« 三里塚と沖縄を結ぶ⑧   連帯あいさつ(その1) | トップページ | 三里塚と沖縄を結ぶ⑩   決意表明 »

2010年9月30日 (木)

三里塚と沖縄を結ぶ⑨   連帯あいさつ(その2)

Photo 写真は、ゼネストに突入したみなさん。関西生コン支部のホームページより転載。

連帯の挨拶       武谷新吾さん                          (全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部)

 こんにちは。ご苦労さんです。関西地区生コン支部の執行委員をしている武谷といいます。

 まず最初なんですが、沖縄におけるヘリ基地反対協議会の闘いと、44年間におよぶ三里塚芝山連合空港反対同盟のからだを張った弾圧にひるまない闘いに敬意を表します。また本集会に参加されている仲間のみなさんの現場での闘いに敬意を表します。10919

 先ほど紹介していただいた、スーパーゼネコンとセメントメーカーに対するストライキの報告を若干させていただきたいと思います。

 私たち関西地区生コン支部に対するまず刑事弾圧なんですが、これは一昨年、メーカー主導の生コン工事をめぐる事件以降、逮捕者は出ておりません。しかし、今も、我々が現場に出ているところには公安、警備部がいろいろうろついて、十手を持って御用だ、御用だとやってますんで、弾圧事件が作られようとしている状況は続いております。

 この状況は資本、権力が一体となってかかってきておるんですが、昨年の春闘の成果にあるんです。09春闘については、関西地区生コン支部がずっと進めている生コン産業政策運動の成果として5ケタ、一人1万5千円の賃上げを勝ち取りました。この運動がさらに拡大することを恐れて、今年の10春闘を潰しにきているという目的だということは明らかだと考えています。

 しかし、私たち関西地区生コン支部をはじめとした生コン産業政策協議会は、昨年の政策課題ですね、昨年の春闘からの継続審議を実現するために生コン業界の再建、政策運動をさらに推し進めることとして、今年の6月27日には、関西の生コン業界において初めて近畿2府4県の各地区の生コン業界の関係者と生コン関連の労働組合が共同による生コン業界再建総決起集会を2200数名の参加で取り組みました。そして7月2日より、この大阪地区において生コン適正価格の収受を求めてゼネストに突入しております。

 Photo_2 続いて7月5日には阪神地区協同組合、翌6日には灘セメント輸送協同組合、その後12日には近畿圧送労働組合がストライキに合流して、完全なゼネスト状況に入っております(左写真は関西生コン支部ホームページより転載)。

 このゼネストについては7月から始まってますんで、3か月以上にわたっています。この連休も抜け駆けをするような業者がありますんで、きちっと組合員が今配置をして監視を続けておるんですが、この行動によって、とにかく生コンの適正価格、つまり生コンの値上げ、それによって輸送会社の適正な運賃、それとわれわれの雇用安定、賃上げにおいても大きな成果を上げつつあります。

 これは私たちの産業政策運動、中小零細企業が協同組合に大同団結して労働組合と共同で大手のスーパーゼネコンや独占資本のセメントメーカーに立ち向かい闘うことが、中小企業とそこで働く労働者が生きていく唯一の手段であることを証明していると思います。

 この成果は生コン関連業界からは近畿各地に広がろうとしています。兵庫県の方ではね、一番末端である左官屋さん、モルタルを壁に塗る業者の方がおられるんですが、この生コンの運動を見てね、我々も固まってきちっとした適正な料金、請負代金をもらおうと意志一致をしてこれから元請けと闘うというような報告も聞いています。

 いずれにしてもこのストライキというのは、これは武委員長が言っていたんですが、90年代に一度、大阪の東大阪地域ですが、ここで生コンの乱売によってお金をつけて仕事をするというような形になって、業者の方からなんとか手立てはおませんかということで、3日間ストライキを打ったんです。3日間ストライキを打って、わかりましたとね、きちんと適正な価格を収受して、ゼネコンにも赤字にならないような生コンの請求をします業者が約束をして、わかった、それならストライキを解除するからきちんとやれよと、それではストライキを解除しますと言うたんですが、経営者というのはね、喉もと過ぎればということで、結局それを実現しなくなって、もっと生コンの価格が下落をしてね、まあこの当時で49社ほどが倒産してしまったんです10919_2

 今回、生コン支部はその90年代のことを教訓にして、いくら経営側、ゼネコンがきちっと払うと約束をしてもね、要は中小企業の生コン工場にその料金が入った、きちんと支払われたということを確認するまでこのストライキはやめないという決意で進めております。

 最後にですが、今の世界は、先輩方を前に偉そうなことを言って申し訳ないんですが、百年に一度の金融危機と言われていますが、その打開策を、中小企業、農民、商工業者、労働者に対して、政権は戦争政策で乗り切ろうとしていることは明らかです。このような情勢を主導的に切り開くには、多くの犠牲を受けた業者団体の団結力を確保して、大企業との対等取引条件を作ること。それと労働組合が大企業の収奪と闘い、経営と産業の民主化闘争の先頭に立って闘うことと、統一戦線形成力の一翼を担うことが重要だと思っております。そして支配者が行う対米従属、独占資本本位の戦争政策と全面対決をして闘うこと。敵が与えている団結条件を生かして、社会変革の運動を力強く促進することにあると思っております。

 みなさんとともに闘うことをお誓いして挨拶に代えさせていただきます。ともに闘いましょう。どうもありがとうございました。

|

« 三里塚と沖縄を結ぶ⑧   連帯あいさつ(その1) | トップページ | 三里塚と沖縄を結ぶ⑩   決意表明 »

たたかいの報告」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 三里塚と沖縄を結ぶ⑧   連帯あいさつ(その1) | トップページ | 三里塚と沖縄を結ぶ⑩   決意表明 »