団結街道廃道処分取消訴訟 傍聴報告(4月19日)
今日19日、千葉地裁601号法廷で「団結街道廃道処分取消訴訟」の口頭弁論が11時から始まり、昨日の不法耕作裁判に続き連日の裁判傍聴闘争を闘いました。反対同盟は前夜からの豪雨のため、本日の出荷作業が余計多忙となった中でしたが、北原事務局長を先頭に、成田市、NAAの虚構をあばき、違憲、違法、不正義の「廃道処分」を徹底的に追求しました。
「原告不適格」の誤った主張を過去の判例などで追及
この日の法廷で、反対同盟弁護団は被告の成田市らが「原告不適格(訴えの利益なし)」として門前払いを画策していることに対し、①市道を廃止した成田市の処分は過去の判例から見ても違憲、違法で間違った処分だ。もんじゅの裁判、小田急の裁判の判例をみても、被害住民の権利を大幅に認めた判例となっている。市道を生活道路として通行する一般通行の権利を奪ってはならない。②この団結街道は、明治以前より集落の大切な道路として保守管理されてきた「入会権を有する道路」であり、成田市が勝手に処分できる道ではない。③さらに、この団結街道は現地闘争本部に通ずる闘いの道であり、この道を通って闘争勝利を確信している道だ。④市東孝雄さんは、この道を使って畑を何度も往復し、営農上不可欠の道路だ。成田市らが、「迂回道路」なるものを作ったが、危険な道路で、三倍の時間を費やす不利益をもたらしている。などの主張を行いました。
葉山弁護士は、この廃道処分が第三誘導路建設と同時に強行されていることを指摘して、「人格権も環境権も無視する非人道的なやり方は許せない。東日本大震災の救済を優先させて、直ちに廃道処分と第三誘導路建設を中止せよ」と被告席に迫りました。
最後に裁判長が被告に対し「道路の査定値段の鑑定書を提出せよ」との要請をして、次回の裁判期日を7月12日10時30分と決めて閉廷。
裁判後の報告会は出荷作業日と重なっているため、短めの開催となりました。
最初に北原事務局長が「市東さんの家や畑を鉄板で囲い込み、空港の中に閉じ込め、さらに団結街道まで奪うこの攻撃は許せない。」と怒りを表明し、参加者の決起を促しました。このあと、弁護団の説明が続き、最後に萩原事務局次長から「我々を原告不適格という成田市こそ、市民を守らない悪政で不適格だ。この団結街道こそ、我々のものであり成田市が勝手に処分できない」と怒りを込めて発言、5月20日の東京高裁判決闘争への決起を呼びかけました。
報告 事務局次長 安藤眞一
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