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2010年3月25日 (木)

3・28三里塚へ 第3誘導路建設を阻止しよう!

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 上は萩原進さんが犬の散歩をしておられる写真(昨年秋撮影)ですが、伐採されすぎて裸になった東峰の森の前を歩いておられるところです。この惨めな「森」の向こう側は、昨年7月30日に供用が開始された2本目の誘導路(以下、「第2誘導路」とします)が「森」を伐採して作られています。航空機が通れば、この部分には高いフェンスがないため、その巨体を見ることができます。向こうに見えるのは、2本の管制塔です。左側が78年3月に占拠・破壊され、開港が阻止された管制塔。しかし低いために暫定滑走路が管理できないとして、2本目の管制塔(右側)が作られ、今では左側は使われていません。しかも、北へ延伸したために2本目の管制塔からも暫定滑走路の北側は見えず、テレビモニターで管理するという世界でも例のない危険な空港、「つぎはぎだらけの空港」を象徴するモニュメントです。Photo

 東峰部落住民の生活と営農を支える「いのちの森」であった東峰の森の3分の1あまりを伐採して第2誘導路が作られ、昨年7月30日に供用が開始されました。右の写真は、上の写真の左側、萩原さんの自宅の方から見た東峰の森です。東峰部落のみなさんが戦後50年余をかけて育ててきた入会の森です。その3分の1を奪うことは、森の保水力を奪います。東峰の森は利根川に至るこのあたり一帯の分水嶺にある森です。その保水力が奪われることは、地下水位の低下などの影響が出、挙句は周辺の有機農業を行っている土壌の「熟度」(微生物や細菌、またミミズなどの地中の生態系)を減退させてしまうことをはじめ様々な問題があることが知られています。(この点で最近、「生きている土壌 -腐植と熟土の生成と働き」(エアハルト・ヘニッヒ著 中村英司訳 農村漁村文化協会発売 2009年刊 1900円)を読みました。非常に参考になりました。一読をお勧めします。)

 ですから、東峰の森を破壊して、成田空港の工事区域をはみ出して第2誘導路を建設することは法的な意味にとどまらず、到底許すことのできない暴挙でした。

 ところが、この第2誘導路の供用を開始する4週間も前の7月4日、第3誘導路計画が浮上していることが新聞の報道で知れ渡り、第2誘導路供用開始に抗議して開かれた7月5日の現地集会は怒りのるつぼと化しました。先に明らかにしたように、「暫定滑走路の北延伸を意味あるものにするため」を唯一の理由に東峰の森を伐採するという暴挙が行われたその誘導路が使われる前から「役に立たない」として、第3誘導路が検討されているなどということがどうして許されるでしょうか。正に「つぎはぎだらけの空港」を象徴する事態ですが、常識では考えられない「先ず空港ありき」の暴挙です。3

 しかも、第3誘導路とは、左の写真にあるように、市東孝雄さんの自宅と作業場、そして畑を完全に空港の中に閉じ込め、その上、自宅からわずか100メートル足らずの西側に作るために、もし使われれば航空機が自走する凄まじい轟音と排気ガス、そして振動に襲われることは明らかです。この市東さんの自宅のすぐ東側150メートルのところには最初の誘導路があり、暫定滑走路差止訴訟控訴審での市東さんの証言にもあるように、その航空機の自走による騒音と排気ガスの被害は深刻を極めています。私自身、いく度か泊めていただく中で、夜と朝、その凄まじい音に寝れない、飛び起きるという経験をいく度もしています。

 ところが、暫定滑走路の北延伸と第3誘導路は便数を増やすためだけではなく、航空機の大型化に対応するためなのですから、その轟音と排気ガスによる被害は、住むこと自体を、市東さんの生活を根底から破壊するものとなることは明らかです。

 もともと第2誘導路の無謀な建設と北延伸の強行は、そのいずれもの何の意味もない「前倒し実施」に現われているように反対同盟への脅迫、脅し、そしてそれを通した叩き出し、三里塚闘争の解体にこそその最大の狙いがあったのです。そのことによって本来の南への延伸、平行滑走路の完成ということが目指されていたのです。しかし、それが前倒しによる第2誘導路の供用開始、そして前倒しによる北延伸部分の供用開始(昨年10月22日)によっても何も事態が変わらない、反対同盟は微動だにしないという現実に追い込まれ、考え付いたのが第3誘導路だったのです。ですから、第2誘導路の供用開始前の発表だったのです。Photo_2

 つまり、第3誘導路は、三里塚闘争44年の闘い、農地死守・実力闘争の闘いに追い詰められ破綻を強いられてきた成田空港会社NAAと国家権力による必死の取り戻しの攻撃であったのです。それを鳩山連立政権は、いささかの躊躇もなく引き継ぎ、今日の天神峰現闘本部破壊攻撃、団結街道廃道化攻撃の軸として推し進めようとしているということなのです。

 しかも、周辺自治体は、成田空港の利権が「羽田ハブ化」の動きの中で奪われないかと恐れる中で、空港の使用時間制限の緩和、限りなく24時間使用へと進めようとNAAと一体化して策動を強めています。先ほど触れましたように、現在の午前6時から午後11時までの使用制限でも、市東さんや鈴木さん、反対同盟農民は大変な被害を受けておられます。それが取っ払われるならば、その深刻さは言うまでもありません。

 こんな人権、生活権を蹂躙した理不尽きわまる、そして明らかに憲法に違反した攻撃が、何十人もの総理大臣が変わっても、政権が変わっても引き継がれるなどということをどうして許せるでしょうか。「反戦の砦」と言われてきた三里塚闘争が、このような理不尽なことが強制され破壊・解体されることなど絶対にあってはなりません。正に、日本の将来をかけた闘いがここにはあります。今、三里塚はそうした決戦の渦中に突入しています。3・28こそ、どういう戦場でこの決戦を闘い抜くのかをかけた時と場になろうとしています。渾身の力を込め、3・28三里塚へ総決起しよう!

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