5・29 緊急三里塚現地闘争
昨日29日、市東さん宅の近くにある開拓道路で、20日の東京高裁・井上裁判長による仮執行宣言付きの反動判決と、50名逮捕、今も38名が拘留され続けているという大弾圧に抗議して、台風2号が近づいている嵐の中で緊急現地闘争が、185名の結集を持って闘いぬかれました。
井上裁判長の反動判決は、第1審において強行された偽証に対する反対同盟の反対尋問の権利を奪い、現場検証すらしない中で、忌避の手続きをも自ら棄却するという東京高裁始まって以来の暴挙によって強行された。しかも、急ぐ理由もない中で「仮執行宣言」を付けて判決の確定を待つことなく三里塚闘争の拠点である天神峰現闘本部解体を許可するという、これ自体が自らの反動判決、犯罪の物証を隠滅することを企んだ暴挙でしかない。こんな暴挙を許すことなど到底できるはずもない。
その上、仮執行の執行停止の手続きを求めた弁護団に対して3時間以上も不当にも会おうともしない井上裁判長に対し、高裁第15民事部前に抗議に集まってきた人々に突然「全員逮捕!」を叫び襲い掛かり、北原事務局長をはじめ反対同盟8人や90歳になる関実山本世話人をはじめ50人もの大量逮捕を強行した国家権力・機動隊による暴挙、弾圧を私たちは絶対に許さない。しかも、そのうち38名が今なお拘留され続けているのだ。
こうした20日の事態に怒った人々が、連日の勾留理由開示公判の闘いの最中に、しかも、台風2号による雨と風の中を決起したのが、昨日の緊急現地闘争でした。
デモの出発の前に、鈴木謙太郎さんが司会をして「打ち合わせ」が行われた。北原鉱治反対同盟事務局長から5・20反動判決と大弾圧に対して「こんなふざけたやり方はない」と弾劾が行われ、「今も獄中で闘っている仲間とともに、日本の将来のために闘おう」「生きるためには闘うしかない」「雨で外は冷えているが、心は燃えている」と、自らへの不当逮捕に対する疲れも見せず、烈々と語りかけられました。 動労千葉と関西実行委員会から挨拶が行われた後、この不当弾圧を弾劾し、沖縄と三里塚が共に闘う想いを込め、6・22沖縄で反対同盟と共催による集会『三里塚の今を考える沖縄集会』を呼びかける「市東さんの農地を守る沖縄の会(共同代表=金城実・安次富浩・知花昌一)」からのメッセージが鈴木さんから代読、紹介されました。
現地支援連4党派による決意表明を受けて、さあ、デモに出発です。雨と傘で全体が見渡せなかったのですが、デモに出た隊列を見て、200人近くいることが初めてわかりました。三里塚反対同盟を先頭とする私たちの怒りが凄いことを実感しました。このころには雨も小やみになり、市東さんの南台の畑、天神峰現闘本部近くまでのデモです。
南台の畑で、萩原進事務局次長のまとめの挨拶が行われました。先ず「今も拘留されている38名を一刻も早く奪還する」とキッパリと宣言された上で、20日の闘いについて「井上裁判長による反動判決に対して、そのまま頭を垂れて帰ってくるわけにはいかなかったし、それをはね返す闘いをやり遂げたのだ」と総括された。そして「仮執行」が強行されるなら、天神峰現闘本部を実体的にもぎ取り、市東さんの畑に対する攻撃に対しても総力を挙げて闘う」「原発・空港を作ってきた奴らは一体だ。必ず責任を取らせる」と闘いの方向を明らかにされました。
38名の即時奪還、天神峰現闘本部破壊を阻止し、第3誘導路建設阻止へ闘いぬこう。そして6・22沖縄での三里塚・沖縄連帯集会を成功させ、「国策」をぶち破る三里塚・沖縄を先頭にしたうねりを爆発させよう!
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