神戸空港はどうなる? 神戸市との交渉
2006年、2月16日の開港に抗議して集まった新社会党、日本共産党、社民党も含む約20団体が、毎年、開港の日に抗議と検証をかねて申し入れをしていました。「神戸空港の中止を求める市民の会」も、独自の行動をこの日にしつつ、この集まりに実行委員会の一員として参加してきました。
今年は、2月16日の申し入れに対する神戸市の回答をもとに、3月29日に第2回目の話し合い、そして今日第3回目の話し合いが行われました。神戸市の公聴課だけでなく、神戸空港を担当しているみなと総局、そして借金問題の関係で新都市整備企業会計の担当者も今日は出席しました。
第2回目では、需要予測問題、赤字寸前となった管理収支、そして2千億円の借金問題について論議となり、「責任を感じないのか」と厳しい声が続きましたが、何を言われているのか全く分からない雰囲気丸出しのみなと総局のMさんの対応に、宿題を出してとりあえずこの日は終わりました。
しかし、その宿題に対する答えが、例えば需要予測について、今年度月当たり34万人を見込んでいる需要予測に対して、先月はついに14万人という惨憺たる状態にあることに対して「開港後の利用者数が予測を下回っているからといって、需要予測の合理性が否定されるものではありません」「需要予測を見直すことは考えていません」と、まるで「木で鼻をくくった」ような、前回何を聞いていたのかと怒りが噴出すようなものに終始したのです。
現実に何の危機感も抱いていないみなと総局のMさんの対応に、参加した皆さんの怒りの追及が行われますが・・・。今日も2時間を費やして、結局前回の問題の回答を巡っての応酬で終わってしまいました。
思わず私から「空港についての意見はそれぞれの団体で違うけれども、この状態で、神戸市は神戸空港をどうするつもりなのかと本当に心配している。神戸市の当面の考えを聞きたいのがわからないのか」と言わざるを得ませんでした。
神戸市は、神戸空港の埋め立てによる海洋環境への影響について、応えられなくなった2008年以降、一貫して「神戸市環境影響評価審査会が、『近年の神戸海域における底層DO濃度の低下傾向は、神戸海域全域で概ね同様の変動傾向を示していることから、自然的な要因によるものと考えられる』としており、神戸空港島の海洋環境に与える影響は軽微であると考えています」とオウム返しのように答えて事足れりとしています。この事を問いただそうと用意していたのですが、全く手が付けられず、次回に繰り延べ。しかし、この回答の根拠となっている環境局の担当者を次回の会議には呼ぶよう要請することが出来ただけでも前進か・・・。
しかし、クソ暑い中での話し合い、ほとほと疲れました。
明日は、三里塚の天神峰現闘本部に対する土地明け渡し、解体を求めた第1審の仲戸川千葉地裁裁判長による反動判決に対する、東京高裁での控訴審、第1回口頭弁論です。午前10時東京高裁前に集合ですので、朝一番に飛び出さなければなりません。怒りを法廷に叩きつけよう!
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