普天間基地閉鎖・撤去、辺野古新基地建設反対
1月名護市長選挙に始まり、県知事選に至る、4・25県民大会を頂点としたこの一年の沖縄の闘いは、「普天間基地閉鎖・撤去」「辺野古新基地建設反対」を掲げて素晴らしいものでした。「民意」という言葉がこれほど現実感をもって語られたことはかってなかったのではないでしょうか。いかに「国策」であろうが、これほどの「民意」「地方の意志」を無視して、民主主義が成り立つはずがありません。
しかし、菅政権は「日米合意」を振りかざし、先日、菅首相自身が沖縄に来ながら仲井真知事と会談するだけで自衛隊ヘリに乗って現場視察とやらをするだけ。挙句の果てに、辺野古新基地とセットの高江への「ヘリパッド建設」工事を強行させ、翌日には、米軍ヘリが住民が座り込むテントの上、わずか15メートルを1分間もホバリングしてテントなどを吹き飛ばすという、殺人的行為をさせました。「私たちはなめられてる。65年前のように、島ぐるみでカービン銃の前であろうと立ち向かう怒りが必要だ」と声が上がっています。また先日の選挙戦の中で、「このまま菅政権がやろうとするなら、『三里塚のように沖縄も闘うぞ』という意気を示すことが必要になってくる」という言葉も聞きました。自衛隊の沖縄周辺への増強をも含め、犠牲を沖縄に押し付けるこの差別的日米安保のあり方は、すべて私たちヤマトの政治の結果でしかありません。
そういう意味で、「反戦の砦」と言われる三里塚闘争を担う反対同盟の萩原進さんと市東孝雄さんが、4・25県民大会の9万人の中におられたということは、非常に重要な意味をもっています(鈴木謙太郎さんは、幸司さんが危篤状態のため参加できず、ほんとに残念でした)。反対同盟は、この1年、3月の全国集会には知花盛康さんに、10月の全国集会には安次富浩さんに、そして12月の「市東さんの会」の集会には再び知花盛康さんに来ていただいて、沖縄とともに闘いぬく姿勢を明確に打ち出されました。私たち関西実行委員会も、この反対同盟の意志を受けて、9月に安次富浩さんの講演と萩原進さんの現地報告という「三里塚と沖縄を結ぶ」集会を成功させました。
0.6%の国土しかない沖縄に75%の米軍基地が存在し、その上に、防衛大綱の見直しの名のもとに2万を超える自衛隊配備が目論まれる沖縄の皆さんの闘いと、45年間にわたって「国策」としての成田空港の完成を阻み続けている三里塚闘争が共に手を携え闘いを発展させることは、同じように「国策」を強制されている岩国や横須賀、六ヶ所、上関、敦賀をはじめとした全国の基地や原子力発電などに反対している多くの運動にとって重要な指針となることは確実です。
年明け早々にも、旧小見川県道のトンネル化に向けた切り回し道路建設に対する闘いがある三里塚現地闘争と、多くの裁判闘争を反対同盟を先頭にこうした展望をしっかりと担いつつ闘いぬいていこうではありませんか。
2011年を勝利の年としよう! 安保体制を廃棄させる重要な年としよう! 三里塚と沖縄を結んで闘いぬこう!
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