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2010年9月 9日 (木)

六ヶ所再処理工場の完成を断念しろ

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 9月2日、日本原燃は、原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村、上写真。Wikipediaより転載)について、予定していた本年10月完成を断念し、完成時期を最大で2年延期する方針を固めたと発表しました。
 すでに当初の完成予定から13年以上遅れ、建設費は7600億円の予定が、この延期で2兆6千億円(3.5倍)に膨れ上がっています。まさに事業仕訳で中止すべき事業ではないでしょうか。
 しかし、菅首相は、原子力発電所の増設方針であるばかりか、核技術を輸出の目玉にしようとしています。そして核保有国のインドと原子力協力協定を結ぼうとさえしています。8・6ヒロシマで、「核廃絶」の挨拶をしながら、直後の記者会見で「核抑止力は必要」と発言し、被爆者の怒りを買ったのも菅首相でした。

 そもそも再処理は許されない
 再処理とは増え続ける原子力発電所の廃棄物「死の灰」の処理のように言われますが、「核燃料サイクル」、つまり「無限の燃料」と言われる高速増殖炉によるプルトニウムの生産を目標とする一部で、アメリカをはじめほとんどの国がその危険性から撤退している事業です。民主党政権は、今年度予算で、14年間も停止していた高速増殖炉「もんじゅ」を事業仕訳からわざわざはずし、運転再開を今年3月に決めました。
 「原子力発電は炭酸ガスの排出量が少なく、地球温暖化防止に効果がある」ということが最大の売り文句となっていますが、果たしてそうでしょうか。
 そもそも、炭酸ガスは、人間が生み出した廃棄物の中で最も害の少ない廃棄物です。そして植物が育つ上では、なくてはならない資源でもあります。「地球温暖化の原因物質だ」ということについても、何の科学的根拠もないということが多くの専門家によって指摘されてさえいます。
 他方、原子力発電所は、人類にとって最も有害な廃棄物、それも永遠と言ってもいいほどの害毒が将来に残る恐るべき廃棄物「死の灰」を生み出し続けます。これを「地球にやさしい燃料」などと言う感性を疑います。
 そして核燃料サイクルで生み出されるプルトニウムは、自然界には存在しない恐ろしい有害物質であるだけでなく、長崎に落とされた原爆の原料でもあります。
 さらに、再処理工場から空と海に放出される放射能は、その1日分で原子力発電所が排出する放射能の1年分になるという説さえあると聞きます。
 13年かかっても事故続きで完成できず、しかも膨大な私たちの税金を投入して、結局、恐るべき有害物質でしかない廃棄物「死の灰」のみならずプルトニウムを生産するなど、今の時代でやめるべきではないでしょうか。再処理工場の完成は諦め、中止すべきだと私たちは考えます。日本以外のほとんどの先進国で中止に追い込まれています。何より、プルトニウムが最も欲しいはずのアメリカなどの核保有国ですら断念しているほど危険な代物なのですから。
 原子力発電所の増設は絶対にやめるべきです。とりわけ、現在、中国電力が地元住民、祝島の漁民の28年にわたる反対の声を無視して夜陰に乗じてブイを運び込んだり、この9月1日、仮桟橋の防御柵を建設したりするのは、愚の骨頂です。「瀬戸内海の原風景」とまで言われる豊かな自然、海や山を破壊し、そこに住む希少生物をはじめとした生き物たちを殺して、人類が生み出した最悪の廃棄物「死の灰」を排出し続けるなど、本当に愚の骨頂です。
 私たちは、中国電力が進める上関原発の建設に反対するだけでなく、原子力発電所の増設そのものに反対です。そして、高速増殖炉「もんじゅ」、六ヶ所核燃料再処理施設の中止を強く要求します。将来の人類に恐ろしい廃棄物の山を残すことにしかならない現在の民主党の政治は犯罪と言わざるを得ません。
 みなさん。生活と平和、自然を守るために、アジアの人々とともに原発に反対しましょう。

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