思いも新たに
闘春
三里塚において、天神峰現闘本部裁判の判決が2月25日強行されようとしている。これは現闘本部破壊にかけた国家権力による宣言だ。そして市東さんを空港の中に閉じ込め孤立させ、叩きだそうとする第3誘導路建設に向けて昨年末調査が強行された。いよいよ、決戦だ。芝山町長相川を尖兵に、3500メートル新滑走路と24時間化への蠢きも始まった。
「三里塚現地の闘いは、一つは裁判闘争。三里塚の裁判というのは、裁判で判決が下されたらそれで終わりてのじゃないんですよ。これが前哨戦。これが現地に帰ってきて、ここで肉弾戦になり、血を流し、みんなが武装して闘い抜く、その戦場を作るんですね。これが先ほどから言われている本部裁判であり、市東さんの裁判なんですよ。このことを肝に銘じて、今日、この場でほんとに決意を固めていただきたい。これが出来ないんだったら、今すぐこの畑から出て行っていただきたい。反対同盟は決意を固めました。やります。」(09年10・11全国集会での萩原進さんの基調報告より)
沖縄では、11月8日、2万1千名による普天間基地県外移設、辺野古新基地反対を掲げた県民集会が闘い抜かれた。普天間基地の即時閉鎖、撤去しか道はない。しかし、国は、「県外移設は無理」「普天間基地の存続。訓練を下地島か伊江島」と沖縄の願いを相も変わらず踏みにじり、米軍再編を押しつけようとしている。
岩国では、厚木基地からの空母艦載機部隊の移駐に反対して、4つの裁判が闘いを開始した。これに対し、防衛省は愛宕山跡地購入に向けた199億円と移駐に向けた駐機場の整備費など71億円を予算化し、米軍再編を岩国市民に押しつけることを強行しようとしている。
昨年末、玄海でのプルサーマルを強行し、伊方にも押しつけようとしている。そして14年間動いていなかった高速増殖炉もんじゅの運転再開を、十分な安全審査もなくこの春にも開始しようとしている。また、豊かな自然と生き物で世界的にも貴重と言われる山口県上関田の浦を埋め立てて、新たな130万キロワットの原発を2基も建設しようとしている。
アメリカ、オーストラリアを切り口に、FTA、EPA(貿易の自由化)を推し進め、農産物の自由化によってパナソニックやトヨタ、キャノンの巨大な利益の犠牲に日本農業を供し、破壊しつくそうとしている。「戸別農業補償」とは、そのための言いわけに過ぎない。
そして鳩山は改憲をついに口にしたと聞く。
国の根幹にかかわる政策において、鳩山政権は、自民党政権の60年と何一つ変わることなく進めようとしている。象徴的なものが、安保改定50周年を今年迎える日米安保体制を堅持する、「日米同盟の強化」の宣言である。
私たちは、この2010年を、開始された三里塚における決戦を水路とし、こうした根幹的な戦場においてそれぞれの皆さんとの決死の闘いをともに担いきることで、鳩山政権を許さず、この国を変えていく年としようではありませんか。
昨年末、アクセス数が20万回を超え(訪問者数は多分10万人)たこのブログですが、三里塚闘争の勝利的な前進とともに奮闘していきますので、今年もよろしく。
最初の写真は、09年12月29日の辺野古の浜での朝日です(「辺野古浜通信」より転載).。右上の写真は、我が家の初日の出(7時25分)です。これを眺めながら、今からお雑煮を・・・。
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