10・10三里塚 労農連帯 農民アピール
写真は、サツマイモの植え付けのためにマルチを張る鈴木健太郎さん、加代子さん(08年6月撮影)
労農連帯・農民アピール 鈴木謙太郎さん
6月、私どもの父が亡くなりまして、86歳。そのうちの44年をこの空港闘争に打ち込んだわけです。私もその遺志を引き継ぎ、萩原さん、市東さんとともに、空港廃港まで頑張ります。よろしくお願いします。
それでは農民アピールを読まさせていただきます。 (右写真は、08年3月の全国集会で開会宣言をされる故・鈴木幸司さん)
FTAに反対し農地と農業を守ろう!
全国の農民の怒りが充満している。 ここ5年間で75万人が農業をやめた。これは農民人口のじつに22%である。農家の収入は時給換算で300万円。 最低賃金の半分以下である。これでは家族を養うどころか、己を維持することさえできない。 (左図は、10.9.7毎日新聞より転載)
その上に、民主党・菅政権はFTA(自由貿易協定)を絶叫している。これによる市場開放は日本農業を壊滅させる。同時に、アジアからの食料の収奪と労働者からの収奪である。農家戸別所得補償は、減反とFTAのためのまやかしにすぎない。
新自由主義による規制緩和と民営化は、首切りと賃下げ、非正規雇用による格差社会を産み出した。いまや、生活保護受給者は200万人を超えている。
切り捨ては農業においてもっとも激しく進行し、前川レポートと食管制度の廃止、農基法改悪を節目に耕作放棄地を激増させた。国の政策が農業をつぶし、農地から農民を追い出してきた。
その結果が農地法の改悪だ。農地と農民の権利を守る農地法によって、農地を取り上げる市東さんへの攻撃は日本農業の縮図である。
農地はわれわれの命である。人間は土を媒介に、自然との係わりの中で生きている。人は土によって生かされている。われわれは土に生きる農民として誇りをもつ。
農業・農地の問題は農民だけでは解決できない。全国の農民は、労働者と連帯し、人権、環境、反戦を闘う市民運動とともに立ち上がろう。
FTA絶対反対! 耕す者に権利あり! 市東さんの農地を実力で守り、新たな農民決起を切り開こう!
2010年10月10日
三里塚を闘う農民一同
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