関西の空について国交省に申し入れ(10月26日)
今日、10月26日、淡路の空を守る会、大阪の海と空を戦争に使わせない会、神戸空港の中止を求める市民の会の3団体の代表、9人が、国交省(大阪航空局)を訪れ、それぞれの立場から、関西空港問題と神戸空港問題について申し入れを行いました。
関西空港については、淡路と「海と空」から、特に橋下大阪府知事がリードする形で賑やかになっている関西空港の軍事使用の問題に対して、強く反対する意志が表明されました。これに対して、関空課A課長は、「本庁からも全く聞いていない」「従来から繰り返し利用しないよう関空会社に言ってきている」とした。その上で、あくまで5月の「成長戦略会議の報告に沿ってやっていく」として、二期の滑走路も含め、LCCの拠点化、そして国際航空貨物の拠点とする上で、「(私見としながら)米軍に使える枠はないし、ありえないというのが常識だろう」と回答しました。
また、淡路から指摘された淡路島上空の迷惑飛行の問題や東浦釜口上空の飛行ルートをメインルートに切り替えることは重大な違反行為だという問題については、事実を認め、関空会社に指導していくことを約束しました。とりわけLCCの拠点化は、こうした約束違反を始めとした問題が、経済性優先の名のもとに進むことへの懸念を指摘し、国交省の注意を喚起しました。
また、関空で労働者から「獄門島」と揶揄されていることなどの関空の労働条件についての指摘に対して、A課長が「関空会社も、赤字の中で気持ちはあるようだが」という開き直りに対して、「赤字と労働条件とは別次元の問題だろうが」と糾弾され、慌てて訂正する一幕も。
神戸空港について、神戸市が市民と話し合おうとしないことについては指摘していきたいと答え、5月の成長戦略会議で神戸空港を国交省として問題にしないことが明らかになって、8月10日、矢田神戸市長、井戸兵庫県知事が慌てて国交省に申し入れを行った件について拒否すべきだという申し入れについて、15時間の運用、年間2万回を超えないという規制を外す考えはない。国際線導入に向けた規制の緩和など論外で、ありえませんと約束しました。
全体として、国交省には、神戸空港を考えなくてよくなったという安堵感と、関西空港と大阪空港の一体化に向けた方向が国として出てきたことへの安心感がにじみ出ていたのを感じました。(ふざけるんじゃない!)
関西空港を作るときに、地元と関西の発展、そして民間活力の導入でうまくいくと湾岸自治体の反対決議を降ろさせていった歴史を糾弾し、開港以来16年の負の歴史、膨大な国税が投入され続けていることへの糾弾を行って、この日の申し入れを終わりました。
さあ、11月21日の関西空港反対集会とデモを成功させ、国土交通省、国の航空政策に対するあらたな段階に入った関空反対の闘いを前進させて、三里塚・沖縄の決戦とともに進もう!
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