戦争の加害と被害の史実から学ぶ
大阪の海と空を戦争に使わせない会では、今度の日曜、20日に、「戦争の加害と被害の史実から学ぶ」学習会を大阪港区の田中機械ホール(下右に地図掲載)で開きます。
講師は、有元幹明さん。右の写真は大阪港天保山に2005年建立された、強制連行で犠牲になった中国人の追悼の碑ですが、有元さんはこの碑を建てる中心(大阪中国人強制連行受難者追悼実行委員会事務局長)になって募金活動を進められました。碑文の「彰往察来」は「過去を明らかにし、未来を察する」ことだそうですが、有元さんの書によるものです。
学習会では、有元さんがピースおおさか(大阪国際平和センター)事務局長の折に、アメリカにスタッフを派遣して、戦争末期、軍都・大阪が大空襲で焦土と化した大阪の惨状をとらえたフィルムをワシントンDCで探し、つなぎ合わせて制作した記録ビデオ「焦土と化した大阪」(25分)を先ず上映します。
東・東南アジア各地を旅し歴史検証を続けてこられた有元さんは、戦争を加害・被害の両面からとらえ、次の世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える活動をしてこられました。先日、4月29日に、大阪の海と空を戦争に使わせない会では、天保山(大阪港)周辺の戦跡めぐりをして学びました(左写真は、天保山公園の「獣魂碑」)。その中から、有元さんの活動を知り、お話しを聞いてみたいということで、今回の学習会が準備されました。
有元さんは1936年生まれで、大阪港を管理する大阪市港湾局で勤務された後、ピースおおさか事務局長、市立クラフトパーク副館長などを歴任されました 。現在は、自治労退職者会大阪府本部事務局長。港湾局時代は、総評港地区協議会(現在、港地区平和人権連帯会議)議長として活躍。70年から闘われてきた大阪港の軍港化阻止闘争も一貫して関わってこられました。
現在も有元さんは、「アジアとの平和友好関係確立」をライフワークとして、中国・黄土高原緑化協力事業(NPO)「緑の地球ネットワーク」副代表や日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪共同代表、大阪中国人強制連行受難者追悼実行委員会事務局長、南大阪朝鮮初級学校アプトハムケ代表などを担われ、アジアの旅のガイド、近畿各地での講演などと精力的に活動されています。
学習会要項
【日時】 6月20日(日)午後2時~
【会場】 田中機械ホール (大阪市港区南市岡3-6-26)
【会費】 500円(資料代)
【問合せ先】 大阪の海と空を戦争に使わせない会 / 大阪市港区磯路2-3-9 / 電話 050-3676-3870
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