学校から「言論の自由」がなくなる!
昨日、23日、「憲法の改悪に反対する元教職員ひょうごネットワーク」が主催した「連続市民講座」の第1回「学校から『言論の自由』がなくなる!― 東京の実態から考える」に参加してきました。
小学校、高校教員を経て、02年東京都立神津高校校長、05年から09年3月まで東京都立三鷹高校校長を歴任され、定年退職された土肥信雄さん(左写真)が、東京都教育委員会による1998年の教職員会議の補助機関化、03年の10・23通達、そして06年の「職員会議において教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」への流れに抗して、ただ一人、現職の校長として抗議の声をあげられた。校長の権限を絶対化する形をとりながら実際には教育委員会の方針を絶対化するこの流れは、教職員の言論を規制することを通して、教育の主体である生徒の言論を規制し、教育を捻じ曲げるものだということで。
詳しいことが、岩波ブックレット(No.749)「学校から言論の自由がなくなる ― ある都立高校長の『反乱』 ―」(右写真)に簡潔に書かれています。ぜひ、お読みください。
非常に豊かな表現力で、参加した私たちをひきつけ、話しの中に引き込んでいかれます。最初に紹介のために映されたビデオの映像でも、日常的に生徒たちと接するその姿が紹介されていましたが、生徒たちに好かれた奇異な校長先生であることが、ご本人のお話しにも伺えました。
私は1970年代前後の大学にあって、ノンポリであった自分にいつの頃からかどこか後ろめたさのようなものを感じ、こだわり続け、なにより闘いの現場に身を置くことを心がけてきたように思います。ところが土肥さんのお話しを聞きながら、土肥さんがノンポリであった自らの想いにそのままこだわり続けて来られたのだという感想を持ち、思わず楽しくなりました。だから商社マンであった生活を、子供たちを育てる教師の世界に移されたのだと思います。こういう方もおられるのだという驚きもありました。お聞きしながら、三里塚の北原事務局長が、常々、「人に頼ってはダメだ。自分で立ち上がらなければ世の中は変えられない」と言われておられますが、その言葉にぴったりな人格であることがうかがえます。
土肥さんの「言論の自由」と「平和」への強い想いとその信念に心から敬意を表したいと思います。同年配以上がほとんどの参加者でしたが、土肥さんのレジメの最後に記された「連帯を求めて孤立を恐れず、力及ばずして倒れることを辞さないが、力尽くさずして挫けることを拒否する」という言葉に、みなさんが大いに盛り上がって集いが終えられました。想いのこもった気持のいい会合でした。
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