11・5天神峰現闘本部控訴審闘争(東京高裁)へ
上写真は、この6月27日の三里塚現地での緊急闘争で、天神峰現闘本部前をデモする関西実行委員会の隊列ですが、その翌日未明、この団結街道が閉鎖され、今では近寄ることもできなくなっています。空港会社NAAが、この天神峰現闘本部の明け渡し、解体(仮執行宣言)を求めた天神峰現闘本部裁判の控訴審、第2回口頭弁論が、11月5日午後2時より東京高裁(第15民事部、井上繁規裁判長)で開かれます。
第1審が、仲戸川裁判長による不当、違法な訴訟指揮によって、絶対的に必要な現場検証が行われず、偽証証人にたいする反対同盟の反対尋問が簒奪され行われなかったなど、とんでもない裁判によって、この2月25日、明け渡しを認める反動判決が強行されたのはご存知のとおりです。
当然にも反対同盟の弁護団は、現場検証とともに偽証の反論の証人採用などを求めていました。ところが、反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/index.htmlに掲載されたように、東京高裁・井上裁判長は、不当にも、弁護団が求めた証人調べなどのための進行協議を拒否しています。
現在、民主党政権と日本帝国主義は、この21日から供用が開始された羽田空港の第4滑走路による羽田ハブ化を水路として、世界・アジアから取り残され、2回りも3回りも立ち遅れていると言われる航空政策の立て直しのために「羽田・成田の一体運用によるハブ化」を必死で追い求めようとしています。それは、「羽田ハブ化」に「成田転落」、利権喪失の恐怖におののく千葉県をはじめとした地元自治体、財界の必死の蠢きをも奇貨として、反対同盟の存在と闘いの解体を通した「30万回化」の実現、暫定の3500メートル化(二期の完成)、ひいては横風滑走路の復活、そして空港そのものの拡張をも視野に入れた「成田空港の完成」を必死で追及しようとするものです。
こうした民主党政権の攻撃は、正に、これまた立ち遅れたEPA、FTAにかけた必死の攻撃、それは同時に農業破壊、農民殺しの攻撃をも併せ持ったものですが、こうしたものと一体のものとして進められようとしているという点で、まったなしの強暴なものとなっています。それは正に2006年、安倍政権の下で「アジア・ゲートウェイ構想」として打ち出された、日本帝国主義の存亡をかけた悲鳴ともいえる攻撃をそのまま引き継ごうというものです。
しかし、今年前半の三里塚をめぐる決死の攻防に見られるように、まさしく天神峰現闘本部裁判で「仮執行宣言」を実現できなかったように、また市東さんの実力決起によって、その後の闇雲な道路閉鎖などの攻撃が、その根幹のところで突き破られているように、民主党政権や日本帝国主義の思うようにいくものでないことも明らかです。そしてなによりも、先日、10月18日の市東さんの耕作権裁判後の報告会で萩原進さんが語られているように、そもそもこうした日本の航空政策の立ち遅れを強制し、成田空港のハブ化を破綻させてきたものこそ、成田空港の完成を阻んできた反対同盟のたたかい、三里塚闘争44年の歴史なのです。
今回の東京高裁・井上裁判長の進行協議拒否の姿勢こそは、東京高裁が、こうした民主党政権と日本帝国主義の日本の航空政策にかけた反動的な目論見を体現したものとして進められようとしているということ以外の何物でもありません。
そこには「拙速審理」などというレベルではなく、「仮執行宣言」、現闘本部解体強行に向けた明確な国家意志であり、第3誘導路建設、「へ」の字問題解消、市東さん叩き出しへと突っ走ろうとする意図がむき出しにされていると言わなければなりません。
すでに現地では、支援連を先頭に東京の人々の力で東京高裁への反撃が、高裁前での反対同盟の街頭宣伝という形で、この20日、25日、27日と連日闘いぬかれています。(反対同盟ビラ「10.10.25反対同盟ビラ.pdf」をダウンロード)
私たちも、反対同盟から呼びかけられた11・5東京高裁包囲のデモを始めとした反撃の闘いに決起しようではありませんか。
東京高裁包囲デモ
【日時】11月5日(金)午前11時30分
【場所】日比谷公園霞門結集
天神峰現闘本部裁判控訴審第2回口頭弁論
【日時】11月5日(金)午後2時から(傍聴券の関係で1時間前に裁判所前にお集まりください。)
なお、先ほど現地から連絡がありまして、10月31日に予定されていた三里塚産直の会の産直消費者と生産者との交流を目的とした「芋ほり大会」(収穫祭)が、台風14号が直撃するということで中止と決まりました。関西実行委員会として計画しておりましたこの「芋ほり大会」と援農という計画を、非常に残念ですが中止させていただきます。
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