市東さんの耕作権裁判傍聴レポート (4月26日)
弁護団全員が新裁判長らに「正しい訴訟指揮をせよ」と迫る!
去る4月26日午前11時、千葉地裁で耕作権裁判の第15回口頭弁論が開催され、この日から裁判長と右陪席が変わったため、顧問弁護団全員が裁判長白石史子らに対する「更新陳述」を行いました。
葉山弁護団長は、「そもそも収用裁決が取り消されて公共性がなくなった成田空港の用地問題を、民事裁判で強奪しようとする国とNAAと成田市の不法は許せない。裁判長は土地収用委員会の代用をするな。国策裁判に手を貸すな。正しい訴訟指揮をせよ」との陳述を行った。 一瀬弁護士からは、「市東さんは今日の法廷で冒頭陳述をする予定だったが、4・25沖縄10万人集会に参加して、このビラ(右写真)を配り、集会場の真ん中に反対同盟の旗を立てて、三里塚と沖縄の連帯を勝ち取っている。沖縄も三里塚も国家権力が暴力で農地を取り上げている。許せない。私は身体を張ってでも、この裁判に勝利する」との烈々たる決意を陳述しました。
出席した7名の弁護士は、それぞれの決意を述べ、50分間にわたる陳述の後、今後の口頭弁論に対し「原告の準備書面や求釈明への回答は不十分。最初から細かく求釈明を求めてゆく」との要望を裁判所に行い、次回の期日を7月26日に決定。この間、原告NAA側は弱々しく沈黙を守るだけ。この日の裁判は市東さんは欠席でしたが、弁護団、傍聴席一体となった怒りあふれる法廷でした。
裁判が終了し、弁護士会館で行われた報告会は、萩原富夫さん(最初の写真右端)の司会で行われ、冒頭、北原事務局長から「今日の裁判は弁護団の決意表明で素晴らしかった。正義の弁護団がいるからこの裁判は成立している。この闘いを含めて、三里塚の闘いは次第に全国的に浸透してきた。5・16現地闘争に集まって欲しい。 廃道攻撃は許せない」との挨拶がありました。
司会の萩原さんから、「先ほど、沖縄にいる市東さんと萩原事務局次長からみなさんへの次のような伝言が届いた。『昨日の沖縄の闘いに感動した。9万人の人々が結集した。ほとんどの首長も出席した。成田市の小泉市長も見習え。反対同盟は旗を真ん中に立てて、連帯した』」との報告があり、参加者全員は拍手で応えました。このあと弁護団から、原告への求釈明、地番錯誤、インチキな契約など徹底的に争っていく方針が述べられ、報告会は終了。1時からの「学習会」があるため、各団体からの挨拶は割愛されました。
この日の口頭弁論にも、反対同盟員の森田恒一さん(前関実世話人)もお元気に参加。「94歳になるが、車の運転が出来るかぎり、100歳まで参加する」と、若い(?)私に語ってくれて、大いに励まされる思いでした。
(報告 事務局次長 安藤眞一)
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