三里塚反対同盟 団結旗開き(1月10日)
1月10日、三里塚反対同盟の新年団結旗開きが成田市で開かれました。
午前中の集会、デモを闘い抜いた反対同盟のみなさんが、会場に結集され、鈴木謙太郎さんの司会で旗開きが開始されました。
先ず、萩原富夫さんの方から年頭の「闘争宣言」が読み上げられました(後掲)。続いて、北原鉱治反対同盟事務局長からの挨拶です。 「三里塚闘争は44年目を迎えた」とした上で、昨年までの裁判を振り返りながら「これが裁判かというような裁判が繰り返されてきた」とし、1990年の天神峰決戦を想い起されながら、現場検証もせずに「公正な判決が書けるのか」「こういう裁判をやる日本の政治が根本から間違っている」と弾劾をされました。そして「30年前には完全空港となるはずのものが45年たっても完成しない」「原因がどこにあるのか」とされた上で、「成田空港を廃港に追い込むことが世界の平和につながると確信している」と述べられました。最後に、「2月25日、千葉市内で集会を持って、千葉地裁を弾劾することになる」と年頭の闘いを提起されました。
続いて、萩原進反対同盟事務局次長が「闘争宣言にある通りにやり抜ければ勝利できる」とされた上で、反対同盟の年頭の決意を明らかにされました。先ず「自民党政治となんら変わらない鳩山民主党政権を打倒する」とされた上で、「空港政策のヨタヨタしているその状況を生み出したものとして、43年の闘い、我々の闘いがあり、そういう現実を引っ張り出し、表に出したんだ」と。「2500メートル滑走路の供用を開始したとたんに、3500メートルの滑走路を言わざるを得ない。新誘導路を供用開始したとたんに第3誘導路を言い出す」「こういう敵の攻撃を引っ張り出したことで、我々は勝利している」と彼我の関係を明らかにされました。 カメラを構えるマスコミの記者たちにも語りかけながら「ウインドシェアが吹けば、両方の滑走路を閉鎖しなければならないのに、どんどん暫定の方に着陸させる」「危険だからとやってこなかった同時離陸をやろうという」「円卓会議で、朝と夜、あわせて1時間短縮するので了解してほしいと東峰部落に押しつけてきたはずのものを、今や、そんなことを気にしていたら羽田との競争に勝てないと『24時間化』の禁じ手まで口にする」「あげくは軍事化だ」「そこには旅客の安全や地元住民の安全性などを無視した国のメンツや経済効率しかない」と糾弾されました。「北へ2回も伸ばしながら、東にずらせて3500メートルを作り、2500メートルを誘導路に使えばいいなどと、こんな無茶苦茶があるか」と怒りを露わにされ「やるならやってみろ」と表明されました。そして市東さんの農地に対する裁判闘争、農地強奪の攻撃に対し「敵の土俵かもしれないが、それを大いに活用し、広範な人々に知っていただき、今の空港政策、空港の実情を訴えて、再度三里塚闘争の拡大を図ってきた」ことで、「昨年の3月、10月の千名を越す結集という前進が勝ち取られた」「(反対同盟は)全国の農民の先頭に立って闘い抜く」「労働者、市民、差別と闘う人々、学生が一体となって爆発すれば今年は勝利の年となることは確実だ」「政府、権力には一切の余裕はない。今ですよ。この悪どい攻撃は、民衆の心を揺さぶり、決起させる」として「このことを確信して今年前半、この2月、3月の闘いをやりぬこう」と鮮明に、そして激しく提起されました。
市東孝雄さんの乾杯の音頭を皮切りに、関西実行委員会の永井満代表世話人、動労千葉の田中委員長、市東さんの農地取り上げに反対する会(右写真)のみなさんなどをはじめ結集した多くの皆さんから、年頭の三里塚闘争に寄せる思いと決意の表明が続きました。
さあ、2月25日天神峰現闘本部裁判の判決攻撃に対する闘いを突破口に進撃していきましょう。先ずは、1月17日、関西実行委員会の旗開き、そして同じ日、震災15周年を期して開かれる被災地反失業総行動集会を成功させて進もう。
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