ですから、この東日本大震災、正に国家的な危急存亡の危機の中でも、第3誘導路建設工事の強行とこの本部解体攻撃を一気に推し進め、「へ」の字問題の解決と市東さんの叩き出し、農地強奪を謀ろうと闇雲な攻撃に撃ってでてきているのです。私たちは、このことを絶対に軽視してはなりません。まさに三里塚闘争45年の一つの節目としての闘いとして始まったのだということを確認したいと思います。(左写真は、市東さんの会の会報「耕す者に権利あり」第15号に掲載された、通行量の多い小見川県道の天神峰トンネル西側出口のところで、通行を止めないまま第3誘導路が県道をまたぐための橋梁部分の工事が強行されている写真です。)

 明日の東京高裁での闘いは、まさにこの節目の闘いの出発点です。日比谷公園霞門へ全力で結集しよう。

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