神戸市役所前で、市の職員にビラまき
今朝、神戸空港の中止を求める市民の会が、出勤してくる神戸市の職員へのビラまきを行いました。真冬並みの寒さの中、延5人で1200枚をまいて、「借金漬けの神戸空港 どうするつもり?」と呼びかけました。以下に、ビラの一部を掲載します。
借金漬けの神戸空港 どうするつもり
神戸市はすべての情報を開示しなさい
東北関東大震災の被災者のみなさんにお見舞い申し上げます
死者が1万人を超えると見込まれる東北関東大震災の被災者のみなさんに、心からのお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた皆さんに衷心からの哀悼の意を表します。そして福島原子力発電所の事故が、これ以上に被害を拡大しないでほしいと祈るのみです。
同時に16年前、あの阪神淡路大震災を「千載一遇のチャンス」として、新長田などの再開発事業を「復興」の名をかりて強行し、「震災復興の希望の星」と称して神戸空港建設を推し進めた神戸市行政の姿勢にあらためて怒りを覚えます。それらの事業が16年を経て、いずれも破綻し、市民への過大な負荷となろうとしているだけに。 東北関東大震災の被災地で、こうした愚が繰り返されないことを祈ります。
問題を先送りしてどうするのだ
右グラフ(11.2.7産経新聞より転載)に示されるように、神戸空港の利用者数は、今年度403万人の見込みが223万人(55%)、そして空港事業会計の収入の柱の着陸・停留料が6億2千万円(対当初予算37%)、そして売却できた空港島の土地は、金額ベースでまだわずか5%という惨状です。
このため神戸市は、新年度予算において、空港事業会計に新都市整備事業会計から3億8千万円を繰り入れ、そしてポーアイ2期なども合わせて780億円の新年度の返済予定のうち6割以上の480億円を借り換えるというのです。
これは問題を先送りして、事業の破たんによる負担を10年後、20年後の市民に押し付けたのと同じです。
神戸市は破たんを認めなさい
関西空港の救済に汲々の国交省は、神戸空港の問題は神戸市自身の力で何とかしろと、関わる意思がないことを明らかにしています。
神戸市が、問題を先送りして自分たちの時にはうやむやにしようなどという無責任を私たちは絶対に許しません。1998年の住民投票を求めた35万の署名の声を「議会制民主主義に反する」などという今では考えられないような見解で葬り去ったのは誰ですか。その点からも、矢田市長をはじめ、神戸市当局は、神戸空港の破たんを認め、市民に謝罪すべきです。そして神戸空港についてのすべての情報を、ただちに市民に開示すべきです。(3月14日)
タコの足食い?
昨年の日本航空の全面撤退以降、神戸空港はますますスカイマーク社への依存を深めています。新年度には同社の増便で、神戸空港の枠いっぱいである30便を達成すると言われています。
そのスカイマーク社が、1月に、羽田空港に続いて神戸空港に専用の格納庫を確保すると発表しました。「えっ。空港島を買ってくれるの?」と誰もが思いました。
ところがなんと、格納庫建設予定地を、空港事業会計が新都市整備事業会計から買い取って、スカイマーク社に貸し付けるというのです。まさに「タコの足食い」です。
スカイマーク社は、神戸空港などの増便によって、今年度は大幅黒字になり、昨年8月に1株400円だった同社の株が、この2月には1300円まで大幅に値上がりしていることが話題になっています。
そのスカイマーク社に、神戸市の空港条例で定めた着陸料を4割近くまで値下げをしてやった上に、格納庫の底地まで神戸市が用意するという優遇措置をするというのです。
なんか変ではないですか?
建設の借金2千億円の返済のめどが全くつかず、先送りをはじめた神戸市が、空港管理収支の赤字を新都市整備事業会計から4億近くも繰り入れてやりくりしなければならない神戸市が、これほどの大判振る舞いをするというのは・・・。それも借り上げ住宅から高齢の被災者を追い出し、財政難を理由に「高齢者無料パス」などいろいろな福祉を切り捨てている神戸市が、ですよ。
神戸市は、明らかに向き合っている相手が違うのではないでしょうか?
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