10・10 三里塚 市東さんの農地を守る大運動を!
市東孝雄さん
ありがとう。今日は、ご苦労様です。天候不順の中お集まりいただきましてありがとうございました。
5月17日、不当逮捕、拘留の際は、みなさんの檄文、メッセージ、数多くいただきありがとうございました。
今、世の中どうなっちゃってるんですかね。ほんとに。検察が証拠を偽造して人を陥れる。それとこの間の漁船と巡視船ですか。中国との領土争いですか。あげくのはてにそこに艦船を派遣しろと、そういう声まで上がっています。
一方で仕事がない、食べていけないという、そして親が子供を虐待するというそういう世の中です。
そういった中で、農家もこの5年の間に、農家が20%減って75万人が廃業になってます。まともといっちゃあなんですが、言えることは小沢の起訴ですかね。しかしその小沢の起訴も検察がやったわけじゃないし。
ですから、そういう意味で今、政治権力の失墜ですか、数多く表れています。このままいっちゃうとほんとに日本どうなっちゃうかと、心配になってますけど。
三里塚でもむかしからおかしなことが44年ずーっと続いているわけです。島村さんのそばへ行くと、大風の時、飛行機が揺れながら降りてくるんですよね。そしてまた、うちのやぐらに上れば東峰神社のぽこっと穴が開いたてっぺんがそこに見えるような(左写真)。またへの字も見えます。開拓道路に出ればすぐ脇に滑走路があるというような。どこに安全で、飛行機を飛ばせる状態にあるのか。
でも許可したのは国交省であって、それが今、去年の7月第2誘導路ですか、110億かけてすぐやめてしまいました。挙句の果てにうちのそばへですね、200億をかけて第3誘導路ですか。もうだいたい破綻してるんですよね。何をいまさら焦ってやるのか。
この間、市道つぶし、現闘本部破壊。農地を取り上げてきた40年前と全然変わっていません。ますますひどくなってる状態です。国や空港会社が一応謝罪しましたけれど、そんなことがあったのかなという感じですね。
三里塚は反戦の砦、共闘と結集の砦です。空港が国策、公共事業だというけれど、農こそ公共だと私は信じてます。農業を守り、畑を耕し続けることが公共だと思います。
政治とカネ、ゼネンコン、賄賂の公共事業で環境が破壊されました。そして農地がどんどんつぶされました。そうしてきたのが今の社会じゃないですか。
人間は土を耕し生きてきたわけで、この当たり前のことに立ち返ることだと思います。ところが三里塚ではそうすることが罪になります。
三里塚が原点を守ることがみなさんとの連帯と団結を作り、動労千葉を先頭とする労働者、また基地問題の沖縄とつながることになるのです。
耕すものに権利あり。これからもこの使命を曲げず闘い続けます。これからも自然体でやっていきますので、みなさん、これからも闘いましょう。
井村弘子さん(反対する会共同代表)
全国からここにたくさんの人が集まって、ありがとうます。
とにかく、農民と労働者が日本を持ってるんです。労働者と農民をつぶしたら、日本はもうどこへ行ってしまうかわからない。日本の未来がなくなるんですよ。
ですからこの三里塚でね、市東さんをどうしても。その道路を空港などの道路にしてしまうなんてとんでもないはなしです。実際問題としてね、この成田空港はいらないんですよ。はじめはここは貨物だということでやってきた。今は、ふやせ、ふやせ。
なんにも市東さんのところなど必要ない。なぜかというと、成田空港の利用者、人数は減ってるんですよ。羽田も減ってるんです。でも、羽田の方は増やしてもいいでしょうが、なんで成田も増やすんですか。増やす必要はない。ここは貨物空港にするだけで十分なんです。それを我々農民の、ここを、それも100年も続いてる土地をつぶしてしまう。とんでもない話です。これがあちらこちらで行われている。(写真中央が井村さん)
しかし日本は、労働者農民によって築いてきてるんです。昔からそうです。農民の国なんです。それを今、そういう風ないいかげんなことでつぶしていく。
みなさん、ぜひこの市東さんの闘いに一緒に、また今度の集まりにも集まり、いろいろとご意見をお願いいたします。ありがとうございます。
高階(たかはし)ミチさん (群馬・守る会)
こんにちは。遠いところからお集まりいただきましてご苦労さまでございます。「群馬・市東さんの農地を守る会」の第3回の集会が、この集会に先立つ9月26日、高崎市で開催されました。第1回目は40人くらいの集まりでしたが、3回目は80人くらい集まりました。しかし、群馬県民200万人の80人です。集まったとはいえ、これで本当の意味での市東さんの農地を守る力にはならないなと思うんもですが、一つ群馬県の活動を続けておられる方々の努力の一部、自慢をさせていただきたいと思います。
どういうことかと言いますと、私は3年前から関わった新参者でありますが、実は私を引き入れるために活動していた人はもう40年、ほんとにこの活動と一緒に現地闘争を闘ってきた人であります。その人が私のようなものを引き入れるということは、この成田の闘いが、もちろん労働者、農民の闘いであると同時に、農民とか労働者とかの区別なく、一般の私のようなおばさん、そういう人たちも、やはりすごい状況にあるのだと、そして闘っていかねばならないのだということを、私は、その40年間闘ってきた群馬の仲間から教えられたように思います。それで、本当に何も知らないんですけれども、やはりこういう闘いは労働者、農民、それから学生だけが団結したのでは絶対に成功しない。身の回りのおばちゃん連中も、ぜひこういう中に入れる役を私は引き受けたいと思いまして、ほんとに新参者でありますが、参加させていただいております。
ほんとに長い会の中で、これ以上お疲れになるのは大変ですので、これで切り上げさせていただきますが、なにしろ、みんなが闘わなければいけない。成田のことを身近の人で知ってる人はほとんどいないんです。「まだ、やってるんかい」これが普通の人の常識であります。
しかし、群馬は水源県群馬、ほんとに命を守る原点の県であります。その県の闘ってきた人たちが、みんなが闘わなきゃあいけないんだというこういうおばさんを、闘いに引き入れてくれたのをきっかけに、これからここにお集まりの皆さんも、ほんとに身近な一人一人をこの会場に一緒に来られるような会にできるように、みなさんと頑張れたらと思います。よろしくお願いいたします。
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