5・20天神峰現闘本部裁判闘争に起とう
みなさん。天神峰現闘本部裁判控訴審が、井上裁判長による違法極まる訴訟指揮によって5月20日、判決公判を迎えようとしています。(左写真は、2月4日の裁判闘争の前に行われた「打ち合わせ」で提起する北原事務局長)
2月4日の法廷で、証人採用と現場検証を求めた反対同盟に対し、井上裁判長は一切の審理を打ち切り、結審を強行しようとしました。このでたらめな訴訟指揮に抗議して、当然にも反対同盟代理人・長谷川弁護士は大声を上げて裁判長席に迫りながら「裁判官忌避」を申し立てました。ところが、井上裁判長は、聞こえないような小さな声で「閉廷」と言って、脱兎のごとく法廷から逃亡しました。これがこの日起こった事実です。
ところが井上裁判長は、この日の法廷の調書に言いもしなった「結審」「判決期日」を書き込むとともに、自らが「忌避された」事実を抹殺したのです。公文書である調書を裁判官自ら偽造して、5月20日、判決が強行されようとしています。こんな違法な裁判官を許せるでしょうか。
市東さんの農地を取り上げるために第3誘導路の建設に走ろうとする国家権力、政府の意図を受けて、正に国策裁判として判決を強行しようとするこの井上裁判長の姿をどうして許せるでしょうか。国策裁判強行の確信犯である井上裁判長は、第1審であの反動判決を強行した仲戸川裁判長でさえできなかった「仮執行宣言」を判決で強行して、天神峰現闘本部解体に手を染めようとしていることは明らかです。
三里塚現地では、この東日本大震災の渦中にあってもなお、第3誘導路建設に向けた作業が機動隊に守られながら強行されています。震災現地では一人でも多くの手が求められ、資金を必要としています。この時に、市東さんの農地を奪い、空港を拡張するために200億円もの無駄遣いと機動隊、作業員の手がこの悪行に投入されているというこんなことを私たちは断じて許せません。そして、井上裁判長による判決強行、天神峰現闘本部解体に向けた「仮執行宣言」こそは、原子力発電の国策の犯罪を開き直り、なおも国策として成田空港の拡張、完成のために市東さんの農地を強奪しようとする権力犯罪と一体となった悪虐非道であり、到底許せるものではありません。
この攻撃は、この一年間余りの現地攻防によって、窮地に追い込まれた政府、空港会社NAAによる「逆転ホームラン」を目論んだ重大な攻撃であると見なければなりません。事態は急迫しています。
すでに反対同盟と支援連は、この反動判決の動きに対し闘いに起ち上がっています。(反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2011/05/post-241.html#extendedをご覧ください。)同じ日、萩原進さんは福島現地に、カンパと野菜などの物資を携えて激励に訪れておられます。45年にわたる三里塚闘争の神髄をかけて「すべての原発を止めるまで闘う」と決起しておられる反対同盟のみなさんの闘いに応え、三里塚闘争の本丸であり象徴でもある天神峰現闘本部を守り抜こうではありませんか。5・20裁判闘争に決起しよう!
【5・20天神峰現闘本部裁判控訴審判決闘争】
とき・5月20日(金)午前11時半
ところ・東京・日比谷公園霞門(地下鉄丸ノ内線、霞が関下車B1号出口から上がったところ) 12時よりデモ
13時までに東京高裁傍聴券交付所集合 (法廷は、14時開廷)
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