沖縄米軍基地撤去! 9条改憲阻止! 5・3共同行動
昨日、5月3日、北区民センターに281名の人が集まり、「沖縄米軍基地撤去! 9条改憲阻止! 5・3共同行動」の集会が開かれ、集会後、梅田までのデモが行われました。
集会冒頭、主催者挨拶に立たれた小川登さん(9条改憲阻止の会・関西代表)は、① 目先の動きに惑わされず沖縄米軍基地撤去の軸をしっかりさせること、② 5月18日から始まる「国民投票法」の巨大な権力との闘い、③ 日米安保、地位協定との闘いと簡潔に問題点を指摘されて挨拶されました。
続いて「名護市民投票から市長選勝利の地平 -辺野古新基地建設阻止・普天間基地撤去の闘い-」と題して東恩納琢磨さん(名護市議会議員)の講演です。東恩納さんは、先ず、6分ほどの映像で「辺野古の海の素晴らしさを知ってほしい」と辺野古の海を紹介されました。
東恩納さんは、「嫌なものが弱いところに押し込まれる」「誰かが犠牲にならなければ安全、安保というものが成り立たないのか」「それでいいのか」と語り始められました。13年前、住民投票の中で、建設業の職場を辞められた。辺野古にある基地キャンプシュワブは、沖縄最後の基地として、本土の反基地闘争で追い出された海兵隊の基地として作られたが、当時、東恩納さんのお父さんを始め年配の皆さんは、結局米軍の銃剣とブルドーザーで作られると諦めの中で反対闘争をしなかった歴史を語られた。自分も同じようにすることはできないと反対運動に立ちあがったと語られました。その後の住民投票、知事選挙、市長選挙の経緯の中で、国策を押しつけながら、いつも国が「知事が、市長が受け容れたんじゃないか」という言葉で片付けられてきた。そしてジュゴンの問題など外国で問題とされても「地元が受け容れた」と片付けられてきた。
「選挙に勝たないと」「諦めない」という強い想いの中から、今回の名護市長選挙に勝ちました。これまでの分裂選挙で一番悔しい思いをしたのは名護市民だとして、一本化への経緯を語られました。この13年間、基地に翻弄され、苦労させられてきた、それは保守も革新も同じだった。その人々が心を一つにして勝つことが出来たと。
今日4日、鳩山が沖縄に来ることについて「何を考え、何を言いに来るのか判らない」と半ばあきれるような想いを語られました。4・25県民集会の結集の凄さと、にもかかわらず翌日首相を訪れた県民に会おうとしなかった鳩山首相、そして「知事が、市長が受け容れているから」という政治をやってきた人たちが、「市長選挙の結果を斟酌する必要がない」などということは絶対に許せないと語気を強められました。「それが民主主義なのかと私は思う」と。稲嶺市長が、「会わない、会わせないとしないでほしい」、しかし「はっきりと本土へのメッセージを言うために密室ではなく、市民会館で市民の前で鳩山首相に言いたい」と語られたことを紹介され、その市長への期待の想いを語られました。
そして「アメリカではありえない『世界一危険な基地』である普天間は即時閉鎖しかない。政府は、先ず市民、国民の安全を確保して交渉に臨むべきだ。交渉する相手は沖縄県民ではありません。アメリカ政府です。なんでアメリカにものが言えないからと沖縄に押し付けてくるのですか」と訴えられたのです。
そもそも「抑止力」ということが言われるが、海兵隊は、「有事に真っ先にアメリカ市民を救うための軍隊」とアメリカ軍の司令官が言うように「抑止力ではない」と断じられました。「なおさら沖縄の必要はないじゃないか」と。裁判の中でアメリカの国防省が「基地を作るのは日本政府。主権国家である日本を尊重している」と証言し、アメリカは「沖縄に要る」と言っていないことを、「言っているのは日本政府であり、日本のマスコミだ」と語気を強めて批判されました。そしてアメリカの国防省は「アメリカの基地を望まないところに基地を置きたくない」とも証言しているのだと。
「結局、本土に持っていけば反対があり、沖縄に押し付けておけばいいんだという場当たり的な目先だけの判断でしかない」と怒りを込め断罪されました。そして「そうであってはならないという想いを声に出し、伝えて行くこと」の重要性を訴えられました。「60数年、沖縄は虐げられてきた。沖縄が変わることで日本が変わるというぐらいの想いで取り組んでほしい」とも。
「密約問題をアメリカ政府は情報公開で認めている。他方、日本は西山裁判に見られるように解決の先送りをして隠そうとする。それでは交渉も出来ないじゃないか」とも。「認めない限り、そこには信頼も生まれない」と。「首相の佐藤栄作がノーベル平和賞をもらっている。これは日本人として恥ずかしい。恥ずかしいんであれば、それを取り下げてもらう」ということも一つの運動ではないかと。国際社会に「きちんと密約問題を明らかにしている」と認めてもらうためにもと。
「戦場になって、しょうがなかったと諦めるのか、これから生まれてくる子どもたちが、そんな情けない国に生まれたくないだろうと、そう思うと先ず私たちがちゃんとものを言うことではないでしょうか」と訴えられ、最後に沖縄に対する差別ということを訴えられてお話しを終えられました。
とつとつとした語り口から、心にしみとおるお話しでした。会場から、この東恩納さんの話に応えて沖縄出身の大阪に住む女性から、日本の方たちが基地を持つ沖縄の現状を「おかしいじゃないか」と言っていくのがほんとじゃないかと思うと、想いをこめて語られました。そのあと休憩をはさんで、「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」、「反原発・もんじゅ運転再開を弾劾する」小林圭二さん、「水曜デモ」(日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク)から、「5・30集会実行委員会」から排外主義に反対して、「門真3中『君が代』処分をただす会」から「日の丸・君が代」強制反対、「釜日労」から釜ケ崎の訴え、「連帯ユニオン関西地区生コン支部」を代表して戸田ひさよしさんから、それぞれ連帯の意を込めたアピールが行われ、田川晴信さん(9条改憲阻止の会・関西)から集会まとめが行われた後、インターナショナルを全体で斉唱して集会を終わりました。
集会後、晴天でようやく暖かくなり始めた大阪を、梅田の中心街まで、元気よくシュプレヒコールを行いながら約30分のデモをして解散しました。
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