水曜行動と「在特会」
昨夜(1月13日)、阪急西宮北口のアクタ前2階のロータリーで行われた『日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会』主催の水曜デモに参加してきました。昼は雪が降り、晴れたことでかえって寒さが厳しくなった中で、ビラまきをしながら、日本軍の性奴隷とされた韓国、朝鮮、アジアの女性たちへの日本政府による公式の謝罪と賠償を求める行動でした。
国内では、一昨年3月の宝塚市議会での日本軍「慰安婦」問題の真相解明と被害者の尊厳回復に努めるよう求める意見書が出て以来、昨年末までに15市議会での政府への意見書採択が行われています。また、07年以来、アメリカ議会、オランダ国会、カナダ国会、欧州議会、フィリッピン議会、韓国国会、台湾立法院、そして韓国各自治体での日本政府に対する対処を求める決議が続いています。
そして今、日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める120万署名が鳩山民主党政権に対して始められています( 「120manshomei.pdf」をダウンロード をクリックしていただくと署名用紙が印刷できます)。
ところが、この日、本当に凍えるような寒さの中1時間ほど行動が進んでいたころに警察・制私服合わせて30人くらいが私たちを取り囲むように配置。しばらくすると、「在特会」の人たち20人くらいが「慰安婦は売春婦だ」「出ていけ」など口々に罵声をあびせながら、マイクや横断幕、プラカード、日の丸などを手に手に持ちながら暴力的に私たちに襲いかかってきたのです。写真を撮ろうとしたした私にも「肖像権の侵害だ」「カメラをよこせ」「フィルムを渡せ」と襲いかかります。警察は、彼らを制止はしますが、私たちに「早く終われ」と言わんばかりの中途半端な警備で、彼らはやめようとしません。終わる予定時間も近くなったので、私たちは片付け、解散しました。後には、「在特会」の「帰れ」「帰れ」コールでした。
歴史を偽造し、在日の人たちへの排外主義を煽るこの「在特会」の行動は、本当に許されません。戦前戦後のアジア侵略の歴史と敗戦の歴史をきちんと総括しえず、この日本軍「慰安婦」問題に典型的に見られるように、アジアの民衆への謝罪も賠償もきちんとすることなく、戦後を過ごしてきた私たち日本人の中にある問題が、今、世界的不況が進行する、格差と貧困が吹き荒れ、多くの労働者が住まいも仕事も奪われる惨状の中で、在日への差別と排外主義がこうした形で跋扈する事態として吹き出てきたと思わざるをえません。
高校生の歴史教科書の書き換えに怒った沖縄民衆のあの08年9月28日の12万人の決起に、私たちは、まだまだ不十分にしか応えきれていません。そして田母神元航空幕僚長の歴史の捏造によるキャンペーンを突破しきれていません。安保改定50年を今年に迎え、鳩山民主党政権が日米(軍事)同盟強化を政策の柱としようとする今こそ、こうした事態に真正面から向き合って行かねばならないのではないでしょうか。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 今週の産直野菜 (5月29日)(2024.05.29)
- 今週の産直野菜 (12月6日)(2023.12.06)
- 今週の産直野菜 (10月25日)(2023.10.25)
- 今週の産直野菜 (10月11日)(2023.10.11)
- 今週の産直野菜 (9月13日)(2023.09.13)
コメント
(*`ε´*)ノ
在特会めちゃめちゃ許せん・・・
投稿: | 2010年1月15日 (金) 11時48分