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2010年9月26日 (日)

三里塚と沖縄を結ぶ⑤   安次富浩さん(その4)

沖縄・辺野古と安保体制(その4)  安次富浩さん10919

 普天間爆音の訴訟の中で那覇高裁は判決文の中で「世界一危険な基地」と言って判決が出てるわけですよ。司法でも「世界一危険な基地」と、辺野古に作らなければ固定化だということで民主党は脅かしに入っているわけですよ。マスコミも一緒なんですが、中央メディアは。基地固定化という。ところが民主党でも、不思議な民主党ですよ、民主党の若手の国会議員は川内さんという沖縄問題懇談会の座長をやっているあの人たちが、日米合意になっていく寸前に国会議員の署名活動をしたら171名の民主党の国会議員が新基地建設反対の署名をやった(糸数恵子、社民党10人、計182名)。多くは若手ですよ。ところが、民主党という政党は、前原しかり、岡田しかり、政権の中枢は辺野古への押しつけですよ。この名護市議選の中央メディアによる報道が、民主党の代表選で名護の紙面があまりなかったのは、あれは意図的だったと思いますよ。

 10622 (ここで「時間がありません」と司会から紙が・・・)やっぱり、45分では時間が足りない。(右写真は、6月22日の辺野古のテント。右から2人目が嘉陽のおじい。)

 民主党の若手は新基地建設反対の署名をするけれども、先ほどの実力者は沖縄に押しつけでしょ。こういう政党は、ほんとに民主的な政党じゃないですよ。国会議員の多数が反対なのに幹部連中は押し付けるというこの構図、民主党という名前を変えたほうがいいと僕はよく発言しています。デモクラシーという名前に恥ずべき行為ですよ、今のやり方は。まあ、独裁党といっていいのかわからんけれど。とにかく私は、今の民主党政権は前政権と同じように沖縄に基地を押し付けるという流れ、米国への従属性は変わらないと思います。

 私は、この日米安保65年です。改定50年、私はよく言ってるのは、安保条約はもう平和友好条約に変えろ。平和友好条約でなくてなんで軍事同盟か。マスコミ、メディアは沖縄問題で「日米同盟危機的状況」、「ひびがはいる」なんて論調ですよ。なぜそんなことになるのか。一度、朝日新聞の論説委員と話したんですが、編集局長は、米留帰りだそうですね。そしてアメリカの通信特派員で、だいたい取材源はそういうところしかやっていないから、アメリカのアーミテージとかナイとか、いろんな連中が砲艦外交をずっと続けてるわけです。日本は脅かせば事足りると。脅かしてカネを獲ればいいんだという、そういう乱暴な政策を受け入れてきているのが自公政権であり、また民主党政権も同じような路線を踏んでいる。Photo

 こういう今の日本の流れをほんとに変革するのは誰かと言ったら、私たちではないですか。主権者は国民でしょう。政治家じゃないわけです。政治家は私たちの声を聴いて、国会で論戦すればいいわけです。ところが、今の日本の政治というのは、国民の声を聴くことがない。僕は小沢さんにも一抹の不安を持っている。なぜなら、宮古、八重山に自衛隊の配備と代表選で言ってましたから。むしろ、そういう国境地帯は非武装地帯にしたほうが当たり前なんですけれど、そういう発想はない。また沖縄に自衛隊を配備して、中国との戦争で沖縄を発進基地にしようという目論見が前原あたりにはあるんじゃないか。彼は外相になる前に、宮古に飛んでるわけですからね。尖閣列島の問題でね。それで、外相になったでしょう。

 菅が市民運動出身だというのはあれは嘘っぱちですね、師匠の市川房江さんも天国で怒ってると思うんですよ、菅に対してね。「こんなことを教えたつもりはない」と。市川房江さんを侮辱するようなことを、彼は、今、民主党の総裁として、総理大臣として、沖縄問題を押し付けてきている。

 これに対して、先ほど言った11月28日は、大きな闘いの位置づけがあります。私が絶えず言っているのは、つい最近もある集会で言いました、沖縄でね、伊波知事が誕生したら、伊波さんは市長時代もワシントンで直訴をやった、まあ、仲井真もやっているけれどもどういうことをやったか中身はわからないけれど。我々は、アメリカ政府に、オバマに、沖縄は怒りに怒っている、あんた方はいつまでもこんなことばかりやっていると、沖縄から米軍基地を一つもすぐになくす運動を続けるぞとこういう恫喝をしていきたいと。そのための派遣団を幅広く作るべきだという提案を私はしたいと思う。県知事誕生の後にね。あわよくば東京事務所の規模を縮小してね、ワシントンDCに沖縄事務所を作るとか、ニューヨークの国連本部に事務所を作って、沖縄の怒りを国際的に拡げていく。あるいは、アメリカ政府の喉元に突き刺す。こういう運動を作り上げていくことによって沖縄問題というのは、私たちウチナンチューの力、もちろんみなさんの力も必要としますが。やはり政府に対しては、それくらいの力を出して、作り上げ、解決していきたいと思っています。

 辺野古新基地は「パッケージ論」です。辺野古に新基地を作ったら嘉手納以南の4施設は返すといってるんですよ、アメリカ政府と日本政府は。それの裏を返せば使う必要性がないということです。辺野古問題を解決したら、この4つの施設を返せという運動をやります。10919_3

 私たちはいつまでも米軍基地と「共存、共生」しません。当然、自衛隊もそうです。今の政権は自衛隊を沖縄に配備しようと虎視眈々と狙っています。このことも拒否し、もとの沖縄に戻す。平和の島に作り上げる。そのことによって、アジアとのほんとの平和を、友好的関係を作り上げる。鳩山さんが東アジア共同体と言ったのは、本当の意味で言えば沖縄の米軍基地をなくすこと、そして憲法9条を柱とする友好関係をアジアの諸国と作ることによって、アジア・太平洋から米軍を追い出すことじゃないですか。僕はそう思います。

 そのためにも沖縄の闘いというのは、やはり重要な闘いとなっていると私は自負しています。みなさん。沖縄だけの闘いじゃなくて、先ほどの部落解放同盟全国連からの構造的差別の問題があるように、あるいは中小企業の問題で今、関西生コンが闘っている、三里塚反対同盟の農民が闘っている、そういう今の日本の構造的差別体制、あるいは、いわゆる資本だけが生き延びていく、そういう社会を変えていくのは、ほんとに労働者、国民の闘いですよ。それと沖縄の闘いが結びついていかないと、この国の変革は生まれてこないと思います。

 だから、みなさん。沖縄の闘いを支援してください。県知事選挙でも、できれば支援してください。お願いします。と同時に、みなさん自身が変革のためにもっともっと努力してほしいと、あえて私からお願いをして、もう時間が過ぎましたので閉じたいと思います。ありがとうございました。

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