市東さん耕作権裁判傍聴報告 (10月18日)
「黙れ、とは何事だ」裁判長に怒りの弾劾
10月18日、市東孝雄さんの農地を強奪しようとする「耕作権裁判」が千葉地裁でありました。この日も傍聴席が満員となる結集で、約1時間の裁判は、反対同盟、弁護団、傍聴席いったいとなって裁判所と原告NAAを押しまくりました。
原告NAAを守ろうとする白石史子裁判長
反対同盟の解説ビラ(右写真)にありますが、この裁判の核心点である「南台41-9」の農地が契約畑でないのに、NAAは「藤崎メモ」を根拠にして裁判を起こしています。裁判に証拠として出された「藤崎メモ」は、事実と食い違う点が多々あり、「NAAの捏造」としか思えません。弁護団は、この当時に空港公団用地部が土地買収で暗躍しており、買収記録が残っているはずだと指摘しました。そして、弁護団は、この買収記録を出させろと裁判所に要求しましたが、白石裁判長は「原告は前回に求釈明の回答をした」とNAAを守る訴訟指揮を行いました。
これに対し、弁護団が一斉に反撃。傍聴席も「記録を出させろ、偏った裁判をするな。裁判長の資格がないぞ」と弾劾の声が頂点に達しました。ここで白石裁判長が「傍聴席、だまりなさい」と一喝したため、一瀬弁護士がたちあがり、「黙れ、とは何事か。それが裁判長のセリフか。言葉を慎みなさい」と怒り満面で裁判長を叱りました。この一撃に裁判長は顔色を変え、少しおとなしくなりましたが、NAAを守ろうとする姿勢は変わりません。
このあと弁護団から「文書提出命令」を申し立てることを言明し、次回の裁判を2011年1月24日(月)に決定。
裁判報告会で反対同盟の決意が述べられる
裁判の後、報告会が行われ、市東孝雄さんが「この裁判長も仲戸川と同じだ。ズルズルと最後まで肝心の証拠を隠し、不当判決を画策している。こちらの気魄でこれからも押し切ろう」との挨拶をされました。
また、萩原進さんは「こちらも当時の買収工作を裏付ける資料を集める。NAAは移転して10年以上も経ってから『契約書』をつくるデタラメなことをやっている。徹底的に弾劾しよう」と閉会で挨拶されました。
この報告会で、安藤から「9・19関西三里塚集会を成功させて、10・10にはバス1台とワゴン2台でかけつけた。11月21日には、2年ぶりに関西空港反対集会を大阪のなんばで開催する。東西両軍事空港を粉砕したい」との挨拶をしました。
事務局次長 安藤眞一
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コメント
国の農業破壊に反対しよう。正当な耕作県を守るために戦おう。
一人戦う勇者。
投稿: 川原啓平 | 2011年1月 3日 (月) 09時04分
TPP,FTAは農村でホ-ムレスを発生させる。大資本に農民の土地を集積させるのはよくない。農民はこれ以上、商工業者の利益の犠牲になるべきでない。
投稿: k | 2011年1月 3日 (月) 09時13分