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2010年8月20日 (金)

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【 市東孝雄さん 】

 みなさん。暑い中、ご苦労様でした。前から言ってきてますように、家から直線で1500メートル、今、通ってきた道ですね。やはり3倍くらいかかります。絶対に、この攻撃は許すわけにはいかない。これ以上形を変えないように、闘っていきたいと思います。10731_2

 前の裁判の時ですね、後ろのフェンスのようなのでやられたらあれでしたけれど、穴開きでやったんでどうにかもめずに済みましたけれども、でも、許される攻撃ではありません。今、そこにポールが立っていますけれども、そのポールを全部はずして、草もきれいにします。そうすればトラクターも向こうへ入れるし、「フェンスしたんだから」とこちらでやると向こうに言いました。

 先ほど萩原さんの畑もそうでしたけれども、二月も見ないと、まるっきり様子が変わっている状態ですね。実際に工事を始めているとは言いませんけれども、事実上もうやってるということです。それだけ空港会社が焦ってるということですね。先日来、羽田のハブ空港化まであと3カ月という、あれが空港会社の上の方ではショックだったみたいですね。

 ですからそういうことがありますから、私たちの闘い方で、まだまだこの空港を遅らせる、遅らせるというよりも廃港まで闘っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(司会) 最後のまとめを萩原さんよりお願いいたします。

【 萩原進さん 】

 ほんとに暑い中、ご苦労様です。本日は急きょ、先日のこのフェンス張り、いわゆる目に見える工事開始と彼らが出てきたために、我々はいつでも迎え撃つという建前のもとに、今日、組んだわけです。そういう意味で長い闘いになります。

 10月まで待つわけにいきませんので、いろんな意味でこれからは、工事という中で、早朝デモもあるだろう。昼間のデモもあるだろう。暗い中のデモもあるだろう。そういうのも組んでいく。あるいは女性独自のデモ。全学連独自のデモ。障害者の人たちのデモ。そして労働者のデモ。そういうものを、創意工夫を凝らしながら組んでいきたいというふうに思います。そして、この三里塚の地を、暑い夏だけじゃなくって、自らが闘いの渦に関わっていきたいというそういうような姿勢を作っていきたいと思います。一方で裁判闘争もあります。そういう中でやり抜いていく。

 みなさんの前半の闘いをもって、勝利的展望を生み出した、今の市東さんの発言の中にありましたけれど、これだけ言われてね、しかも生活そのものを破壊されてもね、まだ勝てる展望があるんだという、そういう意気ごみというか精神力、これを発揮したいと思います。10731_3

 まあそういう意味では、三里塚というのは、裁判闘争もあって、司法も総力をかけて攻撃がくるでしょう。立法も中心として来てる。行政も表になって来てる。みんな全体重をかけて押しかけて来てる攻撃ってのが今あるわけでしょ。それだけじゃなくって、今、市東さんの話にあったけれども、羽田ハブ空港化に腰を抜かした地元財界、利権屋がね、完全空港化だと、そして20万回から30万回にもって行けと、あるいは24時間空港に持って行けというようなね、そのような反動的な攻撃の中で、圧倒的少数派が決起して闘い抜いているんですよ。これが非常に重要なんですね。

 我々は、職場でも、学園でもそうだろうと思います。しかし、これは歴史の積み重ねとかそういうもんじゃないんですよ。ここにおけるみなさんと文字通り団結した力でやっていく。そういう意味では、先日、学生が、三里塚が死を賭しても闘う闘いなんだということを書いていた。正にそのとおりだと思う。だけど悪いけれども言わしてもらうと、今になって判ったのかと。まあ、確かに40年経って、20年前に生まれた人にはまだまだ判んないだろう。しかし、学生の諸君もそうだと思いますけれども、三里塚の中で、羽田を闘い抜いて、佐世保をやって、王子をやって、その次の日に三里塚に来る。あの街頭闘争をやった時代があるわけです。キャンパスの中に閉じこもっていたら絶対にそういう形にはできません。

 社会党や総評を見ていて明らかだと思うんです。これは中心の指導部が悪いだけじゃないんですよ。やはり下からの持ち上がりと、下からの揺り動かし、決起がねここに現われてるわけですよ。政治闘争、街頭闘争、三里塚のこの地に立って初めてわかるわけですよ。このことが非常に重要なんですよ。これ頭で覚えたって駄目です。市東さんが「本気なんだ」というのは、ここにほんとに一生かけて、自分の体一切をかけてんだという、このことをみんな判ってくれという、この事を一緒になって闘うんだと、この夏闘うんだと、そして今年一年闘うんだということを物語ってんですよ。

 反対同盟は、今年前半そのことをやった。そして後半もやろうとしているわけですよ。みなさん、一緒に闘いましょう。

 (7月31日、市東さんの畑に対するフェンスによる囲い込みに対する反撃の緊急闘争が取り組まれました。その最後のまとめの、市東さん、萩原さんの挨拶です。これを真正面から受け止め、9・19三里塚と沖縄を結ぶ関西集会、10・10三里塚全国集会、そしてそれを待つことなく闘われる現地での闘い、裁判闘争、そして沖縄とともに今年の後半を、正に「まなじりを決して」闘い抜きましょう!)

 

 

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