全国連大会での山本関実世話人の挨拶
第19回、全国連の全国大会、おめでとうございます。
自公政権が倒れて、新しい政治が出来るのかと、大して期待もかけていませんでしたけれども、案の定、何も変わらないで、支持率が日に日に落ちるテレビを、いやいや見ています。そういう状況の中で、この一年間を見てみますと、広島の差別事件、続いて長野の差別事件と大きな事件が表沙汰になっています。住宅家賃の値上げ、追い出しとの闘い。これらの闘いに全国連が力いっぱい闘って来られたことに心から敬意を表します。
さる3月7日、東京で広島差別事件の真相報告集会がありました。私は、その日はほかに用事がありまして参加できませんでしたけれども、その報告を聞いた中で、森島先生の講演の中で、「差別する側の人間が、警察を使い、裁判所を使って堂々と差別をしておる。今までの差別問題とは根本的に質が変わってきた。これを見逃しておったら、あっという間に水平社以前の社会に戻ってしまう」と森島先生がおっしゃっておられるのを、感銘深く読みました。本当に闘わなければ生きていけない、そういう状況です。
私たち関西実行委員会は、三里塚と闘って30何年になりますが、その闘いの一番初めに、解放同盟の、荒本の人たちが三里塚を闘うがゆえに除名されるという、その闘いを一緒に闘わせてもらったのが始まりであります。そこから苦しい闘いを続けながら全国連が生まれた。全国連が、本当に融和主義を粉砕して真の水平社を作るという、そういう闘いを私は非常に高く高く評価しております。
現在、三里塚は、今、伊藤さんが言われた通りの状況です。市東孝雄さんを追い出すため、何としても二期の滑走路を完成させる、あるいは「へ」の字に曲がった誘導路をまっすぐにするためにと言って、第3誘導路を作る、もっと激しいことには、市東孝雄さんがもう生活、農業が出来なくなってしまうそういう中へ追いやっていこうとしています。
反対同盟は敢然としてこれと闘い、私たちも力いっぱいそれを応援して、さる2月25日でしたか、裁判で権力の側が、あるいは政府の側が期待しておった、あの現闘本部を即時撤去という条件が付けられなかった。裁判は、彼らの方が通ったわけでありますけれども、さすがに裁判長は、即刻撤去することを命じることはできない闘いがあったわけです。それは一つの闘いですが、3月28日、「次の全国集会は、10月10日にするけれども、しかし事態はますます切迫している。必要に応じて、何時全国に、ともに闘おうと呼びかけるかわからない」と言われましたが、今、伊藤さんから聞いたとおり、5月16日、反対同盟は緊急集会を呼び掛けておられます。
私たちは、沖縄の基地反対闘争を一緒に闘ってきましたが、三里塚の闘いと沖縄の基地反対の闘いとは、3月28日の三里塚の全国集会において、はっきりと反対同盟と沖縄の基地反対の闘いが一つになるということを確認しました。そして来る4月25日には、反対同盟は旗を掲げて読谷の集会に参加すると言われます。関実も、永井代表を先頭に、私も90になりますから、ひょっとしたら足手まといになるかもしれませんが、もう一度あの闘いに、一緒に沖縄に行くことを決意しております。
みなさん、一緒に、闘わなければ生きていけない世の中、闘えば勝つんだということを確認して、新しい年を頑張ってほしいと思います。ありがとうございます。
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コメント
力強いなぁ。気迫あるなぁ。すごいなぁ。
ちょっとでも近づきたいです。
投稿: でっかい | 2010年4月19日 (月) 23時28分