大阪港に米艦船の入港を許すな!
昨日、「大阪港の軍事利用の中止を求める実行委員会(代表・高英男全日建連帯労組関西地区生コン支部副委員長)」が、大阪市に対して「外国艦船入港時非核証明の実施を求める」申し入れを行い、夜にはエルおおさかで、「12・17大阪港米艦船入港許すな!集会」が開かれました。
大阪市では総務局行政部が対応。 実行委代表の高副委員長(右写真)より、昨年11月20日、「大阪港の軍事利用中止を求める陳情」を大阪市議会に送ったが継続審議とされ棚上げとなっている状況に対し、この11月23日、朝鮮西部海域ヨンビョン島での砲撃戦が起こり、米韓軍事演習、そしてこの12月3日からはこれまで最大規模の日米軍事演習が行われているという軍事的緊張が非常に高まっている現状を訴え、昨年とは状況が全く異なり、陳情が棚ざらしのままで済まされないことが明らかにされました。そしてこうした軍事演習に、横須賀にある米軍第7艦隊の原子力空母ジョージワシントンほか7隻の米軍艦船が中心となって参加し、その7隻がいずれもこの間、大阪港に「親善」の名のもとに入港している事実を示し、大阪港から出撃していく事態が生まれかねないと懸念を表明されました。そして神戸港の非核神戸方式を引き合いに出しながら、① 今後、軍籍をもつ外国艦船大阪港入港の際、接岸許可にあたっては、その申請者に入港艦船に核兵器が搭載していないことを表明する文書の提出を求めること、② ①の文書の提出がない艦船の入港は許可しないこと、③ これら申し入れ事項についての大阪港管理責任を持つ市長の誠意ある回答を、12月末までに求めることを申し入れました。
実行委員会に参加する関西合同労組、大阪の海と空を戦争に使わせない会、部落解放同盟全国連から、それぞれ「核密約」をめぐる経緯や、この間のきな臭い状況の中での思いが語られました。 私の方からも、神戸の市民として、米軍占領下で朝鮮戦争、ベトナム戦争のもとで神戸港が軍港として使われる中で、全市的規模で「非核神戸方式」制定の動きがあったことを明らかにし、「阪神港」として一括運用される流れの中で、大阪市も「非核神戸方式」と同じ立場に立つべきだという大阪市の皆さんの今回の取り組みを全面的に支持したいと意見を述べさせてもらいました。
夜には、エルおおさかの大会議室で、「12・17大阪港米艦船入港許すな!集会」が開かれました。関西生コン支部の西山さんが司会をして、まず主催者を代表して高副委員長からの経緯の説明と、この日の大阪市への申し入れの報告が行われました。関西合同労組から問題点の整理が行われ、 続いて大阪市に対して外国艦船の入港時の非核証明の実施を求める訴訟を準備している弁護団を代表して、冠木克彦弁護士(右写真)より、「義務付け訴訟」として取り組むうえで、請求(強制)できる権利としての「平和的生存権」の説明などが行われました。そのあと、この訴訟の原告に加わることを決めた人々の団体である港合同、管理職ユニオン関西など6団体から、闘いへの決意の表明が行われて、集会を終えました。
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