NAAはコソ泥か! 尼崎・伊丹実行委『抵抗の旗』より
団結街道だましうち封鎖弾劾! 第3誘導路建設着工を絶対阻止しよう
6・27全国結集大闘争を闘い抜き、深夜に帰阪した数時間後の早朝「団結街道封鎖」の知らせが入りました(右写真は、封鎖が続く現闘本部側の団結街道封鎖現場)。
市東孝雄さんによれば「夜中の3時半頃、音がするので雨かなあと思って外にでると封鎖作業が始まっていた」とのことです。私たちが現地を去るのを見届けた上で真夜中に機動隊に守られながらこそこそと作業を始める、なんと卑劣なことか! コソ泥と同じではありませんか。この状況こそこの封鎖が不正義そのものであることを如実に示しています。
封鎖された市道(団結街道)は、市東さんにとっては畑に毎日何度も往復している生活道路であり、毎日150台もの車が行き交う、市民にとって必要な道路なのです。それをただただ市東さんをたたきだす目的のために廃道にした成田市に心から怒りをおぼえます。市民の生活を守るのが行政の仕事ではないのか!またその土地をただ同然の価格(坪当たり9200円)で買い受け、200億円もかけて全く意味のない第3誘導路工事を強行し、市東さん宅を取り囲み、今以上の騒音地獄を強制しようとしているNAA(成田空港会社)。どちらも絶対に許せません。
反対同盟はこの一報を受け直ちに支援者とともに現場に急行し抗議行動に移り、この暴挙を厳しく弾劾しました。(帰阪してすぐとんぼ返りで現地に向かった仲間もいました。)そして「我々は勝利している。焦っているのはNAAの方だ」と総括し、第3誘導路着工阻止へ総力決起することを確認しました。
生きるか死ぬかの闘いが始まった
その前日(6・27)、485名が結集して現地集会がもたれた。私自身、今年に入って2月の裁判闘争をはじめ3月、5月、そして今回と半年で4回の現地闘争参加です。いかに今年が決戦の年であるかを物語っています。
集会はまず全員で去る6月12日に逝去された本部役員の鈴木幸司さん(享年85歳)への黙祷から始まりました。そして主催者あいさつに立った北原事務局長は幸司さんへ哀悼の意を表明し、故人の遺志を引き継ぎ「生きるか死ぬかの闘いが始まった。我々は勝利に向かって闘う義務がある。生きている限り闘い抜いて勝利する」と宣言しました。
市東さん、富夫さん奪還!
続いて、この間極めて不当な逮捕、勾留にも屈せず奪還された反対同盟、市東孝雄さんと萩原富夫さんが登壇しました。市東さんは「みなさんの励ましに勇気づけられました。(取調官の)『黙秘するのは活動家のすること。農民のすることではない。男らしくない(ママ)』に強い怒りを感じました」と語り、また参加された4・25沖縄県民大会にふれ、「9万人の勇気があんなことに繋がった。三里塚も沖縄と一緒に闘いたい」と沖縄への熱い思いを訴え、最後に「2度目の逮捕も恐れずやるときはやります」と素晴らしい決意を示しました。そして富夫さんも「(公聴会における)挑発的なデモ規制に怒りが爆発して逮捕されたが、皆さんの援農や監視台活動に助けてもらいました。これからもいざとなったら駆けつけてほしい」と訴えました。逮捕された2人がこんなにも元気だとは・・・・。これが三里塚だと改めて感心しました。
三里塚と一緒に
基調報告の萩原進事務局次長は、先ず今回の集会名称が「全国結集大闘争」となっているのは「我々が闘う意志をいかに強く持っているかを示したもの」と説明しました。そしてこの半年間の闘いを振り返り、「3月集会で『火の玉になって』と言ったのはまさにこの間の市東さんを先頭にして現地に残った労働者、学生の闘いです。明日以降も残れる人は残って欲しい」と闘いが間断なく続いている決戦の時であることを訴えました。
そして大増税をもくろむ菅政権に対し「人民はもう黙っていられない。三里塚は『話し合い拒否、実力闘争』を貫いて民衆に訴える。三里塚と一緒に闘おう」「沖縄、三里塚、その他の闘いが一緒にならなければならない」とあらゆる闘いと三里塚がスクラムを組んで一緒に闘うことの大切さを訴えました。
そして最後に「何度も結集してもらって忍びないが、ここで勝利しなければならない。決戦の中に入っている。この半年は120%勝利している。後半も勝ち抜く」と結びました。まさに決戦まっただ中にふさわしい提起でした。
我が関西を代表して永井代表は、市東さんのすばらしい闘いに触れ「支えるどころか引っ張られている」と絶賛し、山本世話人は93歳の反対同盟森田恒一さんの闘いに敬意を表し、「90歳(山本氏)は年寄りではない」とまだまだ闘い続ける決意を述べ私たちを感激させました。
連続闘争に立とう
みなさん。反対同盟は敵の卑劣な攻撃にも微動だにしていません。この強靭な同盟とともに、これからも第3誘導路着工時の緊急闘争や、7・23現闘本部高裁闘争はじめ、連続闘争に決起していきましょう。
【尼崎・伊丹実行委員会の機関紙『抵抗の旗』247号(2010年7月5日)より転載しました。】
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