10・10三里塚 北原鉱治事務局長 主催者あいさつ
10・10全国集会に集まられた労働者、農民のみなさん。三里塚は44年間、皆さんとともに闘い続けてまいりました。来る途中、現地を見た方があると思いますが、環境破壊などという言葉はとっくに通り過ぎました。成田空港そのものは、日本の将来を沈没させる大きなガンであるという風に私は見ております。
今の政治を見たときに、どうですか。これでいいのか、ほんとに。そんな思いで一杯です。ということは、無責任な輩が権力闘争ばかりしていて、内容のないこと。彼らの内容はどこにいったのでしょうか。利権を追う以外に彼らの先はないということですね。
従って、三里塚は、44年は終始一貫、成田空港建設そのものがまったく暴力によって作られた空港であるということですよ。とりわけ日米間で成田空港の価値観、それがすべて戦争に結びついているんです。18年前、・・(不明)・・になった。その時に、沖縄と成田空港は、アジアの平和を守るためには絶対に必要な島であるということを述べてるわけです。なぜそういうことになるのか。それは、有事。
今、尖閣列島において、中国と日本が、またもや摩擦を起こそうとしています。その姿を見たときに成田空港が有事の際には軍事使用されるということです。その有事とはいったいどういうことなのか。有事ということばは、使い方が拡大解釈されると何を意味するのか。先制攻撃ということもありますけれども、有事の際には50万の米軍が成田空港を拠点として、国際空港、米軍基地、自衛隊、そして港湾、このすべてに50万の米軍が配備される。
これでいったい将来があるのかね。みなさん。私は、こう見ている。50万の米軍は、今のべたように各港湾や自衛隊の駐屯地などに配備するということは、戦争態勢が強化されるということです。
今の若い者は、私は、大変だと思う。将来に夢が描けない時代になってしまった。たとえば今、法政大学において学生が決起しております。それに連なって全国の学生が、これでいいのかということで、立ち上がりつつあります。そして若い者の未来、それを自分たちが作るのだと、こう言って闘っております。これは当たり前のことであって当然です。
だけど、それを私たちが黙って見てていいのか。責任がありますよ。従って、三里塚は若い人の未来のために、健全たる政治のために、闘わなければ責任を果たすことにならないんではないでしょうか。
三里塚は今、44年間たたかってきてよかったと思っている。大学のキャンパスは、青年の将来のために未来を作るキャンパスです。それをビラをまいたとか、闘いをやったとか、そんなことでねキャンパスを閉ざすなんというのは、これはまったく正義を知らない大学である。こんな中でそうして若い者が未来を展望できるだろうか。
ここに集まった障害者の皆さんも、毎回参加してくれてますけれども、堂々と意見を述べなさい。表現しなさい。権利は平等です。
今、現地において、市東孝雄も、それを囲い込んで空港の中に入れてしまう。空港の中で彼が生活できますか。これは絶対に許せない。従って、反戦・平和を考えるならば、このような成田空港は、私たちには必要ありません。従って、私たちが決起して、一人一人が立ち上がる。自分がやらなくても、誰かがやるだろうではだめだ。自らが立って、将来を作るために、三里塚が闘わなければならないと、そういう風に決意を固めております。
今日、雨の中、大勢の皆さんが来てくれているということは、必ず大きくなります。先ほど学生から話を聞きました。今、各大学が、全国の学生たちが立ち上がりつつあると報告を受けて、当たり前であると私は思った。だけど、それを支えるものは誰なのか。それは、ここに集まった労働者が、職場で、本当に未来を語り、将来の安定した職場を作るためには、労働者は団結して、農民とともに闘う。食料の生産に励み、展望をもって私たちは闘っていきたい。また、これからも闘っていきます。
今日一日、雨の降る中、大変ではない、心の問題である。闘おう。
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