耕作権裁判の傍聴 (1月24日)
NAAと裁判所一体の「早期判決」攻撃をはねかえそう
1月24日千葉地裁601号法廷で耕作権裁判の第18回口頭弁論が開かれました。この裁判は、市東さんの農地を「不法耕作だ、明け渡せ」とNAA(成田空港会社)が裁判を起こしているものですが、裁判の回数を重ねるたびに「市東さんは正当に耕作している」ことが事実として次々明らかになり、NAAをさらに追い詰めています。
この日、NAAは「訴えの変更」申し立てを行い、「不法耕作地の範囲を40センチメートル拡大して、市東さんが新たに使用している堆肥作りの場所を入れた」ことが判明。この策動は、裁判所と一体になった攻撃で、早期結審・判決文作成に変更点を加筆する、という許せない動きです(弁護団解説)。
弁護団が藤崎氏と会談、重大な事実を確認
裁判に先立って、この1月に裁判で問題となっている農地の証拠書類(同意書や教会確認書=「藤崎メモ」)を弁護団は元地主の藤崎氏に見せて、2時間程度話し合った結果「同意書も境界確認書も知らない。立ち合いもしていない」ことなどが判明、NAAの大うそが暴露されました(右上が、この経過を報告したもの。左が藤崎メモ)。今までの裁判でNAAに対し、藤崎氏を証人として出すべきだと何度も要求したが、言を左右して拒否してきた理由は、彼が証言したらNAAの虚構が崩れることを百も承知しているからです。
裁判では、NAA側の「41-9」をめぐる用地特定の錯誤が問題となっていますが、しかしここにきて契約の段階での同意書や確認書などをNAAが「偽造」していたとしたら契約は不成立であり、当時のいい加減な用地買収が浮き彫りとなっています。このようなズサンなやり方で「土地収用」という国家権力が発動されたことは許しがたい暴挙です。
次回裁判は4月18日、早期結審反動判決を画策する白石裁判長の訴訟指揮を許さない怒りの傍聴闘争を続けましょう。
反対同盟が報告会で今年の裁判闘争に勝利する決意を表明
この日の裁判は30分間の短時間でしたが、核心に触れる攻防を行い、反対同盟は意気軒高と報告会に臨みました。
市東さんは「厳しい闘いが続くけれど、昨年を上回る決起をお願いします」と語り、北原事務局長は「本日は現地では切り回し道路強行阻止の態勢を組んでいる。3・27に向けかって何回かの決戦を勝ち抜こう」と緊迫した現地情勢を伝えました。
最後に萩原事務局次長から「2月4日の高裁決戦は、朝9時15分に日比谷公園からデモに向かう。また、この1月に切り回し道路強行を市東さんに通告してきたが、絶対阻止する。この闘いに立ち上がろう」との呼びかけがありました。
関西実行委員会も共に闘う決意表明をいたしました。
報告 事務局次長 安藤
【管理人】 最初の報告会の写真と市東さんのこの日の写真は「市東さんの会」ブログより、「藤崎メモ」は「週刊三里塚 792号」からいずれも無断転載いたしました。
また、北原さんの発言にもあるように、この日に裁判の留守の間に「切り回し道路」の切り替えが強行されるかと緊張していたのですが、反対同盟のブログの昨夜の報告にあるように、すでに舗装していたアスファルトを10メートル近くも剥ぎ取り、廃棄するという醜態をさらけ出していたというのです。(http://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2011/01/post-220.html参照)「第3誘導路」建設に向け、いかに慌てているか、ずさんな工事をしているかが暴露されています。市東さんの生活を破壊し、営農を妨害するこんなデタラメな攻撃が許せるか! 2・4天神峰現闘本部裁判控訴審第3回口頭弁論の傍聴闘争、東京高裁包囲闘争に決起しよう! 2月4日午前9時、日比谷公園霞門に結集しよう!
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