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2010年12月28日 (火)

団結野菜市への萩原さんからのメッセージ

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 第34回団結野菜市へのメッセージ

 関西実行委員会のみなさんの34年間の団結野菜市の取り組みに敬意を表すとともに感謝申します。

 101227_2 2010年、三里塚闘争はすばらしい前進を勝ち取りました。2・25天神峰現闘本部裁判における仮執行宣言粉砕の勝利。4・25県民大会への初参加と沖縄の人々との熱い連帯。そして何よりも、団結街道の廃道と対決した5・17市東孝雄さん逮捕を辞さぬ決起と同盟、支援の団結。閣議決定から44年間、国策と真っ向から対決する抵抗の闘いが、政府・成田空港会社を追い詰めたのです。昨年10月、前原誠司国土交通大臣発言から始まった成田地盤沈下の動きは、完全に現実のものになりました。

 101227_3 彼らは第3誘導路工事の着工という暴挙によって、反対同盟の団結を切り崩そうとしましたが、逆にわれわれは闘いの陣形を強めました。

 また、朝鮮半島における戦争情勢の切迫の中で、反戦・反核の砦としての三里塚闘争の真価が問われる状況が訪れました。アメリカの元国防長官だったW・ペリーは、日本経済新聞紙上で、1994年の朝鮮危機の際の侵略戦争計画について証言しています。成田、関西空港などが、米軍40万人の受け入れ空輸基地として予定していたことが明らかになりました。そしてそれは現在、現実のものになろうとしています。

 101227_4 空港会社の用地部長は市東さんの家に電話をかけ「来年1月になったら旧小見川県道を封鎖して、切り回し道路に切り替える」との通告を行ってきました。2011年は、この切り回し道路切り替え攻撃との激突で幕を開けます。さらに2月4日には現闘本部裁判の控訴審が迫っており、1月早々から取り組みを開始せねばなりません。2011年は2010年を上回る激闘の年となるでしょう。

 関西空港においても、便数が減る一方で、累積赤字が1兆3000億円に達していると聞きます。その結果、大阪府・橋下徹知事は、「関西空港や神戸空港を沖縄の米軍基地の訓練場に」と言い出しました。101227_5 そこへ前述の通りの朝鮮情勢の緊迫化です。東西両空港の軍事基地化阻止へ、ともに闘おうではありませんか。三里塚と関西をはじめとした住民の力、そして闘う労働者・農民の力を結集すれば、関空、成田の軍事空港化はかならず阻止できると確信します。沖縄人民と連帯し、辺野古新基地攻撃を打ち砕こう。

 そして三里塚はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)粉砕へ、260万農民の先頭に立ちます。農業・農民切り捨てを許さない。集団的自衛権見直し・改憲で戦争に向かう菅民主党政権を労農の力で打倒しよう。

2010年12月27日

      三里塚芝山連合空港反対同盟事務局次長 萩原進

(写真は、すべて昨日の団結野菜市の作業風景です)

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