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2010年7月27日 (火)

市東さんの耕作権裁判 第16回口頭弁論 (7月26日)

 昨日、7月26日、千葉地裁で市東さんの耕作権裁判第16回口頭弁論が開かれました。

 裁判冒頭、反対同盟弁護団を代表して、一瀬弁護士より5・17市東さん不当逮捕と夜陰に乗じたコソ泥のごとき6・28団結街道封鎖を頂点とした3カ月余りの攻撃が、裁判の争点である市東さんの農地と営農に関わる重大な権利侵害であることを裁判所が理解するべきであることが厳しく指摘されました。10726

 法廷では、弁護団から原告NAA代理人に対する求釈明が行われるものの、「後日文書で」などと全く答えないばかりか、白石裁判長からの本当に簡単な質問にも「イエスかノーか」ですら答えない原告NAA代理人に怒りの声とヤジが傍聴席から浴びせかけられ続けました。法廷後の記者会見冒頭、市東さん(右写真)は、「下手にしゃべるとボロがでるとでも思っているのか」と厳しく批判されました。法廷が終わった直後、市東さんが原告代理人席に詰め寄り、6月28日のコソ泥的封鎖を弾劾する一幕も。

 白石裁判長は、「求釈明はそれとして、弁護団として農地法批判などの釈明をひと先ずしたら」と早期結審に向けた本音を露わにしました。しかし、2006年開廷以来、5年もかかってまだ求釈明が延々と続けられている最大の原因は、原告代理人が答えない、自ら生み出している齟齬を釈明しないことにあるのだと、反対同盟弁護団は一歩も譲りませんでした。10726_2

 1984年、88年に公団(当時)との売買契約のために作られた地積測量図が、地主藤崎が書いたとする本裁判で提出されたものとまったく異なものであることが指摘されていることについて、原告代理人は当時の担当者上西某がすでに死亡していて判らないと回答しているのです。小さな個人企業でもあるまいしそんな言い逃れが通用するとでも思っているのかと弁護団の追及。(左写真は葉山弁護士)

 また、この売買契約のための地積測量図が地主藤崎の署名がされているものの、その筆跡が明らかに藤崎本人のものと異なり、公団(当時)が関与していることは明らかであり、その経緯を明らかにすべきと筆跡に関わる証拠を示して弁護団は迫りました。

 10726_3 法廷後の報告会で、反対同盟を代表して北原事務局長は、「黒を白にしようとしても無理だ」「結局、ウソで固めて人を殺すやり方のどこに正義があるのか」「連中は力でやってくるしかないところに行く。それを徹底的に叩きなおさなくちゃあダメだ」と決戦を迎えた決意を明らかにされました。

 支援から、「市東さんの会」の井村共同代表、動労千葉の滝口さん、関実から私が挨拶を行いました。私からは、10・10三里塚全国集会の重要性とそれに向けた「9・19三里塚と沖縄を結ぶ関西集会」にかけた関西の決意を明らかにしました。

 なお、この裁判の最中に空き巣のごとく市東さんの南台の畑をフェンスで囲む卑劣な攻撃が行われていることを帰途に聞いた反対同盟と支援は全力で現場に駆け付け、北原事務局長を先頭に抗議の闘いをたたかい抜かれたもようです。詳しくは、反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2010/07/post-164.html、または「市東さんの会」ブログhttp://www.shitou-nouchi.net/2010/07/post-8b73.html をご覧ください。また、「市東さんの会」ブログに抗議先が書かれています。抗議の声を、空港会社NAAと国交省に叩きつけよう。

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コメント

市東さん頑張れ。
私も耕作権を楯に国道436号線橘バイパス建設計画の規模縮小を訴え、国土交通省と一人で戦っていますが、香川県小豆総合事務所の道路課や用地管理課の小細工に悩まされています。
排水溝の恣意的な埋め立てをされ民法違反だと抗議し、埋め立て部分
を通行禁止にするためのフェンスを設置したら、私のいない間に取り壊されました。本日これからフェンス建て直しにいきます。

市東さん頑張ってください。

投稿: 川原啓平 | 2010年8月 2日 (月) 08時03分

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