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2010年4月 3日 (土)

NAAが第3誘導路建設を国交省に申請 断じて許せない!

3_2 昨日、4月2日、成田空港会社NAAは、国土交通省に対し、暫定滑走路の第3誘導路建設を申請した。ただただ市東さんの生活と営農を破壊することを目的にしたこの暴挙を、私たちは断じて許せない。

 NAAはその申請の「概要」の中で、「滑走路横断や無線設備(GS)の前面横断を解消するため」とのみ理由を書いている。「ふざけるな!」 と言わざるをえない。

 東峰部落住民が50年をかけて育て、その生活と営農を支えてきた「命の森」である東峰の森の3分の1以上を裸にし、住民の反対の声を無視して巨費をかけて第2誘導路を建設し、昨年7月30日に供用を開始したのは誰だ! その建設の過程で、「滑走路横断や無線設備(GS)の前面横断」など判っていたことではないか。にもかかわらず、供用を開始する前から第3誘導路建設をNAAは公言していた。これは第2誘導路建設が、「整備」を目的としたものではなく、その建設によって東峰部落住民の生活を圧迫し、営農を破壊することによって東峰部落そのものの叩き出しを狙い、暫定滑走路の南への拡張を目指していたものでしかないことを自己暴露しているものだ。これ自体許せるものではない。

 その上、今度は第3誘導路だと! これは第2誘導路の建設が、東峰部落叩き出しに、何の効果もなく失敗したことを自認したからの暴挙でしかない。それは、彼らにとって最大の目標であった市東さんの農地強奪、生活と営農の破壊によって市東さんを叩きだし、三里塚闘争を破壊することに手を付けざるを得ない事態に追い込まれた、最早、それしか道がないところに追い込まれたことを意味している。その破産による慌てぶりは、この第3誘導路建設の申請をする前に、そのための団結街道廃道化の成田市議会決議を成田市長小泉などに行わせたデタラメさに何よりも現われているではないか。しかもその第3誘導路建設には200億円もの巨費がかかるという。先日開港した茨城空港の建設費と変わらないというではないか。成田空港のためなら何をしてもいいとでもいうのか。F

 私たちは、こんな暴挙を断じて許さない。

 そもそも、第3誘導路を建設したところで、暫定滑走路の致命的欠陥である「へ」の字誘導路問題は一歩も解決しない。解決できないにもかかわらず、ただただ反対闘争を破壊するために「つぎはぎ」工事を繰り返す。それは、成田空港の破産を物語るだけだ。三里塚闘争の44年は、そこまでNAA、そして国家権力を追い詰めたのだ。3・28全国集会で確認されたように、農地死守・実力闘争の原則を守り抜いた三里塚反対同盟と我々の闘いは、現実的に意味を持たない、いや、実現すら危うい「つぎはぎ」工事の迷路に彼らを追い込んでいるのだ。三里塚・沖縄を貫く人民の闘いは、確実に彼らを破たんの淵に追い込み勝利する。

 あわせて、民主党が、渡部恒三を顧問に安住淳を代表にして、「成田国際空港ハブ化推進議員連盟」を3月31日設立したことを怒りを込め弾劾する。成田空港の利権が失われることを恐れた成田市など地元自治体と財界は、昨年秋の前原国交相による「羽田ハブ空港化」発言以来、夜間早朝の時間制限の緩和、団結街道廃道化、そして新たな3500メートル滑走路の建設策動など、成田空港の発着回数30万回化、24時間空港、ハブ空港化への蠢きを強めてきた。今回の「推進議員連盟」の設立は、それを国会議員の立場からバックアップし、新たな利権を生み出していこうとする動き以外の何物でもなく、断じて許せない。民主党政権の反動的正体が現れたもの以外の何物でもない。確実に破産させる!

 

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