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2011年3月28日 (月)

3・27三里塚全国総決起集会に840名

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 昨日、3月27日、冷え込みが厳しいものの晴れ渡った空のもと市東さんの天神峰の畑に全国から840名の皆さんが結集して、全国総決起集会とデモが行われました。

 「東北・関東大震災の犠牲者を悼み、被災地支援の決意を込めて」とプログラムで呼びかけ、正面の舞台には「人民の力で被災者支援!」「全国の原発の即時停止!」と大書されています。冒頭、震災犠牲者への黙祷で集会がはじまりました。そして現地で闘っている東北大学の学生と自治体労働者から現地の生々しい様子と、被災者支援、原発の即時停止、菅政権への怒りが語られました。11327_3 福島の農民の皆さんからいくつものメッセージが「報告」として寄せられ代読されました(そのうちの一つ「11.3.27被災地福島からの報告.pdf」をダウンロード)。

 反対同盟を代表して、北原鉱治事務局長から「3・18被災者救援の呼びかけと、原発即時停止の訴え」(「11.3.27反対同盟声明.pdf」をダウンロード )との反対同盟声明が読み上げられました。

 開会宣言は、94歳になられる森田恒一さん。森田さんは、自らの1940年ごろの朝鮮北部での伝道の中での朝鮮人への日本の権力による弾圧になぞらえながら、市東さんへの農地取り上げ、天神峰現闘本部解体に向けた裁判所などの攻撃に対し、「国家犯罪」と弾劾し、この日の集会とデモの成功と闘いへの決起を呼びかけられました。

 11327_4 萩原進事務局次長より基調報告が行われます。萩原さんは「怒りに震えて、言葉が先走るかもしれないけれど」と語り始められました。「今日から怒って怒って怒って、怒りを爆発させた闘いを始めようではありませんか」と。「マグニチュード9.0の地震と津波は天災です。しかしそれに伴った津波の被害と原子力発電所の事故による被害は人災だ」とまず、視点を提起。「誰がこれを起こしたのか徹底的に責任をとってもらおう」と。 「誰が2万人の死者を出したんだ」「誰が停電させたんだ」「誰が野菜や果物を、そして農地を死なせたんだ」「もう怒りを爆発させて闘う以外にない」と。そして「被災地の救援に全力を挙げよう」「支配者は全情報を徹底的に明らかにせよ」「延命のための情報操作を許さない」「被災者の住宅、生活、医療を無条件に保障し、そのために何兆円かかろうとも直ちに差し出せ」と。そして「直ちにすべての原発を中止せよ」と。「役にたたない第3誘導路に投入している200億円を被災者に回し、工事をやっている重機を被災地にまわせ」「新たに建設している機動隊宿舎を被災者に解放しろ」とも。

 以上の第1の提起に続いて、第2に「原発は核武装の道具だ」「核戦争のための原発作りにすぎない」「震災を口実として成田に軍用機が飛来し、軍艦が来るという状況を許すな」「40数年にわたって反戦・反核の砦としての三里塚の闘いを通して、イラク、アフガン、チュニジアなどの中東の闘いに連帯し、今こそ大きく反戦の旗を掲げて日本で闘いを起こそう」と。

 11327_5 第3に「TPP反対を貫こう」と。「このどさくさにTPPをあくまでも推進するというこんなことが許せるか」と。「TPPは、日米中のアジア市場をめぐる争闘戦の面がある」「一つの反戦闘争だ」「日本の農業技術の水準は高い。アジアにふんだんにある土地を使って安い農産物を確保できるという、こんなものは植民地支配そのものではないか」と。

 第4に、「3・11震災を前後して価値観が一変した」「今や民衆は政府や官僚の言うことを信じなくなった」「これじゃあダメなんだ」と。「このことは非常に重要だ」「40数年かかっても空港ができないというのはそこなんだ」「三里塚と結びつけよう」「『国策』でつくる空港よりも、農民が作る農作物のほうが大切なんだというところまで押し返してきた」「国のやることを信じるな、政府のやることを信じるなというところまで押し返してきたんだ」「これを怒りに転化しよう」と。

 そして最後に「成田の野菜は安全なのか。はっきりさせろ」と「成田市や県、国にたたきつけよう」「我々は何も悪いことをしていないのに、何の根拠も出せずに『出荷停止』などと一方的にやってくることが許せるか」「しかも今度は増税だという。許せるか」「東電の社長が福島県知事に謝りに来た時に突っぱねたというが、知事は被害者なのか。原発を受け入れたのは知事じゃないのか」「成田空港でもそうだ」「もう徹底した鉄槌を被災者とともに下そう」と。「新たな気持ちをもって闘いぬこう」と。

 11327_6 こんどは特別報告です。動労千葉の田中康宏委員長に続いて、遠く沖縄から来られた「市東さんの土地を守る会」事務局長の大宮育雄さんと辺野古で座り込みを続ける名護の農民の宮城節子さん(左写真)です。

 まず大宮さんは「沖縄の反戦反基地闘争のただ中で、三里塚闘争と連帯できる内実を作り上げ拡げていきたい。そのために、反対同盟と共催で、この6月に沖縄・三里塚連帯集会を開催する」ことを明らかにされました。

 続いてマイクをとられた宮城さんは「30年前の10数年間に三里塚で学んだものがあったから沖縄で30年、現場でやりぬいてこられた」と三里塚への熱い想いを語られた上で、11327_7 「14年ぶりに私たちのリーダーとして稲嶺市長を誕生させ、議会も過半数以上をとった」「元の名護市にもどった」「もう交付金に頼らない町づくりをする」「今度は高江で、これが公務員かという暴力的な攻撃をしてオスプレイのヘリパッド建設が進められようとしているが、辺野古と同じように闘いぬく」「東北の人たちが回復するまで避難できる立派な施設がキャンプシュアブにある。自分たちのカネで作ったのだから、開放できればと思うが、安保が邪魔をしている。安保さえなかったらこの60年はなかった」「怒りしかない」と訴えられて、「6月の沖縄・三里塚連帯集会を成功させるために帰って頑張りたい」と語られました。

 11327_8 こんどは関西から永井満さん、山本善偉さんが登壇しての特別報告です。

 永井さんは、3月9日、市東孝雄さんと沖縄から知花盛康さんを招いた関西の集会が成功できたことを報告するとともに、その集会で見た映像で「畝に一粒、一粒の種を植えておられる市東さんの姿、土を愛し営々と農業を営んでおられる姿に感動した」と語られた。阪神淡路大震災に数日後に萩原進さんがリュックを担いで激励に来られたことを紹介しつつ、また仙台に娘さんのご家族がおられ、ご自身が幼少期に石巻で過ごしたことから東北・関東大震災への想いを語られた。11327_11 「権力の正体見たり」だとして、「安保を叩きつぶす闘いを三里塚から起こそう」「6月の沖縄での三里塚の集会を成功させよう」と訴えられました。

 山本さんは、「萩原さんの話しから、三里塚の45年を通して、世の中が変わらねばならないし、変わる、そういう転換点に来たことを思う」「原発から戦争へと入っていくことなど許せない」「二度と戦争をやってはならないという反省から三里塚と結びついた」「生かされる限り闘いぬく」「世の中を変えましょう」と決意を述べられました。

 11327_13 鈴木健太郎さんが、東北・関東大震災で、東北の農家に甚大な被害が広がり、4県にわたる出荷停止や風評被害が出ていること、集会に寄せられた福島の農家のメッセージを涙なくして読めないと語られた上で、「TPP(環太平洋経済連携協定)参加阻止!原発事故による農地・農業破壊を弾劾する!――三里塚から全国の農民に訴える!」とする「TPP絶対反対 農民アピール(「11.3.27TPP反対農民アピール.pdf」をダウンロード )が読み上げられました。

 そのあと地元北総の農民が登壇し、今回の大震災、原発事故によって農民は明日の営農をどうやっていくのかさえ目途が立たないと訴えられた上で、TPPに反対する想いを語られました。「生きるか死ぬかとなったら日本の農民は必ず立ち上がる」「『想定外』の闘いに立ち上がろう」「農民が立ち上がるとき勇気を与えてくれるのが三里塚の闘いだ」と。

 11327_14 続いて「市東さんの農地を守る大運動を」として市東孝雄さんと「市東さんの会」が登壇した。市東さんは「牛乳を捨てたり、作物を破棄する。他人ごとではない」と訴えられた上で、「農地は私たちの命だ。有機の土づくりを頑張ってきた。メッセージをいただいた福島の皆さんも同じだ。原発はこの私たちの努力を一瞬にしてつぶした。原発はいりません」「成田市に各地の測定を行えと『産直の会』で要求しているが、何の返事もない」「『国策』としての成田空港と闘ってきたが、原発が目の前の敵となった。すべての原発を停止させる大きな声を上げよう」、「3月29日の第3誘導路の裁判、5月20日の天神峰現闘本部の裁判に集まってください」、「これからも自然体で、農地を守り頑張っていきたい」と訴えられました。

 続いて、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の事務局と、「群馬・市東さんの農地を守る会」の青柳さんから想いと決意が語られました。その中で、「反対する会」の人々が東京湾沿いの埋め立て地である浦安市や船橋市、習志野市、千葉市に住み、地震によって厳しい生活の中にありながら闘っておられること、また匝瑳市のコメ農家の小川さんの田んぼが津波で真っ白になる塩害を受け用水路が破壊されて、必死の再建の闘いをしておられることなどが紹介されました。

 11327_15 集会はさらに三里塚裁判闘争報告を弁護団(左写真)が、被災地支援のカンパアピールが婦人行動隊の鈴木加代子さんから行われました(カンパは35万円を上回る金額が寄せられ、全額被災地へ送られる)。そして住民団体として、部落解放同盟全国連合会、婦人民主クラブ、「障害者」戦線、山谷と福日労からそれぞれ決意が語られました。現地支援連として共闘の4団体の決意表明の後、11327_16 反対同盟の野平さんから集会宣言(「11.3.27集会宣言.pdf」をダウンロード)が朗読され、スローガンの採択、そして団結ガンバローを全体でして、さあ、デモへ出発です。

 デモは、現在第3誘導路工事で、小見川県道をまたぐために天神峰トンネルの延長工事が開始された事に抗議して、初めて小見川県道のトンネルを通っていくコースです。反対同盟を先頭にした(左写真)デモは、集会場を出て東峰十字路で右折して初めて小見川県道に入ります。天神峰トンネルを出たところが、両側がフェンスで囲まれ、第3誘導路の工事が続けられています。11327_17 「工事を中止しろ」「重機を被災地に回せ」「工事に従事する労働者は被災地に行け」「警備の機動隊も被災地に行け」「200億円の工事費を被災地に回せ」「第3誘導路反対」とシュプレヒコールに力が入ります。

 最初の交差点で左折して新たに作られた切り回し道路から市東さんのお宅へ。「市東さんの農地を守ろう」「第3誘導路を許すな」とここでも力が入ります。市東さんのお宅の反対側の開拓道路に入ってデモは解散です。2.5キロのデモでした。11327_18

 私たち関西からの人々は、それから東峰十字路に戻って、バスに乗って帰途につきました。私たちは幕張で下してもらって、JRに乗り換え。幕張駅前の酷い液状化の被害にびっくり。阪神淡路大震災を思い出しました。

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コメント

大阪府から救援に現地に向かった消防士など公務員に対して、これこそ公務員の仕事だと激励した。
これが、困った人たち、被災者を助けるのが仕事であるというのであれば、それは正しい。
しかし、とにかくいうことを聞いて、突撃しろというのであれば、認められない。
1000ミリシーベルトとか、プルトニウムとか、そんなひどい環境の中に、「公務員だ。公僕だ。」として、突撃しろというのは、ひどいと思います。
死ぬな、と言いたい。ひどい命令には、断ってかまわないといいたい。

投稿: 橋下知事の話はおかしい。 | 2011年3月29日 (火) 16時26分

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