不当判決弾劾! しかし我々は押し返した
昨日、2月25日、すでに安藤さんからの速報にあるように、天神峰現闘本部裁判の判決公判が強行され、不当きわまる反動判決が強行されました。 弁護団から怒りの報告にあったように、仲戸川裁判長は、天神峰現闘本部の反対同盟が持つ地上権を否定する天人とも許すことのできない犯罪を、判決という形で強行したのです。それも、「地代をもらってすぐカンパとして出したのだから地代ではない」という全く論理ならざる論理をかざしての主張でしかないのです。「地代をもらった」ということは「地代を受け取ったことではないか」「それをカンパにするかどうかは受け取った主体の問題であって、地代を払ったことに変わりはない」「こんな論理がどこの世界に通用するのだ」という弁護団の怒りの糾弾が何よりもそのことを物語っています。
何が何でも市東さんの土地を強奪しようとする、そして三里塚反対同盟と三里塚闘争の破壊に一切を求めようとする国家権力は、卑劣漢・仲戸川に裁判官としての論理と倫理をかなぐり捨てた国策裁判、「初めに結論ありき」の反動判決を強行させたのです。 それがたとえ、仲戸川という卑劣漢のわが身の保身の故であったとしても、断じて許されることではありません。
しかし、空港会社NAAが三里塚反対同盟と三里塚闘争の破壊のために何としても実現したかった「仮執行宣言」をこの判決に仲戸川は付けることができませんでした。これは、この半年以上にわたる現地支援勢力による千葉地裁前での決死の仲戸川糾弾の街頭宣伝、各裁判の法廷での反対同盟、弁護団、支援一体となった怒りの糾弾闘争、5度にわたる裁判官忌避を含めた闘い、そして一昨年9月25日、昨年11月12日、そして昨日の闘いをはじめとした裁判闘争そのものによって、仲戸川は、卑劣漢であればこそ、自らの怯えと恐怖心によって、この「仮執行宣言」をつけることが出来なかったのです。
これこそ、反対同盟が常々訴えてきた「裁判闘争と現地闘争は一体のものとして闘い抜かれる」としてきた三里塚闘争の真髄、「農地死守」「実力闘争」の三里塚闘争の44年にわたる歴史と闘いを直感し、卑劣漢であればこそ、仲戸川は震え上がったのです。それはまた、国策裁判を進めようとする国家権力自体がもっていた恐怖でもあったからこそそうなったのです。
正に三里塚反対同盟と我々は、この2・25天神峰現闘本部裁判闘争を2~5月の決戦として構えきり、闘い抜いたがゆえに、この国家権力と卑劣漢・仲戸川の恐怖心を引きよせ、押し返すことが出来たのです。ここに一切があります。
しかし、この日、法廷が開かれている最中に、6階の法廷前の廊下に座り込んで闘っていた私たちに現地からの情報として、団結街道の閉鎖、第3誘導路建設のための市東さんの南台の農地へ行く付け替え道路の砂利を引きつめる作業が行われていることが報告されましたが、こんな攻撃がどうして許されるでしょうか。 萩原進さんは、昨日の総括集会で「我々は明日、成田市議会に向かって闘いを挑みます。そして廃道を何としても阻止する闘いを展開する」「そういうことがあれば、それを一刻も早く全国の皆さんに知らせたい。そして何としても三里塚に駆けつけていただきたい」と訴えておられます(反対同盟ブログより引用)。
私たちは、北原事務局長を迎えて開かれる3・14三里塚関西集会を何としても成功させ、3・28三里塚現地闘争へ全力で決起しようではありませんか。
写真はいずれも昨日の闘いのものです。
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コメント
市東さんの生活をじゆうりんしながらの反動判決、怒りに耐えません。
しかし仮執行宣言を付けさせなかった勝利は、すごい!
投稿: でっかい | 2010年2月26日 (金) 07時23分