1・9反対同盟旗開きでの萩原進さんの提起
あらためておめでとうございます。全国の皆さんから年賀状、いろいろ激励を受けまして、新たな気持ちをもって闘いぬいていきたいと思います。
多くはこの闘争宣言で網羅しております。もう一度、みなさん、2度、3度読み直していただいて自らのものとしていただきたいと思います。
多くの仲間、同志から今日の階級情勢、あるいは攻撃等について語られております。今年一年、文字通り決戦の年であるということを、みなさんおっしゃっております。そして昨年の闘いを勝利の年だったという風にみんな総括しております。
ですから文字通り今年は、我々も決戦の年としてとらえ返す。しかもこれをはね返して闘いぬく。
第1番目には、昨年の闘いを無にすることなく、いやむしろそのことを一面にしながら攻勢的に、攻撃的に闘いぬいていきたい。それが第1点であります。これは、何よりも今の支配階級が、彼ら自体が経験したことのないような事態にみな追い込まれているわけです。何一つ解決能力はありません。三里塚にしたってそうです。国鉄にしたってそうです。沖縄にしたってそうです。医療問題、老人問題、福祉問題、どれ一つ解決できるような状況じゃありません。ですから強暴な攻撃を行わなくちゃあならない。
あの千葉県知事森田を見てください。東京まで15分くらいで行けるリニアモーターカーを成田から走らせるんだと。それだけじゃあない、賭博場を設ければいいんだと。これはね、何も彼のパフォーマンスや思い付きから言ってるんじゃないんですよ。三里塚の空港がこのままでは潰れちゃう。そのためにはどうしたらいいのか。多分、インチョン空港に匹敵するような、あるいはその真似をして観光客を集め、三里塚に人を集めるにはどうするのかと。そのためには賭博場も作んなきゃあダメなんだと。東京まで15分で行くような乗り物を作んなきゃあしょうがないんだと。これを真剣に考えざるを得ないところまで彼らは追い込まれているんですよ。こういう世の中でね、1兆円を超えるような乗り物をもう一度作ろうと、あるいは新たなホテルや建物を建ててね、賭博場を作るんだと。
こんなことが今の世の中で許されるのか。あるいは常識的に許されるのか。これはね、我々にとってみればもの凄いチャンスなんですよ。このことが学生戦線、労働者戦線、農民戦線の中にね、みんなはびこってるんですよ。だからね、ここを、我々は、大胆に、攻撃的に、今までの殻を打ち破って闘いぬこう。これが今年の第1の目標なんです。
第2点は、まあ、くどくど言うなと言われたんで、いわゆる原則的に闘うんですね。闘争宣言でも言っています。われわれから言えば、農地を売らない。農地を死守するんだと、それを武器にして闘いぬくんだ。そして一切の話し合いを拒否して、時には実力でもって、体を張って、命を懸けても闘うんだと。そういう闘いをやろう。しかし、我々はあえて人民に押し付けることはしませんよ。我々が闘う。そして勝利する。その道を見ていただきたい。そして、それを体で体験していただきたい。一人でも多くの人たちを三里塚に来させることなんですよ。そして今までの生き方を自ら撤回してね、そして今の社会を見つめなおしてもらう。そして我々と、三里塚と一緒に闘おうじゃないかと、これが勝利の道なんだということを指し示す。そういう闘いを今年はやろう。それができる時なんですよ。
第3番目に、やはり反対同盟は、そういう意味で全国の人たちから、あらゆる階層、あらゆる人たちからの支援を受け、自らの課題として取り組んでいただいて45年闘いぬいて、勝利の大道を歩んでおります。これは大きく、人民の闘いとしてここに存在しているからなんです。そして空港の持つ意味、農地を守って闘いぬく大きな柱。もう一つは空港の持つ軍事性の問題として、反戦・反核の闘いとして今ある。その闘いが、今こそ発揮できる状況。この二つがね、輸入貿易の問題として一方であるし、農業問題として一方であるし、もう一方は戦争の問題として反戦の闘いとしてあるんだと。これこそが彼らが言うところの、「国策だから人民はこれにひれ伏せ」ということに対して、これこそが正義の闘いなんだという形で闘いぬくことが必要なんだということを声を大にして撃って出ていくことが必要じゃないかと思います。
そういう意味で、今年度は、あらゆる戦線に対して、動労千葉と一緒になってね、「この指とまれ」「こうして一緒に闘おうじゃないか」とその旗振りを反対同盟は大きくやろうと。しかも、あらゆる戦線、市民の闘い、とりわけ沖縄の闘いに対してね、もう一度沖縄の中に反対同盟の旗を掲げて闘いぬく、こういう闘いを今年は実現したい。そして、3月、10月の全国集会をあらゆる地域で、三里塚の全国集会的なものを全国に波及したい。そういう大きな希望を持って本日の旗開きを迎えました。
昨年を上回る、150を上回る熱気ある旗開きができました。感謝します。
そしてこの1月すぐにでも、13日、我々が提起した団結街道仮処分の審尋に対して、この時に3名の審尋を要求しましたけれど、千葉地裁はこれを却下して、13日の日にちを取り消して、1月31日に終結するんだというような文章を送りつけてきた。これは2月4日の現闘裁判の終結を意図するのと一つでね、彼ら自身が裁判の終結、あるいは反動判決をこじ開けようとする攻撃としてあるんだということを、我々は肝に銘じて、この1月と2月の闘いを闘いぬいて、3月の大集会を実現しなければならない。そういう風に考えます。ですから、もう休んでる暇はありません。文字通り、1月、2月の闘いをやり抜き、もう裁判の日にちがあるわけじゃない。明日からまたビラまき、情宣、そういう形をもって。現地的には、市東さんに対して、昨年、切り回し道路を1月冒頭から始めると通告してきた。これは宣戦布告です。我々はこれを受けて立とう。そしてそれを現地的に打ち破って闘う。このことを通して裁判闘争も勝利する。その1月、2月です。今まさに決戦のただ中にいるということを、みなさん、自覚していただいて、本日の旗開きにしたいと思います。以上です。
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