市東さんへの不当弾圧弾劾! 団結街道封鎖を許さないぞ!
19日朝、新幹線で三里塚に向かおうとして萩原さんに電話したところ、「来るなら千葉地裁へ行ってくれ」という指示があり、千葉地裁へ直行。市東孝雄さんが48時間の警察による取り調べの後、この日検察へ移送されてくるのだ。地裁に着くと、鈴木謙太郎さんと加代子さん、太郎良さんと支援の人たちが不当逮捕に対する抗議と市東さん、逮捕された現闘(二人は「成田署 13号、14号」と呼びかけられていた)の二人への激励が宣伝カーで行われていました。 裁判所で、葉山、一瀬両弁護士から説明を受け、取り調べの前に接見を行うとのこと。検察庁の方に移って、前で抗議と激励行動を続けました(右写真、右門前にいるのが謙太郎さんと加代子さん)。途中から雨と強い風。入ってきたこれと思われる車に、手を振って激励。外からは見えません。激励を大音響で続けます。
もうとっくに取り調べは終わったと思われる午後3時過ぎ、それと思われる車。かすかに頭の影が。「市東さんの頭だ」と現闘の声。車をバンバン叩いて激励。宣伝カーは、高速道路の入り口まで追っかけました。検察は、なぜか勾留請求を見送り、明日にするとのこと。「72時間ぎりぎりまで引き延ばそうというのか」と怒りが。
現地に帰っての同盟と支援の会議で、市東さんの激しい怒りに権力の方がたじろいでいることが確認される。同時に明日の開拓道路封鎖攻撃との闘いが話し合われ、「敵は手を出せなくなっているが、断固として闘う姿勢を示す」と24時間の監視態勢のもと、予定通り朝7時から市東さんの南台の農地を中心にした闘いの方針が確認されました。 閉鎖予定の道路に車を並べ、三々五々に道路を皆が歩いて閉鎖を許さない意思を示すと。畑には雨に備えたテントと仮設トイレが準備され、朝から豚汁、おにぎりなどの炊き出し態勢も。
翌朝、6時過ぎに萩原さんとともに現場に。関西からの仲間はすでに現場に。7時ごろには続々と雨の中を60人余りの人々が集まってきました(最初の写真)。8時ごろ、三々五々に畑から成田ゴルフまでのS字部分をデモ。突然、カマボコ3台が指揮官車とともに現われたのです。全員がいったん降りてきました。「すわ、封鎖か」と緊張しましたが、肝心の畑のところには来ていないし、NAAの姿がありません。挑発的なところもありましたが、結局「デモが行われて通行が危ないと通報があったので」と言い訳をして、撤退していきました。
畑にもどると関西から前夜北原さん宅に泊られた永井さんも来られました。「孝雄さんの闘いが閉鎖を阻止している」という鈴木謙太郎さんの挨拶で、集会(打ち合わせ)が、畑で始まりました。15日、転んで足を怪我されながら17日、成田署への抗議闘争の先頭に立たれた北原事務局長(右写真)が先ず立って、市東さんへの空港の中に閉じ込めようとする今回の攻撃に対し「これが本当に人間のすることか」と弾劾された上で、「人間としてどう生きるべきかを示す闘いとしてやろう」と今回の闘いの意義を明らかにされました。続いて、萩原富夫さんが弾劾声明(「10.5.20弾劾声明.pdf」をダウンロード)を読み上げました。 今度は萩原進事務局次長(左写真)が、「市東さんの闘いは120%正しい」「本気なんだということを満天下に示した」「空港会社の動揺が示すように我々は勝ってるんだ」「この闘いの積み重ねで、広範な人々を結集させていく」「現に、今回のことでほんとに多くの人が、抗議やそれぞれの位置でいろいろな取り組みをしてくれた」「勾留請求を昨日出来なかった。そこまで追い込んでるんだ」「どんどん押しこんでいこう」「先ず今日は、現地の監視態勢を維持しながら、奪還闘争を千葉でやろう!」と意気高く語られました。
動労千葉の川崎さん、関西実行委員会の永井代表、そして「市東さんの農地取り上げに反対する会」のみなさんが、90歳になられる井村代表(左下写真)をはじめ、吉川県議、足立成田市議、など次々と発言されました。「反対する会」のみなさんは、この日も10人近い結集でしたが、17日には、成田署への抗議闘争を夜の11時半まで続けられたのです。最後に団結ガンバロウを三唱して、直ちに千葉に向かいました。(加代子さんたちが用意していてくれていた炊き出しを食べる暇がなかったのが、本当に心残りでしたが。)
裁判所に市東さんたちが移送されてくるのを待ってと思っていたのですが、着いた時には、すでに市東さんたちは裁判所の中に入っていました。 同盟の宣伝カーによる市東さんへの激励、地検、裁判所への抗議を続けながら、私たちは、市東さんが終わって出てくるのを待ちました。途中で、遠藤弁護士からの接見の様子の報告、市東さんの元気な様子などをお聞きしました。市東さんが、「身体の調子の悪い人が近くに収容されているので、自分は元気だから、余り宣伝カーを回さなくていい」と言っておられるという報告には、さすがに優しい市東さんだなと感心。
地検前と裁判所前で二手に分かれて待機していましたが、12時過ぎに市東さんなどに10日の勾留がついたことが判明し、地検前では抗議のシュプレヒコール。 結局、裁判所の方から出てくることが、裁判所の職員などの動きからわかり、車の出てくる前に待機。市東さんが乗り込むところが確認されて、20人を超える廷吏などの警備をモノともせず、30人を超える勢いで、車に迫り、車をバンバン叩いたり、両手を振って激励しました。2台の車の中から市東さんらが手を振っているのも確認されました。ここでも「反対する会」の井村さんを先頭とする頑張りにほんとに感心。
最後に裁判所横でまとめを行い(右写真)、鈴木謙太郎さんが同盟を代表して挨拶をして、散会しました。
その夜、萩原さんのところへ「勾留理由開示公判」が、25日(火)午後3時から行われることが連絡されてきました。関東のみなさん。この記事の前の「産直野菜」の記事にも書きましたが、この公判への結集と、反対同盟の出荷作業への応援を全力でやろうではありませんか。
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