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2010年4月14日 (水)

無理に無理を重ねてきた二期=暫定滑走路の歴史

 091025 1985年10月20日、「空港突入」をかかげた学生、労働者2千名が三里塚十字路で機動隊と数時間に及ぶ激突をやり抜き、逮捕者241名を出しながら闘い抜いた。追い詰められた政府、空港公団は、86年10月27日、天神峰、東峰を機動隊で制圧して未買収地を残したまま、成田空港二期工事の着工を強行した。

 しかし、未買収地だけでなく、今日、滑走路直近に東峰神社(右写真)、そして東峰の開拓道路(左下写真)が東峰部落の総有財産として、東峰部落が存在する限り手を出せないまま残るという暫定滑走路の破産を象徴する現実を承知の着工であった。言いかえれば、この着工自体が、東峰部落の抹殺を前提とし、そのための見切り発車であったのだ。091025_3 05年5月、北延伸を策動していた空港会社社長黒野による東峰地区住民への「お詫びの書面」こそ、こうした事実を隠蔽し、北延伸という新たな攻撃を強行しようとしたものとして幾重にも弾劾されなければならない。

 そして88年5月、空港公団総裁秋富が、土地収用法による未買収地の強奪をちらつかせるも、闘いによってその10月、千葉県収用委員会の委員全員が辞任して強制収用が不可能となるや、89年3月、公団総裁松井は、「反対派の軒先まで工事を進めご理解いただく」とその人権無視の強硬な姿勢を露わにした。実際に、市東東市さん(孝雄さんのお父さん、99年逝去)の生活は、工事による深刻な振動と騒音に襲われた。

 そして87年、土地収用法は失効した。政府・空港公団は、1993年6月、事業認定処分に基づく権利取得採決申請、および明渡採決申立てを全て取り下げることで、この事実を渋々認めた。成田空港予定地の事業認定処分は全て失効したのだ。今回、成田市が団結街道の廃止をこの失効した事業認定を根拠としたが、正に違法行為そのものである。しかし二期工事は続けられ、02年4月、東峰神社や開拓道路を残し、島村さん宅の上空40メートルの飛行、未買収地による誘導路の「へ」の字化、滑走路と誘導路の間隔が航空法に違反しているなどいくつもの違法状態を「問題なし」として、供用開始が強行された。Ky3_3

 しかも東峰神社の立木が航空法に違反しているとして01年6月、これを伐採するという違法も構わず暴挙を行った上での供用開始であった。立木によって静岡空港の開港が延期されたことが示すように、これは「三里塚なら何をやってもいい」という無法な政府・空港会社の姿勢が如実に表れたものだ。(後日、この違法は、裁判で空港会社の全面的敗北として明らかにされた。)

 そして自らが「問題なし」とし、また東峰地区住民への空港会社社長黒野の自らの「お詫び」などの舌の根も乾かぬ05年7月、暫定滑走路の北延伸が決定され、06年9月着工された。そして同時に、市東孝雄さんの農地と作業所などを農地法を使って奪うという企みが、裁判所を使って始められたのだ。

 こうしたこれまでの歴史は全て、「工事を始めれば諦めるだろう」「飛ばせば出て行くだろう」などといった「国策」をかざした国家権力の農民を虫けらのように見下した思いあがりによる浅知恵によって進められてきた。そしてそれらすべてが、三里塚反対同盟の「空港絶対反対」にかけた想いと闘いによってことごとく破産してきた歴史以外の何物でもない。

 そこには空港計画を前提とした整合性のあるものではなく、ただただ三里塚闘争を叩きつぶしたい、反対同盟農民を叩き出したいということからなされた「つぎはぎだらけ」のデタラメでしかなかった。それは昨年供用が開始された第2誘導路の建設の過程が何よりも如実に物語っている。北延伸の物質的前提として、東峰地区住民の命の森であった東峰の森を破壊し巨費を投じて作られた第2誘導路が、供用を開始するまでもなく破産し、第3誘導路建設が叫ばれた。ここには、一切の基準が市東さんを叩き出す、反対闘争を破壊することを目的としていた事以外に何があるというのか。

 そして無法、乱暴な天神峰現闘本部裁判において具体的撤去のすべを反対同盟と我々の闘いによって失うや、第3誘導路の建設を口実に、団結街道の廃止が今年になって出されてきた。これは市東孝雄さんの営農と生活を破壊することを狙ったものであることは余りにも明らかであろう。団結街道は市東さんの毎日の営農のために使われるだけでなく、明らかに一般交通の用に供している。この道路法の規定に反した「廃止決定」は違法である。ここに「三里塚では何をやってもいい」というこの44年の三里塚の歴史を貫く政府・国家権力・空港会社、そして空港利権に群がる連中の断じて許せない在り方がある。暫定滑走路=二期工事のこの凄まじいまでのデタラメな歴史が示すように、このような在り方には一片の道理もない。

 市東さん、そして反対同盟は、4月25日の沖縄における県民集会に決起されるように、沖縄と三里塚を貫く反戦闘争の火柱によって、この卑劣、暴虐な団結街道廃止、第3誘導路建設の攻撃を粉砕しようとしている。緊急現地闘争が呼びかけられた5月16日には、くしくも沖縄における県民集会を引き継いだ普天間基地即時撤去を掲げた「普天間基地包囲闘争」が呼び掛けられている。私たちはそのいずれをも全力で闘い抜く。

 市東さんの農地を守り抜こう! 臨戦態勢に入った三里塚反対同盟とともに、団結街道廃止を実力で粉砕しよう! 5・16現地緊急闘争に全力で決起しよう!

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コメント

左翼を「暴力団と同じ」と、考えているバカが存在します。笑ってしまいます。左翼の思想は、優秀です。成田空港反対闘争でも、農業従事者を助けるために命懸けで、戦いました。

投稿: 真の愛国者 | 2010年7月 4日 (日) 08時42分

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