米軍艦船ブルーリッジの大阪港入港を許すな!
昨日昼過ぎ、アメリカ第7艦隊(横須賀)旗艦である揚陸指揮艦ブルーリッジ(18400トン、右写真=Wikipediaより転載)が大阪港に、 「今回の入港はテロで戦うという日米同盟の象徴」(ルーエ米海軍西南地域司令官)と豪語して入港を強行した(17日まで)。
東日本大震災での「トモダチ作戦」を誇示し、1年目を迎える「5・28日米合意」、辺野古新基地建設を進めようとするものであることは明らか。そして、2年ぶりとなる大阪港への米軍による軍事使用の新たな恒常化を狙ったものであることは明らか。
南大阪平和人権連帯会議の呼びかけで、仕事帰りの労働者を中心に会場の天保山公園には続々と皆さんが集まってくる。デモが出発するころには400人を超える人々が。
集会は主催者であり港合同副委員長の中村さんが司会をして始められた(左写真)。中村さんは「大阪港が軍港であったがゆえに大変な被害を受けた。繰り返さず平和港へとの取り組みをしてきたとされた上で、「トモダチ作戦を拡げる中から沖縄の基地固定化を図ろうとしている。許されない」と語られた上で、この日の闘いが2日前に強行された関西生コンへの13人のデッチアゲ逮捕という大弾圧への反撃の闘いでもあると、この日の闘いの意義を明らかにされて始められた。
主催者を代表してまず、南大阪平和人権連帯会議議長の全港湾の大野さん(右写真)から「1週間前にしか入港の情報が入らない」と糾弾された上で、沖縄の米軍基地撤去の取り組みを訴えられた。
つづいて大阪平和人権センターの山下事務局長から「ブルーリッジ入港を満腔の怒りを込めて抗議したい」との挨拶が行われました。
港区選出の大阪市議会議員からの来賓のあいさつの後、決意表明に入ります。まず、不当な弾圧を受けている関西生コンから西山さんが。
西山さんはまず大阪港へのブルーリッジの入港に自分たちも反対だという立場を神戸港での非核方式による米艦船入港が阻止されている現実との対比で語られた上で、1年前のストライキを口実とした13名の一昨日のデッチ上げ逮捕と連日の不当な家宅捜査を怒りを込め報告された。立ち合った警察官が「ストに参加した100人全員を逮捕するまでやるからな」と脅したことを弾劾しつつ、大規模ストへの反撃としてのこの攻撃を、長期戦になろうとも全力ではね返すと決意を明らかにされました。
最後に自治労大阪青年部の決意表明が行われ、さあ、デモに出発です。夕暮れが迫る海遊館の前から大阪港の町の中を、400人余りが一隊でのデモですからなかなかの迫力です。
集会に先立って山本先生等関実の面々は思い思いに、会場のすぐそばにある戦時中、労働力として強制連行されてきた中国人の亡くなられた方々を追悼した「彰往察来の碑」(2005年6月建立)を見学しました。もうほとんどの人が知りませんが、この日本一低い天保山、大阪港が明治以来日本の朝鮮、中国への侵略の拠点、日露戦争以降の軍隊の出征、食料などの製造と積出港だったのです。そこで処分された豚や鶏のための「獣魂碑」がすぐ近くに戦時中建てられながら、千人を超える中国人が強制的に連れてこられ、多くの方がここに亡くなったことを示す慰霊碑が、戦後60年を経た2005年になって初めて建てられたことなどを話しました。
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