岩国爆音訴訟 第3回口頭弁論(11月26日)
11月26日、寒いかなと思って出かけた岩国。さすがに南の地、暖かい秋晴れの下、岩国爆音訴訟の第3回口頭弁論に出かけました。 (最初の写真は、裁判後に開かれた報告会の最後の原告、弁護団を先頭にした団結ガンバローです。右写真は、山口地裁岩国支所)
追加提訴の原告の参加もあり、この日の傍聴席は11。「やばいな・・」と思っていたら、クジ運のない私は案の定、ハズレ。そんな訳で法廷の中の様子はわかりません。くじけず1時間あまり待って、公民館で開かれた「報告会」へ。
今日の参加は、原告を含め70名。裁判所から歩いて15分ほどの所にある公民館へ。最初に原告団長から簡単なご挨拶があった後、弁護団長(左写真)からこの日の法廷の様子が話されました。
先ず178名の追加提訴があり、原告団は654名の大世帯になったことが報告された。①提訴の書面が第1回口頭弁論として提出。②原告2人からのしっかりした意見陳述が行われた。弁護士から「その人にしかできない陳述で、書面で進めることが多い裁判で、そこで伝えるものが大きい」と感想のコメント。③第1次、第2次が今後一緒に審理(併合)していくことが決定。④被告の立場の主張が膨大な準備書面で提出。基地に関わる一般論しかなく、「争点」は明らかに出来ていない。裁判として余裕が生まれた。⑤原告弁護団から、この被告側準備書面に対する若干の批判の陳述(求釈明?)。その上で、弁護団長は、原告全員の被害の陳述を実現し、654名のパワーが発揮いされていくような闘いを作っていきたい」と述べられました。
続いて、被告への批判の陳述を行った内山弁護士(右写真)から、論点が説明されました。先ず岩国についての論議が先送りされているとした上で、①岩国現地の概要について、かってどうだったのか、そして米軍再編でどう変わろうとしているのか、米軍再編で、岩国で何が期待されているのか。 ②沖合移設で騒音が軽減されるというが実際にどうなのか。米軍が好きにやれるというが、日本は植民地なのか。日本国民の安全などはどうなのか。司法救済の現実性。③周辺対策をやってきたというが、実際の被害の軽減等にはなっていない現実。その費用は、「おもいやり予算」に比べてあまりに少ない。④基地の爆音の被害の存在についてはこの20年~30年、認められてきた。にもかかわらず放置されてきた現実は、司法救済が実態としてないことを示している。⑤岩国の基地に対する住民感情は「国家防衛のためにやむをえない」「国のやることだから」と明らかに沖縄とは温度差があった。しかし、今日、「基地や防衛の問題は、国任せでなく、地方と住民が決められる」と、基地の「公益性」を踏まえながら訴えている住民の立場を裁判所が理解し一日も早い救済をするべき。などと訴えられたそうです。
米軍再編、岩国への厚木基地の空母艦載機部隊の移駐が進められようとしていることに対し、岩国市民は、この爆音訴訟をはじめ、公有水面埋立許可処分取り消し訴訟、愛宕山訴訟、公文書非開示取消訴訟(いずれも略称)の4つの裁判を共に進めて、岩国市、山口県、政府、そして米軍と闘っています。私たちも、注目しましょう。
次回の爆音訴訟口頭弁論は、2月25日(木)午後2時からですが、三里塚の天神峰現闘本部裁判の公判(同日、午前10時半から千葉地裁)があり、判決攻撃がかけられていることもあり参加できません。残念です。
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