4月12日 市東さんの畑の農地法・行政訴訟口頭弁論へ
来週の4月12日(火)午前10時半から、千葉地裁601号法廷で、市東さんの農地をめぐる農地法裁判と行政訴訟の口頭弁論が開かれます。傍聴に集まりましょう。
航空政策の(そして港湾政策も)アジア、世界の「ヒト・モノ・カネ」の流れから完全に取り残された現実に慌てふためく菅政権、日本の支配者層は、羽田の国際化と並行して、この東日本大震災、福島原発事故の最中でも、成田空港の第3誘導路建設にひた走り、200億円以上の巨費をかけて工事を続けています。それは、なによりも左上写真にある「へ」の字誘導路状態の解決のために、市東さんをこの地から追い出すことを企んだものです。第2に、「へ」の字を解消して25万回を上回る飛行の爆音、騒音地獄によって東峰部落の住民をも住めなくさせて追い出し、滑走路の南延伸3500メートル化を実現して、日本の航空政策の癌となっている「成田空港の狭隘」という現実を解消し、30万回飛行の実現、成田空港のハブ化を狙おうとしているのです。すでに取り戻しのきかないアジアからの遅れの中でも、それを追及することで自らの延命の道を求めるしかないのが帝国主義としての日本です。それが三里塚農民はもとより空港周辺住民にいかに犠牲を強制しようとも。
今日の福島原発事故に象徴されるように、またTPP(環太平洋経済連携協定)をめぐる前原の「GDP1.5%のために・・・」発言に見られるように、農民、漁民のくらしや命など切り捨てればいいんだというのが、菅政権の軸であることは明らかです。韓国を始め諸外国からの非難を浴びても強行された放射能に汚染された水を「冷却のため」と称して当初から垂れ流し続け、今回は意図的に放流するというその対応の仕方に、そうした菅政権の性格が如実に現れているではありませんか。これは「補償すればいい」といったことですむ問題では断じてありません。
市東さんの農地を守る闘いは、今や、こうした菅政権、日本の支配者どもの延命を求めた農民、漁民、そして労働者切り捨ての政治への根源的な拒否の闘いです。「すべての原発を止めろ!」という闘いこそは、日本の電力政策・原子力政策を拒否するという点で、この三里塚農民の「農地死守」、沖縄のみなさんの「基地撤去」の闘いに底通する闘いです。
先日、3・27三里塚全国集会の中で、市東さんは「『国策』としての成田空港と闘ってきたが、原発が目の前の敵となった。すべての原発を停止させる大きな声をあげていこう」と呼びかけておられます。「農家便り」が伝えるように、すでに三里塚の隣町、多古町で「出荷停止騒ぎ」が起こっています。放射能による野菜と土の汚染の問題は、今や三里塚でも現実の問題となっています。これと真っ向から向き合い闘いぬいておられる市東さんはじめ三里塚農民の苦闘に一歩でも近づくのは、まず何よりも、市東さんの農地を守る闘いに全力を投じることではないでしょうか。何よりも、3・27で提起されたように、市東さんの農地を守り、三里塚闘争が前進することが、福島原発に対する東北、福島の農漁民のみなさんの闘い、「すべての原発を止める」闘いの大きな水路ともなるという確信が市東さんの先の言葉となっているのです。
全力で、市東さんの農地を守り、団結街道の封鎖を解除させ、第3誘導路の建設を阻止しよう。そして5・20東京高裁の反動判決攻撃を断じて許さない闘いをこじ開けていこうではありませんか。
4月12日(火)、千葉地裁へ結集しよう!
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