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2009年12月21日 (月)

今年も残りわずか(2)

Photo_3 三里塚闘争は、1971年、強制代執行攻撃に対して農民放送塔(左写真)に「日本農民の名において収用を阻む」と大書されていたように、農民切り捨ての自民党農政に真っ向から立ち向かって闘い抜かれました。それは、「3・8分裂」「話し合い攻撃」をも踏み越えて農地死守、実力闘争の原則を守り抜いて、新自由主義による農地強奪、農業破壊の攻撃を跳ね返すことでその真価を発揮し、43年の闘いの歴史を築き、今日の勝利感に満ち溢れた地平を築いてきたのです。

 自民党政府、財界(支配階級)は、2006年6月の「農政最終報告(高木提言)」、そして翌07年5月の「アジアゲートウェイ構想」をもって、立ち遅れていたFTA、EPAの貿易自由化による農業破壊と、「農地流動化」の名の下での農地収奪の攻撃に打って出てきたのです。

 それは、05年5月の成田空港会社社長・黒野の東峰部落への「全面謝罪」の舌の根も乾かない06年6月、市東さんへの「耕作権解除申請」、農地取り上げ攻撃として現れました。それは、まさに43年の三里塚闘争が、市東さんの闘いを先頭に「日本農民の名において」今まさにこうした新自由主義的攻撃に真っ向から立ちふさがったからにほかなりません。

 そして、全国の農民階層は、こうした自民党農政に対して、07年7月参議院選挙における大反撃を行い、そして全国の労働者、市民とともに09年8月、自民党政権を打倒する地平を勝ち取ったのです。

 しかし、この人民の勝利ともいうべき自民党政権の打倒によって生まれた、鳩山民主党政権は、「東アジア共同体構想」の名のもとに、FTA、EPA推進による貿易の自由化と、羽田・成田の一体運用と航空の自由化(オープンスカイ)をその政策の柱とすることを明らかにして、自民党政権の「アジアゲートウェイ構想」(戦前の大東亜共栄圏を目指すアジア侵略の宣言ではないか!)を引き継ぐことを明らかにしました。それは、いまだに「東アジア共同体構想」の中身を提示できないことにもあらわれています。また、「戸別農家補償」自体が、単にFTA、EPAによる農業破壊を「補償する」という意味合いでしかないことも隠そうともしていません。091011

 それゆえに彼ら民主党は、政権発足直前の7月に「農地法改悪」に全面的に賛成したのです。そして何よりも、国策として06年以来開始されてきた市東さんの農地強奪を軸とする成田空港政策を、何の躊躇もなく自民党政権からそのまま引き継いだのです。

 右の写真は、この10月11日の天神峰現闘本部ですが、そこにある2枚の成田治安法による封鎖を告示した看板は、9月付けで就任したばかりの前原国交相の名で出されています。

 そして、10月22日には、何の調査をすることもなく暫定滑走路の北延伸部分の半年も前倒しした供用開始を、前政権が予定した通りに、にぎにぎしく強行したのです。さらには、市東さんの生活を根底から破壊するものでしかない第3誘導路建設(左下写真)を進めるためのボーリング調査などを、この11月末から開始したのです。 これらのことは、彼ら民主党政権の本質が、いかに「新自由主義的政策の転換」だとか「国民の目線に合わせて」と言おうが、本質的には自民党政治を引き継ぐ新自由主義的なものでしかないことを、人民を格差と貧困の中に叩き込む政治でしかないことを明らかにしているのです。3

 その点で、鳩山政権と極小与党として連立を組んだ社民党に指摘をせざるをえません。この間、とりあえず沖縄の普天間基地の移設問題で、かろうじてギリギリのところで存在感を示し得たものの、その中軸の一人でもある辻元清美氏が国交省副大臣に収まって、唯々諾々と前原大臣のこの成田空港政策に従っていることです。あるいは服部良一氏よ、あなたはどうするのですか。私たちは、社民党のこうした皆さんが、三里塚現地を訪れ、自らの目で成田空港の現実と「知らぬではない」三里塚の43年の闘いの歴史を見据えるべきことを指摘せざるをえません。

 三里塚は沖縄と並ぶ日本の反戦闘争、階級闘争の砦であり戦場です。そして今まさに、日本帝国主義を破たんの淵に追い込んでいる闘いです。前原国交相の「羽田ハブ空港論」こそ、そのもっとも象徴的な事態だということを知るべきでしょう。この三里塚での立ち位置を確立することなく鳩山の「日米同盟の強化」に与することは、沖縄においても結局は敗北することを余儀なくされるだろうということを指摘せざるをえません。

 三里塚反対同盟と私たち関西実行委員会をはじめとした人民、労働者、農民は、沖縄や岩国の皆さんとともに、鳩山民主党政権のこうしたうごめきを決して許さず、踏みしだいて前進していくことができると、この一年の闘いの総括として言い切れると思います。

 新しい年を、勝利の年として頑張り抜きましょう。

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