7・23天神峰現闘本部裁判控訴審闘争へ!
右写真は、団結街道封鎖直後の天神峰現闘本部北側の様子です(反対同盟ブログより転載)。
この天神峰現闘本部は、1968年以来、反対同盟の農民にとって憩いと交流の場でした。私たち関西の住民にとっても、反対同盟の皆さんのお宅に泊めていただくほかに、ここで泊ることもあり、反対同盟の皆さんとの交流を始め、想い出の場所でもあります。
この場所が、1990年1月16日未明、雪が降りしきる中、「過激派を取り締まる」目的で超法規的に作られた「成田治安法」によって、暴力的に封鎖されました。正に先日の団結街道封鎖と同じようにだまし討ち的に。その封鎖は毎年、時の国交相によって更新され、封鎖が続けられています。今は、昨年9月民主党連立政権発足直後の前原国交相によって。
三里塚反対同盟の心のよりどころとも言うべき現闘本部を20年にわたって封鎖し奪っておきながら、建物撤去と土地の明渡しを求めてNAA(空港会社)が起こしたのが、天神峰現闘本部裁判です。
44年にわたって闘い抜かれ、今も成田空港を半分も完成させない現状を強いている三里塚闘争と反対同盟の背骨を叩きおろうとしかけられた攻撃です。そしてこの建物が、その北側にある市東さんの南台の畑と共に暫定滑走路の誘導路に「へ」の字を強制しているからです。市東さんの「農地死守」の闘いを孤立させ、敗北感を強制することでなんとか市東さんを叩きだそう、農地を強奪しようという攻撃です。
従って、三里塚反対同盟にとっては、三里塚44年の闘いの歴史を守るとともに、市東さんの農地を守る闘いと一体の闘いとして、この天神峰現闘本部死守の闘いはあるのです。
今回、7月23日の控訴審第1回口頭弁論を巡る闘いを前に「天神峰現闘本部裁判を支援する会」の会報24号に明らかにされていますように、この2月25日、千葉地裁仲戸川裁判長による反動判決は、法廷で示されてきた反対同盟、弁護団の主張を全く根拠もなく否定し、まったく恣意的に作られた虚構によって下された驚くべきものです。その点で、仲戸川裁判長の犯罪は断じて許されないものです。(鈴木さんの一坪裁判が、今も仲戸川の下で審理が進められており、この反動判決を弾劾し続ける場となっています。)
しかし、その仲戸川は、反対同盟を先頭とする連日の裁判所に対する弾劾行動をはじめとした実力決起に追い詰められ、この判決で具体的にNAA、国家権力によって求められていた「仮執行宣言」付きの判決を行うことはできませんでした。市東さんの決起と反対同盟の闘いに追い詰められていたNAA、国家権力にとって「団結街道」封鎖と第3誘導路建設と一体の攻撃として天神峰現闘本部解体の攻撃を行い、市東さんを孤立させ、屈服させることで、相互の関係を逆転させたいと狙っていた事は明らかです。
仲戸川の動揺に慌てたNAA、国家権力は、この反動判決を不服とし、「仮執行宣言」を求めて控訴したのです。こんなことがどうして許されるでしょうか。あれほどのデタラメな反動判決を下した仲戸川でさえ出来なかった「仮執行宣言」を、東京高裁に、早期結審で出させようと企んでいるのです。すでに司法の反動化が進む中で、反動的訴訟指揮が日常的に行われている東京高裁で、この許し難い国家犯罪が強行される恐れは十分にあります。(右写真は、団結街道が閉鎖される前日27日に、現闘本部前をデモする関西実行委員会)
みなさん。7月23日の東京高裁における天神峰現闘本部裁判控訴審の第1回口頭弁論は、こうしたギリギリの攻防の最前線になっています。「団結街道」封鎖、第3誘導路建設攻撃と一体のものです。昨日、現地に電話をかけ萩原進さんとお話しさせていただきましたが、萩原さんも、この裁判の持つ重要性を語り、7月23日の決起を訴えておられました。
裁判所による姑息な国家犯罪を許さず、不当きわまる一審の反動判決をくつがえし、天神峰現闘本部を守り抜くために、全力で、裁判傍聴闘争に決起しよう!
天神峰現闘本部裁判 控訴審初弁論
◆ 7月23日(金)午前11時
◆ 東京高裁 429号法廷
傍聴券抽選のため、午前10時までに裁判所にお集まりください。
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