もんじゅを廃炉へ!全国集会に
12月5日、高速増殖炉もんじゅの14年ぶりの運転再開をもくろむ動きに抗議し開かれた「09年もんじゅを廃炉へ!全国集会」に初めて参加してきました。
もんじゅ(上写真中央の白い建物)を前にした白木海岸に全国から1000人の人が、いろいろな労働組合の旗などをなびかせて参加してきました。天候はあいにくの雨。しかし、暖かいので我慢できます。
簡単な集会をしてから、早速、デモです。もんじゅの入口までですが、このころから雨脚が早くなりだしました。めげずシュプレヒコールを繰り返しながら、もんじゅの門前へ。1000の部隊が、門前に迫る中、代表から先ほどの集会で採択された抗議文を読み上げ、最後にシュプレヒコールを叩きつけました(左写真)。
そのあと車で、敦賀市内へ。とろろそばの定食を「そばや」さんで食べたのですが、美味しいでした。
さて、敦賀市民文化センターで開かれた全国集会に参加しました。会場は1000人の人たちでいっぱいです(右写真)。
主催者の「09もんじゅを廃炉へ!全国集会実行委員会」を代表してのあいさつは、14年ぶりの運転再開がホントに大丈夫なのかとした上で、新たに発見されたもんじゅの下の2本の活断層の存在と地震による事故の問題、そして輸送途上の危険性について新たに取り組んでいくことが訴えられました。
その後、「もんじゅの現状とこれから」と題して、原発反対福井県民会議の小木曽美和子さんから「14年間も長期停止した原子炉の再開は世界に例がなく、安全性は確認できない」などと話された上で、「50年前の古びた核燃料サイクル政策の転換」を訴えられました。
続いて、青森の六ヶ所の核燃サイクル施設に対する闘いの訴えが、核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長の山田清彦さんから「原子力半島化する下北の問題点について」として行われました。
「そこが問題!日本の核燃料サイクル政策」と題して、淑徳大学教授の横山祐道さんから、パワーポイントを使っての1時間の講演が行われました。地球温暖化対策に絡めて進む「原子力ルネッサンス」の世界的な流れを批判された。そして、プルサーマルの始動を批判し、「夢の原子炉」もんじゅの破たんを指摘した上で、「このまま廃炉になる」との見方があることを指摘された。さらにつまずく再処理工場と高レベル廃棄物処分の現状を指摘。世界の原発の所在地と大地震の発生箇所が不思議と重なることを示しながら、地震国日本と原子力の問題を告発された。そして、プルトニウムは負の遺産としかならないことを指摘して、民主党の核燃サイクル堅持の政策などを批判し、太陽光、風力、地熱発電など自然エネルギーの開発や、微生物など自然の仕組みを利用した温暖化防止に全力を挙げて、原子力から徐々に距離を置くべきだと指摘して講演を終えられました。
「もんじゅ西村裁判」支援の訴えや、今後に向けた行動提起などが行われて、さあ、敦賀市内でのデモだ。 人通りが少ない敦賀市の中心街を、敦賀駅までの40分ほどのデモでしたが、さすがに1000人の長蛇のデモは壮観でした。
山口県上関の原発建設反対の取り組み、祝島の漁民のみなさんの闘いなどを想い起こしながら、帰途につきました。
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