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2010年6月29日 (火)

6・27三里塚全国大結集闘争

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 昨日28日、団結街道は封鎖されました。しかし、その実態は、反対同盟の萩原進事務局次長が、抗議、弾劾の闘いをやりぬいた上での総括集会で語られた言葉に尽きるだろう。「およそ、国策、国家事業とは思えない哀れな姿だ」「やるしかないからやるという切羽詰まったやり方」「こういうやりかたしかやり得ない。こういうやり方が40年続いている」「こんな廃道にしたことに対して、廃港に持って行ってやる」と。まるでコソ泥のように、夜中の3時ころから、機動隊に守られながら閉鎖工事をやること自体に、彼らNAA(空港会社)が、みずからの所業の不当性、犯罪性を自覚しているからにほかなりません。そして、前日、485名の結集のもと意気高く空港直近の萩原さんの畑で開かれた「6・27三里塚全国大結集闘争」に追い詰められ、闘いが爆発することを恐れたからの所業にほかなりません。(萩原さんの発言は、反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2010/06/post-158.htmlの映像から引用しています。)

 10627_2 集会は、三里塚闘争44年を常に先頭に立ち「闘えば必ず勝利する」と語り続けられ、先日、6月12日未明に逝去された鈴木幸司さん(享年86歳)にたいする黙祷ではじめられました。

 主催者を代表して北原鉱治事務局長(右写真)は、先ず共に闘ってきた鈴木幸司さんを偲ばれた上で、団結街道の閉鎖、第3誘導路の建設が、市東孝雄さんの営農、生活、そして生存権と命を奪う攻撃だと弾劾し、この日の闘いの意義を明らかにした上で、「再び闘いの第1歩が始まった」「生きるか死ぬかの闘いだ」「命ある限り闘う」と自らの決意を明らかにされて、「必ず三里塚は勝利する」と結ばれました。

 10627_4 続いて、不当な逮捕攻撃をはね返して奪還された市東孝雄さんと萩原富夫さんが登壇し、ほんとに多くの人々からの激励、抗議行動、援農などが取り組まれたことへの御礼の上で、それぞれの決意を語られました。市東さんは、4・25沖縄県民大会に触れ「あそこで勇気をもらったので、ああいうことになった」「沖縄と三里塚、一緒にやっていきたい」と。萩原富夫さんは、市東さんの闘いに触れ「市東さんと心が一つだから爆発した」と。

 萩原進事務局次長から基調報告です。萩原さんは、今年前半の6か月の闘いを文字通り120%の力を出し切って勝利してきたことを確認しました。何よりも2月、天神峰現闘本部裁判で仮執行宣言を付けさせなかったことで、3月本部撤去の攻撃を粉砕した。10627_6 そして「まなじりをけっして、火の玉となって闘う」という3月の方針を市東さんが1人でやり抜き、反対同盟全体が同じように闘う、そういう地平を築き上げ、4、5月着工の攻撃をはね返してきた。裁判闘争と現地闘争は一体だと訴えてきたが、市東さんの決起が現地の闘いの決起を生み出し、現地支援の火を吐くような闘いと一体となって勝利し抜いた。敵、空港会社は姑息な手段をもって襲いかかってくるだろう。1人でも多くが現地に残り、常駐し、また一人でも多くが各自のところで呼びかけ、組織することが大切になっている。いかに早く、多く結集するか、如何に闘う意志を固められるか、それを「結集大闘争」という言葉で呼びかけたのだ。もう決戦の中に入っている。工事着工などと姑息な手段を使って宣伝すれば、直ちに緊急現地闘争を呼びかける。今年後半の闘いをこれまで以上に奮闘して、勝利しようと呼びかけられました。

 この後、反対同盟顧問弁護団からの裁判闘争方針と決意が語られ、鈴木加代子さんからカンパのアピールが行われました。10627_7

 続いて、共闘団体からの挨拶です。先ず動労千葉の滝口さんに続いて、関西実行委員会を代表して永井満代表世話人と山本善偉世話人が登壇しました。永井さんは、鈴木幸司さんへの哀悼の言葉を述べられた上で、市東さんを我々が支えるのではなく、我々が市東さんの闘いによって励まされ奮い立たされている。今日の勝利感あふれる反対同盟と共に勝利しようと呼びかけられました。山本さんは、監視台に上がった感想を述べながら第3誘導路の狙いは市東さんを生活できなくさせることだと弾劾し、若い人々の援農をはじめ現地での闘いの大切さを確認されました。10627_8

 つづいて、部落解放同盟全国連合会、市東さんの農地取り上げに反対する会のみなさんが、登壇され挨拶されました。

 鈴木謙太郎さんから闘争宣言が読み上げられ、現地支援連を代表して各党派からの決意表明が行われ、同盟員の伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバロウを斉唱して、さあ、デモに出発です。閉鎖が目論まれている団結街道を北上し、成田ゴルフの前までデモをやり抜き、帰途につきました。

 この日の闘いの勝利感をバネに、卑劣、不当な、繰り返されるだまし打ちによる団結街道閉鎖に対する激しい怒りをバネに、第3誘導路の建設を断じて許さず、市東さんの暮らしと営農を守り抜こう! 現地への結集を繰り返し、監視行動や援農に決起しよう! 10・10三里塚全国集会を大爆発させよう!

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