みなさん、明けましておめでとうございます。「今年も共に頑張りましょう」と、私の申し上げることはそれだけで失礼してもいいんですけれども・・・。
来る年、来る年、この新年の集い、決意を新たにして共に闘ってまいりました。特に昨年はいろんなことがありました。私たちとしてそういう中で、一体となって闘い抜いてこれた。のみならず「闘いの輪を広げよう」ということで3月の集会、さらには9月の集会を成功させることが出来て本当によかったと思っております。
三里塚反対同盟に対する本当に理不尽な攻撃が、今また襲いかかってきております。裁判におけるほんとに許し難い、無茶苦茶な審理の進め方に対して、傍聴している私たちも怒り心頭という感じであります。そういう中で反対同盟の方々が、そういう裁判に対しても絶対に負けないということで闘い抜いておられます。ご承知のように、ご報告があると思いますけれども、第3誘導路であるとか、またさらに3500メートルの滑走路であるとか、いろんなことを傍若無人という言葉がありますけれども、ほんとに勝手放題に言っております。そんなことは絶対に許さないということで、反対同盟も強い決意で今年の闘いに臨んでおられます。旗開きにお邪魔してまいりましたけれども、その反対同盟の決意に応えて、私たちはこの反対同盟とともに闘い抜いて絶対に勝利するんだ。
かって70年、71年に、ああいう代執行を巡る闘いがあり、反対同盟は身体を張って闘い抜いてこられました。私たちもこの代執行の闘いに、関西から馳せ参じることが出来たということを、大きな喜びでありますけれども、今、過去のことを云々している余裕はありません。今年かけてこられるこの攻撃に対して、いかに私たちの力をフルに発揮できるかというこいとが問われていると思います。
いろんな闘いが今年あると思いますけれども、詳しくは萩原さんから訴えがなされると思いますのでそちらに譲りますけれども、関実77年結成ということで、もう30有余年になりました。関西の住民が反対同盟と初めて出会いましたのが1969年であります。それ以来、私たち、反対同盟の方々と、何よりも関西新空港、淡路空港建設という一番最初の時から、反対同盟が淡路にお出でいただき、そして闘いを指導してくださった。その三里塚の闘いに学んで、私たちが闘い抜いて、とりあえず淡路空港を追い出したという経過があるのを、今もついこの間のように思い出すんです。
ですから、関西新空港の闘いは、実は40数年前の淡路空港建設阻止の闘い以来、反対同盟は関西に闘いを進めてくださっておったわけですね。私たちは、ただ単に私たちが反対同盟の方々とお付き合いをしてきたということではなくって、淡路島の闘いを、あるいは一坪運動であるとか、あるいは労農学連帯の闘いであるとか、そういう闘いをやれと、戸村委員長をはじめ北原さんなど、同盟の方々が続々と淡路に来てくださって闘いを指導してくださった。そういうことがあったからこそ淡路空港闘争に勝ったんだということを、私は声を大にして言わなきゃならんと思います。ですから関西新空港反対という闘いは、反対同盟がただ応援に来てくださったというようなものではなくって、三里塚の方々の指導、先頭に立ってのそういうことがあって勝利できたと、今、あらためて思っております。その御恩を忘れてはいかんと、今、思っております。
今年、予想される裁判闘争、そしてその後の市東さんの農地を巡るさまざまな闘いに全力で決起していきたいと思っております。それ以外に、関西には関西としての問題があります。ご承知のように関空を普天間基地の代替え基地にしたらどうだなどという話が公然と言われるようになってきた。私たちはずっと前から、関西新空港を軍事使用するということに対して「絶対NO!」を言う闘いを言い続けてきましたけれども、ここにきてそういうことが出てきております(左写真は、関空闘争に着手した「海と空」のみなさん)。
今日、お集まりの皆さんはじめ、これはもう私たちの責任だと思っております。そういうことを許さない闘いを地元で、大阪で、兵庫でやらなくちゃあならない。応援に駆け付けるなどというものではありません。地元の闘いで私たちの真価が問われるというような局面がでてきております。
まあ、こういうことが起こるであろうということは、40数年前の淡路空港の時にも軍事空港反対ということを真っ先に掲げたことがいかに正しかったかということがわかってくるわけです。それは、反対同盟のご指導があったからそういうことになったということなんですけれども。40何年間言い続けてきたその真骨頂を発揮する時が来た。誰がやるんだと言うと、我々関実がやる以外にないでしょう。関実が先頭に立ってその闘いをやろうじゃありませんか。そして三里塚でも、関西でも、軍事空港などというものは叩き出してしまうという闘いを頑張ってやりたい、やれる、勝利するということでありたいと思います。
沖縄の方々とも堅く連帯し、今年もやっていきたいと思います。いろんなやるべき問題が発生しましたし、また発生してきますけれども、そんなことはもう関係ないですね。私たちの圧倒的な闘う意志でもって吹っ飛ばして、これからも今年大前進を勝ち取ろうじゃありませんか。
それで、具体的な問題としてみなさんにお願いしたいと思うんですが、2月25日の裁判闘争。これは、前回、11月の裁判闘争に私も行きましたけれども、あんなもの裁判の体をなしてないですよ。裁判長も無茶苦茶なんですけれども、こっちも無茶苦茶ですよ。もう怒号です。糾弾です。裁判長はそれに対して、石のように黙ったまま。スゴスゴと閉廷してしまうというようなことですね。そういう闘いが進められております。けれども、「だから裁判闘争に勝った」と喜んではおられない。向こうは、裁判の形式はどうであれ、判決、それも仮執行宣言付きの判決で、判決が出るや直ちに撤去という挙に出てこようというのですから、この裁判をやらせるわけにはいかんという面があるわけです。毎回、関西からも傍聴に行っておりますけれども、2月25日には、まず第一の決戦と構えて、関西からたくさん駆け登ろうじゃありませんか。幸い裁判所は傍聴にたくさん入れるようになりました。しかし、みんな入れませんよ。裁判所を包囲して、先ずデモをやりまして、この裁判を「粉砕!」という闘いを先ず今年の第1の目標に掲げたい。
それから毎年、3月の集会ですけれども、反対同盟の3・28全国集会の2週間前ですか、3月14日、大阪の中央会館で、北原鉱治反対同盟事務局長をお招きして、決起集会をやることを予定しております。反対同盟の全国集会の直前ですから、我々はそこで大勝利して現地へ駆け昇っていくことが大事だと思っております。
この2つを具体的な問題としてみなさんに申し上げて、それに向かって頑張っていきたい。反対同盟の闘いに、私たちも何としても共に闘う。第1次代執行阻止闘争の時に地下壕まで入って一緒に闘わせていただいたそういう闘いをもう一度やろうじゃないかと思います。よろしくお願いいたします。
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