団結街道廃道化を断じて許すな!
上写真は、今、農地法で強奪を企まれている市東孝雄さんの南台の畑です(右下写真の一番上の畑)。正面に天神峰現闘本部が見え、その左手のフェンスに沿って団結街道があります。先日の3・28全国集会のデモの解散地点です。
さる3月16日、成田市議会はこの団結街道(市道)を成田空港の第3誘導路建設のためとして、「廃道」にすることを決議しました。そして、現地からの情報によれば、3月19日から2週間の縦覧と、2ヶ月間の公告をしています。つまり、5月19日には、法的には廃道にして閉鎖することが可能になります。具体的には、19日以降に成田空港会社NAAに譲渡することが行われ、直ちにNAAによって物理的に閉鎖される恐れがあります。断じて許されません。
先日、このブログで一度書いておりますが(http://kanjitsu-sanrizuka.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-5b29.html)、市東さんは、4ヶ所の畑で常に30品目近い作付をし、その収穫、草取り、植え付け、畑の耕耘など母屋の作業所との間を日に何回も往復しながら営農をしておられます。この南台、その先の堀之内の畑に小型トラックやトラクターを運転して数分で通えるから、そうした複雑な作業が可能となっています。ところが、団結街道が閉鎖されれば、ただ遠い距離を移動するというのではなく、通行量の多い県道を通る危険の上に、時間がかかり、こうした営農に具体的に支障が出ます。正に市東さんの営農を破壊するために企まれたのです。第3誘導路計画は、この4月2日にNAAから国交省に変更申請が行われましたが、その半月も前に市議会決議を強行することに、そうした企みの正体が何よりも現われているではありませんか。
成田市は、この廃道化の根拠として「団結街道が、1967年に工事実施計画認可申請を行った空港事業用地に含まれている」と主張しますが、この「申請」自体、1987年に失効し、国自身が1993年にそれを認めて、申請認可自身を取り下げているのです。
しかも、廃止するには「一般交通の用に供する必要がなくなったと認められる」場合と道路法に規定されているのです。この団結道路は、市東さんの毎日の営農にとどまらず近隣の人々によって「交通の用に供され」ているのです。成田市議会の決議自体が違法なものなのです。
市東孝雄さんは、先日の3・28全国集会で、「成田市長・小泉は『交差点の中に住むようなものだ』と言うが、そうやって移転を迫るのは一体誰だ。小泉市長、おまえだ。自分がそういう状況を作りだしているじゃないか」と弾劾しておられます。
そして同じく萩原進事務局次長は、「廃道策動がある時には、全国に呼び掛けて実力闘争、武装闘争を闘い抜きます。(中略)代執行との闘いによって、社会的政治的問題として広まった三里塚の名声をもう一度取り戻さなくてはならない。 あのような闘いをやることが一番の勝利の道なんですよ。こういう闘いを恐れるから、あの一帯をフェンスで囲って、近づけないように、見えないようにして、穏便に物事を進めようとするのが今度の団結街道閉鎖なんですよ」と喝破しておられます。
市東さんの営農を破壊し、農地を強奪する、ここにNAA、国家権力は全体重をかけてきています。しかし、反対同盟と私たちの闘いは、2・25天神峰現闘本部裁判において、ついに「仮執行宣言」を付けることを許さず、その攻撃に遅れを強制しています。そして、萩原さんが喝破されたように「こういう闘いを恐れ・・・、穏便に物事を進めよう」とするしかできないのが、敵の攻撃の正体でもあるのです。今こそ、私たちは、萩原さんの、反対同盟の呼びかけに応え、団結街道閉鎖を許さない闘いに総決起していこうではありませんか。市東さんの農地を守り抜きましょう!
| 固定リンク
「三里塚」カテゴリの記事
- 今週の産直野菜 (4月17日)(2024.04.17)
- 市東さんの農地などへの強制収用の攻撃が今日!(2023.02.15)
- 今週の産直野菜 (2月10日)(2023.02.08)
- 強制執行実力阻止! 市東さんの農地を守ろう! (11月13日)(2022.11.15)
- 3・27芝山現地闘争 (三里塚、昨日)(2022.03.28)
コメント
5月19日以降ですね。身が引き締まる思いです。
投稿: でっかい | 2010年4月 9日 (金) 20時47分